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平井のエッセイ・日常系とか旅行記とか

季節外れの百合一輪

作者: 平井敦史

 久しぶりの日常系エッセイです。


 我が家の庭先には毎年ユリの花が咲きます。

 いえ、栽培しているわけではなく、自生、というか野生化してしまっているのです。

 季節としては夏の頃。

 白い花を咲かせた後は、さや状の実がります。

挿絵(By みてみん)


 中には無数の種が詰まっていて、風で飛ばされて広がっていきます。

挿絵(By みてみん)


 本来ならばもうとっくに花の時季は終わっており、実際ご覧のとおり種が旅立っていく頃合いなのですが……。

 どういうわけか、一輪だけ狂い咲きしておりました。

挿絵(By みてみん)

 気温の乱高下が激しいので、勘違いしてしまったのでしょうか。


 調べてみると、タカサゴユリという種類のようですね。

(ttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%82%B5%E3%82%B4%E3%83%A6%E3%83%AA)

 台湾が原産の帰化植物で、種を飛び散らせて生息域を広げているようです。


 ただ、Wikiの記事によると、連作障害により数年で姿を消す場合が多いそうで……。

 そういえば、うちの庭で咲くようになったのは、せいぜいここ三,四年のことだったでしょうか。

 ひょっとしたら来年にはもう咲かなくなってしまっているのかも。

 そう思うと少し寂しい気もしますね。

 


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