第五話 秘境、伽藍山の大輪境
登場人物紹介
霧山 カスミ 霧山流師範の娘
氷室 レイ 火炎の忍者
桃田 スミレ 水流の忍者
猿川 アンナ 暴風の忍者
成瀬 シズル 名刀使いの忍者
カナン 村の鍛冶屋
お館パピィ様 霧山流忍術の師範
成瀬師範 シズルの父、都の鍛冶屋
桂木 玄斎 陰陽師
桂木 霊斎 忍術マスター、玄斎の兄
丹波 龍斬 名刀マスター、帝の指南役
アカツキ 都の皇帝
*登場する名称は全てフィクションです。
都が衰退した時、突然現れた魔導師。帝を操り権力を掌握するが、忍者霧山によりその悪事が公表されようとするが、逆に霧山に呪いをかける。
霧山の娘の呪いを解呪する為都に来たレイ、スミレ、アンナであったが、呪いを解く為魔導師を倒すことを知る。
今の実力では勝てないと陰陽師玄斎から言われる。
「遥か北の地にある秘境、伽藍山の大輪境です。」
「その大輪境へ行けば強くなれるんですか。」
アンナは乗り出す。
「ただ行っただけでは今と変わりません。そこにいる者...、そう私の兄霊斎より忍術を学ぶのです。あなた方に私の書簡を渡します。それを見せれば修行をしてくれるでしょう。」
玄斎はアンナに書簡を渡した。
「その霊斎さんはどのような方なのですか。」
スミレが聞いてくる。
「昔から厳しい人でした。忍術を極め忍術マスターと言われています。真面目に努力すれば必ずや力になってくれるでしょう。」
レイが玄斎を見て、
「玄斎さん、今のカスミでは修行にならないと思います。それに師範も今のままでは...。」
「分かっておりますよ。霧山には使いの者を送り都に来るようにします。カスミさんも私の所で預かりますからね。」
アンナが問いかける。
「玄斎さんはそこまで知っていて、なぜ魔導師を倒さないんですか。」
「かつて私の同士たちが何人も立ち向かいました。私と鍛冶屋の成瀬も戦いに参加しようとしたのですが、当時のリーダーが万一に備え待機させたのです。皆魔導師にやられ、今の2人では何も出来ないのです。」
「私達3人でかなう相手でしょうか。」
「あなた方3人の忍者がそれぞれ秘技を修得すれば倒せるでしょう。それとシズルさん。」
「はい、何でしょう玄斎様。」
「あなたには別の修行をしてもらいます。」
「別と言われますと...。」
「あなたの父成瀬は、かつて名刀使いを目指していました。しかし、成瀬は怪我をした為、名刀使いを諦め鍛冶屋になったのです。」
「オヤジが...。」
「あなたには名刀使いの素質があります。今あなたの父親が名刀サザレイシを鍛えてます。その刀を持ち名刀マスターの元で修行し、必ずや父の思いを受け継ぐのです。」
「その名刀マスターとは...。」
「かつて帝の指南役をし、今は隠居した名刀マスター丹波龍斬です。紹介状を用意します。必ずやあなたを導いてくれるでしょう。」
玄斎はシズルに紹介状を渡した。
「さあ、行くのです。霧山親娘の呪いを解き、都に平安を取り戻すのですよ。」
都の鍛冶屋。
「オヤジ、玄斎様から聞いたよ。」
「あいつもお喋りだからな。」
成瀬は刀をシズルに渡す。
「鍛え直した。これで名刀は復活した。行くんだろ龍斬の所に。」
「ああ、必ず名刀使いになるよ。」
「お前は昔から刀のスジがいい。見事マスターして帰って来るのを楽しみにしてるよ。」
「じゃあ、オヤジ...行ってくる!」
北に向かう3人。
「伽藍山...遠くね...。」
「レイちゃん、もう少しだよ。」
「どんな人かな、霊斎さんって。」
「アンナ先輩は修行とかどうしたんですか。」
アンナは暫く黙っていたが、
「霧山師範は凄腕だった。都に行くまではね。都から帰った師範は別人だったよ。恐らく魔導師の呪いで重要な何かを失ったんだろうね。」
「私達で取り戻しましょうよ。」
「やっと着いたよ...。」
「レイちゃん、お疲れ様。」
「2人とも、これからが本番よ。」
大輪境にある屋敷に入る。
「失礼します。霊斎さんはいらっしゃいますか。」
「どちら様ですかな。」
「玄斎さんからの紹介で来ました。」
アンナは霊斎に書簡を渡す。
「ほう、あなた方は忍術を極めたいのですね。」
「はい、都の魔導師を倒したいんです。」
「まあ、立ち話もなんですからお入り下さい。」
「あなた方は真の忍術をご存知ですかな。」
「真の忍術ですか...。」
アンナは首をかしげる。
「忍者には持って生まれた特性があるのです。火炎の忍者は水流の忍術は苦手です。更にそれぞれの忍術を組み合わせ、合体技を使うことも出来ます。」
「霊斎さん、私達はどんな特性なんですか。」
霊斎は3人をじっと見る。
「修行をする前にお名前を伺いましょうか。」
「私はアンナ、こちらはレイ、そちらはスミレです。」
「成る程...、レイさんは火炎の特性、スミレさんは水流の特性です。」
「あっ、あの...私は何でしょうか...。」
「アンナさん、あなたの特性は極めて珍しいです。今まで会った人でこの特性を持つ人はただ1人、魔導師だけですよ。」
「私が魔導師と同じ特性なんですか...。」
「そうです。だからこそ魔導師を倒すことも可能と言えます。」
「その特性とは...。」
「アンナさん、あなたの特性は暴風。全てを巻き込み制する特性なのです。これは正義の為に使えば安泰をもたらしますが、悪用すれば天下を制します。」
「魔導師は悪用し、帝を取り込んだのですね。」
「さようです。合体技はアンナさんの暴風にレイさんの火炎とスミレさんの水流を入れることにより、爆発的な威力を出します。」
「私達は秘技を修得出来るでしょうか。」
「それは...、あなた方次第ですね。」
第六話 予告
アンナ、レイ、スミレの修行が始まる。一方シズルも過酷な修行を開始した。
次回 「修行の成果」
うんうん、なんか忍者ものらしくなって来たよ。でもあと2話なんだよね。
さて、次回はどうなる。
ではまた。




