Two!
茶道部の部室の前で座ったままボーッとしていたため、
茶道部部室から出てきた人に怪訝そうな顔をされ、我に返った。
あの人、名前聞きそびれちゃったな・・
ユニフォームから言って野球部の人だったな。
私は内気で友達が少ないけど、親友の梓音は明るく友達が多い。
梓音が出てきたら聞いてみよう。
―――――――――――…
少しして、梓音が出てきた。
『やほーう!心、待った?』
「ううん、今来たところ。」
『そっか!じゃあ帰ろー。』
んー、いつ言おう…。
いきなり聞くのも恥ずかしいしな・・。
でも、聞かないと!
「ねえ、梓音。」
『んー?何ー?』
「んっと、野球部で身長は172,3くらいかな?
で、すっごく爽やかそうな人知ってる?」
『んー・・・?ちょっと待ってねー。……あ!知ってるも何も同じクラスにいるわ!
佐伯健でしょ?それがどうかした?』
「佐伯、健君…。えっとね…」
私はさっきあった事を梓音に話した。
『へー。何?心好きになったの?アイツの事!』
「た、多分?///」
『もー!可愛いなあ!ま、でもアイツはモテるからね~頑張りなよ~?』
「う。が、頑張ります」
そういっている間にも家に着いた。
『「じゃーねー」』
「ただいま~」
家に帰っても、お風呂に入ってても、ご飯を食べてても。
考えるのは佐伯君の事ばかり。
今度謝る、そう言ってたけど私はどうすればいいのかな?
そう考えながら眠りについた――――。