プロローグ
人には「意志」というものがある
「意志」は人の心により形が変わり、何物にも支配はできない
人は「意志」の中で己の思いを貫く
そう「意志」とは・・・人の思いそのものである
*********************************************************************************************************
風が今日も心地よく靡く町『カタルダ』。
そんな心地よい風が吹く中今日も私は家の近くにある草原で昼寝をしている。
気持ちよかったせいか、その時夢を見ていた。
でも、相変わらず私の見る夢は小さい頃の夢だ・・・・。
只々ざあざあと雨が降り注ぐ中に、私は座り込んでいるの。
私の目の前には一人の青年が立っていて、ずっと私を見下ろしている。
その人を見上げると悲しそうな顔をしているから。
私がその人に「泣いているの?」て聞いたら、その人は私にこう言うの。
「君に『意志』はあるか?」
その言葉のあとにいつも夢は途切れてしまう。
そうまるでこれ以上先はないみたいに途切れてしまうの・・・・。
「ふあぁ~うーん、今日もあの夢か最近多いな。」
ここ最近ずっと頻繁にあの夢を見ている・・・・何でだろう?
そんなことを考えて草原の周りをゴロゴロしていると、いつも兄貴のノギサが私を起こしに私を見下ろしていた。
「おい!またこんな所でサボりやがってとっと起きろイソラ!!」
今日も相変わらず兄貴は眉間にしわを寄せながら私に怒っている。
あの夢に出てくる人とは正反対だ。
「サボってないもん、ほんのちょっと休憩してただけだもん。」
私が言い訳すると兄貴は横腹を思いっ切り足で蹴ってくる。
なので、いつも避けてから起きている。当たると痛いから。
「もうーひどいよ兄貴、いつも足で蹴る必要はないでしょう。」
今日も私が避けたから更に兄貴は怒っていた。
「お前がいつもいつもサボらなかったら、蹴ったりなんかしねぇよ!」
なんともひどい兄貴だ、一応私女なのに。
そんないつものごとく兄貴が怒っていると、私の家から誰かが出てきた。
「てめぇらまた喧嘩してるのか!!」
大きな声で怒鳴ってきたのは、私のもう一人の家族である親方のギノである。
親方は今日も相変わらずの耳に響く声なので、いつも困る。
「うー、親方もう少し声量落としてよー、頭に響くよ。」
すると、親方は私達に近づいて、いつも恒例の拳骨を頭に叩き付けてくる。
「いったーーいい!!!親方ひどいよ~」
なぜか、兄貴の蹴りは避けられるのに、親方の拳骨だけは避けられない。しかも兄貴の蹴りより痛い。
「クッソーいって~!!なんで俺まで殴るんだよこのクソ親父!!!」
親方は更に兄貴もう一発拳骨を食らわせた。あれは痛い・・・・。
兄貴はあまりの痛さにその場で疼く待っていた。クソ親父って言わなければよかったのに・・・。
「いって・・・・なんで俺ばっかこんな目にクソっ!」
「てめぇが親に対して礼儀ってもんがなってねぇから殴ったんだ。
親方も親方でなんて理不尽なんだ。
「あと、お前もだイソラ!サボってる暇があるなら働け!!まだ作業が残ってるだろうが!?」
それを言われると言い返す言葉も出なくて、ついむくれてしまった。
「わかったよー仕事に戻るよーだ。あーあーまた鉄ばっかの遺跡に戻るのか~」
「ほらとっと行くぞイソラ!お前のせいで今日も俺は散々なんだからな!!とっと働け!!!」
兄貴は頭のこぶをおさえながら、むくれ顔で仕事場に戻っていく、それを追うように私も仕事場へと歩いていくのであった。
今日も私はこの失われし科学世界「ケルド・サーフィアス」でのんびりと働くのである!!




