ドラゴンさんの子育て日記86
8/25 本日5話目
新聖暦899年 文月の一日
今日は我が子達が我の絵を描いてくれた。宝物である。
愛い子たちだ。
しばらくじっとしていたらうずうずして「母さん、じっとして」って言われてしまったけど。
新聖暦899年 文月の五日
今日はラオと二人でのんびり過ごしたのである。ミカガネが子達を連れて山に出かけたので巣で二人でべったりしてた。
こうしてラオとべったりしてのんびり過ごす二人の時間もとても楽しいものだった。
ラオは幸せそうにしていて、我も幸せだなって思った。
新聖暦899年 文月の六日
ラビノアとルグネを連れて山の生物を色々見た。シノウールは今日は読書をしたいと言ったので二人だけ連れてきたのである。
楽しそうにしている我が子を見ると幸せな気持ちになった。
新聖暦899年 文月の十日
なんか街に小規模な学校を作ろうとしているらしい。なんか平民も自由に学べるようなところ。村から街になったからこそ、こういう場が国からの許可が下りて作れるとの話だった。
我が子達と仲よくしている子供たちは皆そこで学ぶことになりそうだ。
ルグネたちにもしそっちで学びたいならそっちに通うか? と聞いたが学園都市での暮らしをしてみたいらしい。なら、良し。
新聖暦899年 文月の十四日
なんか魔物が出たけど、冒険者が居たから退治出来たらしい。
村のままだったら恐ろしい魔物だったらしいので、街として大きくなって良かったと思う。
新聖暦899年 文月の十七日
竜の道場の所に顔を出した。我が子達に色々教えてくれていたりもするので、そのお礼もかねて珍しく相手したら感激された。
なんかそんな感激されると嬉しいやら恥ずかしいやらである。でも崇めるのはやめてほしい。
新聖暦899年 文月の二十日
街で迷子がいたと我が子達が助けていた。これは珍しい。エルフではないか。エルフも中々閉鎖的な種族なのだが。
親に届けたら、なんか我らが竜だと知っているからか懇願された。なんでもエルフと人が番になり生まれたのがこの子供らしく、ハーフエルフであるという理由でちょっと迫害されているらしい。大変だ。
エルフというだけで人の社会で住みにくく、ハーフエルフを連れているからエルフ達と共にはいれない。そして時たま奴隷商に狙われたりとかするらしい。
だから住みたい、許可が欲しいって、我に聞いてどうする。とりあえず長2号の所に連れて行ったが。
新聖暦899年 文月の二十四日
この前のエルフたちは此処に住まうことになった。ハーフエルフだろうとも、この街の連中は気にしない。良い連中だ。我この街の人たち、好き。
新聖暦899年 文月の三十日
今月ももう終わりである。来月はライラの元へ行くぞー。
新聖暦899年 蛇月の三日
準備が終わったのでライラの元へと向かう。ライラと旅行と思うと鼻歌を歌ってしまう。滅茶苦茶楽しみ。
新聖暦899年 蛇月の六日
子達が我の上で楽しそうにしていて嬉しい。ライラとの旅行に、あとは我が子達が学園都市に行く準備とか。我はやる事がいっぱいなのだ。
母親として頼られるようになるのだ!
新聖暦899年 蛇月の八日
王都にたどり着いた。早速ライラの元へと向かうのである。
なんか王都は騒がしかった。2号の妹が学園都市に入学するからって送り出しとかがあるらしい。
明日には出るらしい。へーって感じである。2号の妹に子達が会いたがったので、ちょっとあとでよることにした。
ライラの元へ寄ったあと、王城に向かった。2号の妹は感激していた。
新聖暦899年 蛇月の十一日
ライラの準備が整ったので近場へだが、出かけられるのだ。
イラフとドーランも一緒である。我、楽しい。ライラの護衛もいるが、そこまで数はいない。
きんきらきんが言うにはドラゴンが子竜も含めて五体もいるので襲う馬鹿はいないだろうとのことだった。まぁ、ライラたちのことは我が何が何でも守るがな!
ライラが嬉しそうに「ありがとう」って笑ってくれた。ライラ、好き。
新聖暦899年 蛇月の十四日
馬車の旅は楽しい。ライラとアレは何、コレは何って会話をしながら移動するの楽しかった。
子達も愛い。
なんと楽しい時間か。
新聖暦899年 蛇月の十六日
目的の街に着いた。
此処は花がとても有名な街らしく、街中に花があって、花の装飾とかもあって、凄くいい感じだった。
ちなみに雄がちょっと雌にだらしないのが多いのか、花を持って話しかけてくるのが多いようだ。ラオからナンパに気を付けるように、って言われた。ラオが目を光らせてた。
我、愛されてるのである。
新聖暦899年 蛇月の十九日
皆で観光した。ライラが楽しそうで嬉しい。ライラ大好き。
パシャパシャもいっぱいした。
新聖暦899年 蛇月の二十三日
楽しい時間はあっという間に終わる。
もうライラは王都に戻らなければならないらしい。ちょっと寂しいが、また旅行に一緒に行こうという話をして、王都にまでライラを送り届けることになった。
新聖暦899年 蛇月の二十四日
馬車の中でライラと隣り合って沢山話す。楽しい。
新聖暦899年 蛇月の三十日
馬車でライラを送り届けて、巣に帰るために飛んでいる。って、色々学園のもの買おうと思っていたのにライラと会えてうれしくて忘れてた。
ってラオに言ったら「シルがそうなの分かったから用意しておいた」ってすごい。流石、ラオ、我の番、凄い!! ってなった。




