第四話 奇妙な大会の開幕!
登場人物紹介
霧山 カスミ 霧山流忍者の末裔
氷室 レイ カスミの仲間
桃田 スミレ カスミの仲間
猿川 アンナ 抜け忍、カスミを狙う
成瀬 シズル 闇忍、カスミを狙う
カナン 鍛冶屋
お館パピィ様 霧山流忍術の師範
成瀬師範 シズルの父、鍛冶屋
桂木 玄斎 陰陽師
アカツキ 都の皇帝
*登場する名称は全てフィクションです。
村の鍛冶屋でふざけて妖刀に呪われた忍者カスミ。呪いを解く為レイ、スミレと共に都に向かう。途中抜け忍のアンナを仲間にし、闇忍に襲われ、何と妖刀の真実を聞かされる。
「天下一アホ大会で優勝することさ!」
「そうなんですね、ヤミーさん。」
「はっ?誰がヤミーやねん。アタシゃ成瀬シズルだよ。」
スミレが何か考えてる。
「シズルさん、私達と都に行ってくれませんか。」
「まあ、刀はアンタが持ってるからね。いいよ、案内してあげるよ。」
「かたじけない、シズル殿...。」
「あー、カスミがまたアホになったー。」
都の鍛冶屋に着いた。
「オヤジ、帰ったよ。」
「おお、シズルお帰り。ん、そちらの方々は?」
「霧山のお嬢さんだよ。刀抜いたんだって。」
「まあ、親も親なら子も子だな...。アホは遺伝するのか...。」
「何とかなるかな、オヤジ。」
「何か巷では大会優勝すればとか言われているけど、そんなことある訳ないじゃろ。」
「えっ、呪い解けないの?」
「いや...、そもそもその刀、呪いとか無いから...。」
「オヤジ、これ妖刀じゃないの?」
「だから...、名刀だけど妖刀ではないよ...。」
スミレが前に出る。
「あの...成瀬さん。カスミちゃんは変になっているんですけど。」
「どれどれ...、ふむ...呪いは刀では無く娘にかかっておるな。」
「では、大会に出ても...。」
「意味は無いじゃろうな。」
なんだってー!アタシが誰かに呪いかけられた?
「その術士は分かりますか?」
成瀬師範はじっとカスミを見る。
「わしゃタダの鍛冶屋だから分からん。都にいる玄斎にでも聞くんだな。刀はワシが預かっておく。」
陰陽師、桂木玄斎の屋敷。
「あのー、玄ちゃんいますかー。」
「誰ですか...変な呼び方をするのは...。」
「アタシだよ、玄ちゃん。」
スミレが前に出る。
「すいません、玄斎先生。カスミちゃん呪われているんです。」
玄斎はカスミをじっと見る。
「成る程、アホな呪いがかけられてますね。
術士はレジェンド霧山ですね。」
なにー、パピィが呪いかけたの?
「なっ、何でパピィが...。」
「恐らく、刀を取られないようかけたのでしょう。霧山らしいですね。」
「玄ちゃんはパピィ知ってるの?」
「かつて、霧山は素晴らしい忍者でした。しかし、ある者にはめられ天下一アホ大会で優勝したのです。優勝者に渡される刀には呪いがかけられており、霧山はアホに取り憑かれました。」
「お館パピィ様のアホは呪いだったのね。」
レイが頷く。
スミレが玄斎に向かい、
「それで、その刀は今どうなっているんでしょうか。」
「先程申しあげた霧山をはめた人物が持っています。霧山もお嬢さんもその刀があれば呪いは解けるでしょう。」
「ねぇねぇ玄ちゃん...、そいつ誰?」
「スミレさん...少しカスミさんを黙らせてもらえますか...。」
シズルが困った顔で頼む。
「皆さんでその者から刀を取ろうとお考えですか。」
アンナが立ち上がり、
「やっぱり師範のアホは呪いだったのか。おかしいと思ったんだよ。最初はあんなじゃなかったからね。」
レイもアンナに近づき、
「アンナ先輩、元に戻しましょうよ。」
2人は頷く。
「それで、その人物は?」
玄斎は暫く黙っていたが、
「分かりました。しかし、聞いたら後戻りは出来ませんよ。それでもよろしいでしょうか。」
レイ、スミレ、アンナは互いに顔を見合わせる。意思は固まった!
アンナが玄斎に向かい、
「元より呪いを解く為にここに来たんです。相手が誰であろうと立ち向かいますよ。」
「ならば申し上げましょう。呪いをかけた張本人は...。」
「呪いの主は...。」
「都の御所にいる帝、皇帝アカツキ様ですよ。」
えーーーーー!皇帝なの!
なんで?
アンナが玄斎に向かい、
「どうして皇帝が師範にそんなことを...。」
「あなた方が帝を倒すと言うならお教えしますよ。」
「たとえ誰だろうと師範を元に戻す為ならやりますよ。」
「そうですか。少し長くなりますが、お話ししましょう。」
「かつてこの都は盛大に栄えていました。しかし、いつの頃からか不穏な動きが現れ都は衰退し始めたのです。
そんな折、御所に1人の魔導師が現れました。その魔導師は帝に取り入り次第に権力を増大させたのです。
帝は魔導師に政一切を任せ、御所の奥で暮らしていました。
不審に思った側近が忍者を使い魔導師を調べました。その忍者こそ霧山なのです。
霧山は魔導師の野望を帝に伝え、政を元に戻そうとしました。
しかし、それが魔導師に発覚し、無理矢理大会を開催され、呪いをかけられたのです。
帝は完全に魔導師の操り人形となって、今都を支配しています。
帝の目を覚まさない限り、その裏で暗躍する魔導師は倒せないでしょう。」
「つまり...ラスボスは魔導師なんですね。」
「あやつは手強いですよ。霧山クラスでも立ち向かえませんでしたからね。」
「それでも、倒さなきゃならないんです。」
「あなた方の覚悟は分かりました。では、これから案内する場所で秘技の特訓を行って下さい。今のままでは到底勝てませんから。」
「分かりました。その場所とは?」
「遥か北の地にある秘境、伽藍山の大輪境です。」
第五話 予告
魔導師を倒す特訓をするレイ、スミレ、アンナ。秘境大輪境で秘技を修得出来るか。
次回 「秘境、伽藍山の大輪境」
ちょっと...、マジになっちゃったじゃない。
これからお笑いは無さそうね。
でも...本来こう言うお話しだったのよね。
ではまた。




