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ドラゴンさんの子育て日記63

 新聖暦896年 流月の一日


 学園都市に相変わらずいる。

 ぶらぶらしていたら青の少年に会った。青の少年は、最近強くなれたとにこにこしながらいっていた。我らのおかげとか言われた。そんな風なつもりはなかったが、そんな風に言われると我、ちょっと嬉しい。

 青の少年は2号の兄と妹が阻害の魔法を使っているので2号の一族とは分かっていないようだ。にこにこしながら「来年入学するんだね。じゃあ、何かあったら僕も力になるよ」と言っていた。ちなみに青の少年は今魔法学園の四年生らしい。ルグネたちが入学するとしたらそのころにはもう卒業しているらしい。


 新聖暦896年 流月の五日


 学園都市には魔法学園以外にもいろんな学園があるので、いろんな制服を見る。これだけ同年代の者達が集まっている都市と言うのも本当に珍しい。


 新聖暦896年 流月の七日


 2号の兄と妹に感謝された。こうして安全に学園都市を見て回れるのは我らのおかげだと言っていた。ついでだから気にしなくていいと言っておいた。

 我が子達と仲よくしてくれているしな。


 新聖暦896年 流月の十日


 ルアノも初めての学園都市が楽しかったようで良かった。


 新聖暦896年 流月の十二日


 学園都市から帰る事にした。まずは王都に2号の兄と妹を連れて行って、ライラにも会いに行こう。

 2号の兄は「来年には僕も通っているから遊びに来たときは声をかけてほしい」と言っていた。まぁ、実際に通いだした2号の兄に話を聞くのは有意義だと思う。


 新聖暦896年 流月の十七日


 また蛇を見に行った。相変わらずプルプルしていた。


 新聖暦896年 流月の二十一日


 王都に到着した。城に送り届けてすぐにライラの元へ向かう。相変わらずお茶に誘われたが、それよりライラの元へ行きたかったのでライラの元へ向かった。ミカガネが面白そうに「王の誘いを断って面白いわね」と笑っていた。


 新聖暦896年 流月の二十三日


 我が子達はイラフとドーランと仲良さげだ。良き事、良き事。我もライラと仲良し。


 新聖暦896年 流月の二十五日


 イラフもまだ三歳。可愛い年頃だ。ドーランはもっと小さい。愛いものよ。ライラが幸せそうで我は嬉しくて仕方がない。


 新聖暦896年 流月の二十七日


 子達もつれて劇を見に行った。劇の間しーっとするようにとちゃんといってたらしーっとしてくれた。ルアノは一緒に行けなかったので、ライラが一緒にいてくれた。


 新聖暦896年 流月の三十一日


 王都から帰宅することにした。馬車に揺られて戻る。来年ぐらいにはルアノを乗せて飛んでいけたらいいなと思った。


 新聖暦896年 守月の五日


 我、巣に帰宅する。少し久しぶりの村人たちは笑顔でおかえりなさいと言ってくれる。ただいまと言える場所があるのは嬉しい。


 新聖暦896年 守月の七日


 竜の祝祭の準備に村人たちは励んでいる。一年がたつのは早い。


 新聖暦896年 守月の十日


 今年もルアノはルアノ役で出るらしい。あと今年は子たちも劇のうちの一部だけに参加してみるらしい。音の出ないパシャパシャがあればいいのに、ないのが残念。目に焼き付けよう。

 あと劇の前に、パシャパシャするのは許可を取った。


 新聖暦896年 守月の十三日


 村の竜の祝祭の方にライラがイラフを連れてくる予定らしい。ドーランは王都に預けてくるとの話だ。

 ライラが来るの楽しみ。


 新聖暦896年 守月の十五日


 竜の道場の連中が妙に張り切っている。演武をするらしい。武器を身に纏って舞うのはなんかかっこよかった。こういうのもあるのだなーと面白くなった。練習でこれなので、本番が楽しみである。


 新聖暦896年 守月の十八日


 剣の練習を子たちがしているので、今日はルアノを肩に乗せて読書をしている。面白い本が沢山で、我は楽しい。そういえば、学園には図書室といって本が沢山ある部屋があるらしい。ちょっと気になる。

 もし我が子達が入学したらちょっと覗けたりしないだろうか。あと城にもあるらしいから今度行ってみようかなと思ったりもしてる。ライラが言うには我なら喜んで入らせてもらえるだろうって言ってたし。


 新聖暦896年 守月の二十日


 今日も我が子達は愛い。どんどんパシャパシャして、沢山の思い出が増えていく。とても良い事だ。

 我が子達が遊んでいるのを見るだけで我は幸せな気持ちになる。


 新聖暦896年 守月の二十五日


 今月も早い。毎回この月は、竜の祝祭の準備を眺めたりして終わるようになってる気がする。今年は劇に子達も少しだけ参加するから我、楽しみ。


 新聖暦896年 守月の二十七日


 ライラが村の竜の祝祭に参加するということもあり、村人たちもはりきっている。当たり前みたいに竜の祝祭が開催されるようになってるけど、これで四年目なのだなと思うと不思議な気分だ。

 もっと昔からやってるような感覚が強い。でもとりあえず楽しいからいい。


 新聖暦896年 守月の二十八日


 ラオが今年も竜たちがちらほらやってきそうっていってた。いっぱい参加者がいることはいいだろう。

 来月の竜の祝祭が楽しみだ。


 


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