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一閃残光大和撫子  作者: 星銀河 (真田昌樹)
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森と桜

東言さんの小説案を小説にしてみました 是非読んでいただケルと光栄です

桜は散っていく。毎年、丁度入学式直後に散る。地球温暖化を騒いでいる今日、もっと早く桜が散るのかもしれない。 

 とりあえず、今年は無事桜の元で一年生が入学した。

 私は桜である。自らの花が散るのは悲しいことであるが、桜が散る儚さこそ桜の意義ではないかと思う。

 この学校は私立櫻玉院高校。櫻となのついている通り、校章も桜だし、私桜が校内に咲き誇る。入学する一年生。男子も女子も皆ワクワクしている。1人だけ桜は気になる人物を見つけた。


 桜が咲き誇る中、この物語は進んでいく。もう散った?いや。桜はあるのだ。


 自分はくるみ割り人形なるものである。意味不明!とか?不思議なことに、森研の部室の中は魂が宿れるのだ。森研とは、森羅万象研究部のことである。略して森研だ。森羅万象研究部は、月毎に変わるテーマについて研究、討論し、さらなる知識、見解を増やそうというおおそれた目的で作られた部で/tsubaki/が作った部だ。/tsubaki/とは現三年生の生徒であり、かなり革新的で、部も立ち上げた。

 だがこの部は存続の危機にある。この櫻玉院高校は五人を満たせば部として認定されるが、(そもそも櫻玉院高校の人数が少ない)三年生に/tsubaki/が嘆願して入ってもらった二名が昨年抜けた為(まぁ幽霊部員だったが)今年はさらに2人メンバーが必要なのだ。

 部に、ある人物が入ってきた。一年生のようだ。/tsubaki/と/kaede/が話し合っている最中だった。(/kaede/は副部長で、男性)/tsubaki/は

「入部希望者か?入りたまえ!ぜひ!」

存続の危機にある為こちらは大変必死である。

「えぇ」

その一年生は/tsubaki/の勢いに押されて後ずさった。

「どうぞ入って入って お茶でも淹れようか?」

/tsubaki/はそう言う。その手に持っていたのは高級店の茶葉だった。

「いえいいです」

/kaede/もその子も呆れていた。

「そうか? まぁいい。君の名前は?」

「えっと、○○○○ですけど」

くるみ割り人形の自分は聞こえなかった。なぜだろうか。自分は人の名前となると音で形容されるのだ。くるみ割り人形が聞き取ったのは/sakura/という名前だった。

「ほう!この部活はやはり珍しいね。全員木だ。」

確かに。/tsubaki/、/kaede/、/sugi/そして/sakura/。よくよく考えると、もう/sakura/は入ったことになっている。/tsubaki/のこの奔放さが、人を惹きつける所以でもあるのだろう。

「まぁいいや見学して行ってね」

そう/tsubaki/は言うと、自分の席に戻っていく。

 それと入れ替わりのように/kaede/が/sakura/に近づく。

「ここからは私が説明します」

「月毎に変わる研究テーマを扱っており、今月のテーマは信濃川です。確か、五月に登録でしたっけ?部活」

「あ、はい」

「じゃあ研究テーマも変わってますね。まぁいい。各々で研究して、発表するんだ。おい、/tsubaki/、何してるか見せてやれ」

「はーい」

と気怠そうに返事をすると、パソコンの画面を見せた。そこには

『信濃川ー日本最長の川。中部山岳地帯を水源とする犀川と千曲川とが長野盆地で合流し、新潟県に入って信濃川と称し、新潟平野を貫流して日本海へ注ぐ、長さ367キロメートルの川である』

と書かれていた。

「今はまだ初めの方だからな、こんぐらいだけど、月末には結構本格的になる。プレゼンをして、投票で最も良かった者に賞状が送られる。ほら、これ」

『表彰状 ○○○○殿 あなたは××××年2月テーマ「足利将軍家」で得票数が一位であることを賞す。』

「これを集める為に頑張るんだ」

結構表彰状はちゃんとしていた。

「はい」

「そう。あと2人部員が欲しくてね。」

「それなら私紹介しましょうか」

/sakura/だった。

「私の友達も森研に興味があるって」

/sakura/は補足するようにそう言う。

「えぇ!いいのかい?」

と/kaede/は言う。かなり喜んでいるようだ。

「はい。では明日連れてきます」

/sakura/はそう言った。物語が、始まります。


翌日。/sakura/は2人友人を連れてきていた。

「君、名前は?」

同じように、/tsubaki/は尋ねて行く。2人いて、それぞれ/ume/、/momo/と言った。

「ぇ、」

/tsubaki/は逆に驚嘆していた。偶然の符号だろうが、これほどまでに一致することがあるとは。



かなり時間が経った。桜の花弁は眠りにつき若々しい葉を茂らせているし、月も変わり、五月になっていた。五月二日は部活登録の日であった。かくして、森羅万象研究部は存続できたのである。


/tsubaki/は/sakura/、/ume/、/momo/を紹介するように手を出す。

「新しい新入生です」

新しいと新入生が重複しているが、特に/tsubaki/は気にしない。

「ほら!自己紹介!」

「えーはい。一年A組○○○○です!好きなものは和菓子です」

/sakura/だった。

「一年A組○○○○です。好きなものは武将です」

/ume/だ。こう形容しては時代の流れに批判されるだろうが、武将という自己紹介でも感じるようにその子は男で、賢明且つ喧嘩が強そうであった。(勿論歴女等はいるが)

「一年B組○○○○です。好きなものは読書です」

/momo/は物静かそうな女子だった。

「おけ!じゃ活動早速始めるから説明するわ!」

/tsubaki/が仕切り出す。


/sakura/達は一連の流れを聞いた。そして/tsubaki/が今週のテーマ発表をしていく。

「クイニーアマン!」

「どう決めたんです?」

「テキトー」

このことが後に、ある出来事に発展するとは、自分にも、/tsubaki/たちにも、わかっていなかった。

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