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ドラゴンさんの子育て日記67

本日三話連続更新です。閲覧の際は注意お願いします。

 新聖暦896年 宵月の一日


 また今年もルグネを拾った月がやってきた。ルグネに我に拾われてくれてありがとうって言いたい気分になる。

 もしあの時、我が気まぐれにあそこにいかなければか弱い赤子であったルグネは死んでいたかもしれない。もしあの時、気まぐれに拾う事を望まなければこんな幸せはなかっただろう。もしあの時、我が人間にルグネを託したなら。そう考えると、本当にルグネを拾って良かったと思う。

 「ルグネ、我に拾われてくれてありがとう」って言ったら、「育ててくれてありがとう」って笑ってくれた。本当にルグネは愛い。


 新聖暦896年 宵月の五日


 寒い季節なので、ルグネが風邪をひかないように気を付ける。先月引いた風邪がまたぶり返したら困るのだ。我はルグネに元気でいてほしい。


 新聖暦896年 宵月の九日


 ラビノアとシノウールを可愛がる。この前ルグネにありがとうっていったけど、子竜たちにも我の元へ来てくれてありがとうって伝えたくなった。なんか「何言ってるの」ってそっぽ向かれた。でも照れてるみたいで赤かった。愛い。


 新聖暦896年 宵月の十三日


 村に下りた。竜の道場の連中は相変わらず元気だ。母君の友人も楽しそうに村に馴染んでる。

 竜の道場の連中の相手を楽しんでしているらしい。……師範とか呼ばれてた。なんなのだ。あと母君の友人も剣が出来るらしい。結構人型で暮らして遊んでる人らしいからだ。

 出来ぬ竜の方が多いのになぁ、と思った。


 新聖暦896年 宵月の十五日


 ライラから手紙が来た。2号の兄のことも書かれていた。来年の流月に学園に入学するとのことで、王都は少しバタバタしてるらしい。

 国の長の家だと色々大変なんだとか。よく分からないが大変そうだ。

 イラフとドーランも元気に育っているとのこと。良き事良き事。家族写真ももらった。


 新聖暦896年 宵月の十八日


 今日も我が子は愛い。ライラにはお返しに我が家族の写真を送り返した。とても楽しい。


 新聖暦896年 宵月の二十一日


 ルグネとルアノを連れて空を飛ぶ。ルグネは空を飛ぶことがお気に入りだ。よく我らが乗せているので恐怖心もないらしい。飛べるようにもなってきたし、いつの日か友人と同じぐらいに空を飛べるようになりそうだ。楽しみ。


 新聖暦896年 宵月の二十八にち


 以前絵を描いてくれた絵描きがまた村にやってきたらしい。また描いてもらうことにした。


 新聖暦896年 深月の一日


 今回はルアノも含まれた絵だ。とても楽しみ。我、わくわくしている。描くのに時間はかかるが、それでも描いてもらえると写真とはまた違った良さがある。


 新聖暦896年 深月の四日


 母君の友人に連れていかれて竜の道場に向かった。何故、我が。

 剣は出来ぬといったがそれでもかまわらないらしい。竜体で戦ってほしいとか言われた。とりあえず村の外に出て開けたところで戦った。

 なんだか満足していた様子だ。我は面倒だなと思っていたがこれだけ満足した様子をされるとちょっと気分が良かった。


 新聖暦896年 深月の七日


 引き続き絵描きの元へ来ている。少しずつ出来上がって嬉しい。もうすぐ出来上がるらしい。



 新聖暦896年 深月の十日


 家族絵が出来上がった。とても良い。我が子達がよく描かれている。ラオが報酬を与えてた。

 以前より我が子達も大きくなったと思うとなんか嬉しい。


 新聖暦896年 深月の十六日


 今日は雪が降っていた。大雪である。住処は山の奥なので外は雪がつもってる。魔法で寒くないようにはしているが、外に出ないようにしないと。

 自然の力は恐ろしいのだ。


 新聖暦896年 深月の十七日


 雪が止んだ。雪は積もっているので、我が子達は楽しそうに遊んでいた。愛い。

 我も一緒に混ざった。


 新聖暦896年 深月の二十日


 今日は読書をしていた。沢山の本を読むと楽しい。英雄の祭りに関しては我が子達も行きたいといっていたので、そちらに行く予定だ。ライラに王都の竜の祝祭にはいかないと言っておかねば。

 村の竜の祝祭は大丈夫なのだが、丁度同時期なのだ。



 新聖暦896年 深月の二十二日


 今日は星空が綺麗だった。

 たまに上空を見上げると綺麗で、何だか気持ちが良い。景色が綺麗だと気分がよくなる。

 色んな景色を見たい。


 新聖暦896年 深月の二十五日


 今日はラオと一緒に空を飛んだ。ミカガネが子達を見てくれてる。こうして空から見る景色が我は好きだ。

 ルアノにも見せないと。来年乗せて飛べたらいいなと思ってる。

 

 新聖暦896年 深月の二十七日


 ミカガネがちょっと出かけるって言ってた。ミカガネの家族の所に行くと。なんか我らを見ていたら時々家族に会いに行きたくなるらしい。笑顔で送り出した。

 でも寂しいからはやめに帰ってきてほしい。


 新聖暦896年 深月の三十日


 ミカガネがかえってこないのが寂しいので、ラオに思いっきり構う。ラオも嬉しそうで良き。子達にも構う。何だかんだで我に付き合ってくれて子達が愛い。本当に我が家族は最高なのである。

 ぎゅーっていっぱいした。




 


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