虹の猫 1
ジリリリリリリリーーン!!
目覚まし時計を黙らせて今日が始まる
深夜から別れようと言われた後、僕はどうしたのかまったく覚えてない。
とにかく学校に行く準備をして朝ご飯も食べずに家をでた
(何か嫌がることをした?いや、それはないな・・・いつもどうりに接してたはずなんだ)
実は僕は深夜が大好きでわたあめのように、甘やかしていたはずだ、休みの日には本屋巡りと言って本屋を5、6店はしごしたりとにかく喜ぶことはしたが嫌がることを一切した記憶はない。 断じてない。これだけは言える。
そんなこんなで考えに考えた末に校門近くまで来てしまった
友達のおはようとかいう言葉にも適当に答えて教室に向かう。
その途中に奴はいた。
「おい~っす! 真昼朝からどうしたよその顔は!」
朝からやけにテンションが馬鹿みたいに高いこいつは僕の幼馴染の夕大
野球部で明るいムードメーカーって奴だ
深夜とも僕を通じて友達だから相談にのってもらおうか・・・
「なぁ、健太僕さ、深夜と別れた「知ってる!」え?」
何で健太が知ってるんだ、まさか深夜が言った?
僕が百面相になってるのに気づいたのか
「俺さっき朝日から聞いたんだよ」と言った。
朝日と健太の言う朝日っていうのは健太の彼女であり、深夜の親友兼お世話係とでもいっておこう
きっと朝日と一緒に登校してそのことを知ったっていうことになる。
「まぁ、そのはなしはまた昼休みにでもしようぜ。」
その言葉と同時にチャイムが鳴った。