第二話 抜けた抜け忍?!
登場人物紹介
霧山 カスミ 霧山流忍者の末裔
氷室 レイ カスミの仲間
桃田 スミレ カスミの仲間
猿川 アンナ 抜け忍、カスミを狙う
成瀬 シズル 闇忍、カスミを狙う
カナン 鍛冶屋
お館パピィ様 霧山流忍術の師範
*登場する名称は全てフィクションです。
村の鍛冶屋でふざけて妖刀に呪われた忍者カスミ。呪いを解く為都に向かう。カスミ一人では心もとないので仲間のレイ、スミレも同行することに。
「レイちゃん、都ってどこ?」
「そういや聞いたことはあるけど、行ったことはないねぇ。」
「レイちゃんまで、大丈夫?」
「そう言うスミレは知ってんのかい。」
「ここからだと、まず山を降りて西の方に向かうよ。途中いくつも町を通り過ぎないと着かないよ。」
「やけに詳しいね。ひょっとして村抜け出して遊びに行っちゃった?」
「カスミちゃん、そんな遠い所行ったら何日も村にいないでしょ。」
「アタシら毎日一緒にいるしね。」
「なら一瞬で飛んで行ったのかな?」
「行く訳ないでしょ!お館パピィ様に聞いただけだよ。」
「やっと山を降りたよ。」
「あそこに町が見えるよ。」
「誰かこっちに走って来てるけど...。」
「飛脚かな?」
「はぁ、はぁ、はぁ、お前…、持って…、よう…。」
「まあまあ、水でも飲んで落ち着きなよ。」
「すまんな…。」
この人めっちゃ水飲むな。
「ふぅ、疲れた。」
「お疲れ様だね、飛脚さん。」
「ん?飛脚って誰が?」
「アンタだよ、走って来たじゃない。」
「あーーー!妖刀のヤツ!」
「養豚場?ブタとかいないけど。」
「お前の持っている妖刀だよ。」
「これヤバイやつだよ。欲しいの?」
「何だ、妖刀の扱いも知らんのかい。」
「抜きたくなるんだよねぇ。」
「抜く言うなー!」
「抜いちゃダメなの?」
「だから、抜くって言うなよ!」
「アンタひょっとしてヌクニン?」
「それを言うならヌケニンでしょ。カスミちゃん、相変わらずボケ倒してるよね。」
「なっ、何で私が抜け忍だと分かったんだ…。お前達、神様か?」
「抜け忍って言うより抜けサクじゃないの。」
「なんで忍者抜けたの?」
「うちの師匠がアホ過ぎるんじゃ。」
「何か嫌な予感が…。」
「どのようなお師匠様なんですか。」
「サボりが極意とかお気楽が真髄とかバカなことばっかり言ってるんだよ。」
「いるいる、そう言う師匠。」
「そうだろ、抜けたと言うより見限ったんだよ。だから抜け忍じゃなくて見限り忍だね。」
「んなことどうでもいいけど、妖刀どうしたいの?」
「決まっているだろう…、アレだよアレ。」
「転売?」
「ちょ、待て。何で売るんだよ。持つに決まってるだろ。」
「こんなの欲しがるだなんて、あなた骨董品屋さんですね。」
「もういい!アンタらと話していると何か昔の師匠思い出して来る。とにかくその妖刀よこしな。」
「あなたの師匠って、まさかお館パピィ様?」
「はぁ?誰じゃい、そんな間抜けな奴知らんわ。」
「この妖刀、都に持って行ってお祓いするんだよ。」
「何考えてんの。妖刀をお祓いしたらタダの刀だよ。価値ないじゃん。」
「そんなに妖刀欲しいの?」
「ふっ、ふっ、ふっ、その妖刀の本当の力を知らんのか。」
「三回抜いたらアホになるとか。」
「そんな力欲しくないわい!」
「じゃなんなの。」
「その刀、妖刀カラサメ…、いやハラサメ…、じゃないツラサメ…?」
「子ザメじゃない。」
「あっ、思い出した!妖刀サザレイシだ。」
「サメ関係ないじゃん。」
「妖刀サザレイシは持ち主の能力を1.6倍強くするのだよ。凄いだろう。」
「いや、1.6倍ってビミョーな所来てるよね。」
「だからカスミのボケがビミョーなんだ。」
「お前、妖刀でボケ能力なんか強化すんなよ。」
「何かこの妖刀…ショボくね…。」
「何か疲れたから宿屋で休も。」
「逃げるなよ…、妖刀何とかしろよ。」
「そう言えば名前聞いてなかったね。」
「ああ、私は猿川アンナ。」
「猿川…?さる…さる…、あっ!猿川先輩!私です。氷室レイです。」
「氷室レイ…、あれ、まさかレイちゃん!」
「いやー、猿川先輩と会うなんて感動ですよ。」
「何かレイちゃんも立派になっちゃって凄いじゃない。」
「えーと、そうなるとやっぱり師匠ってあの人だよね…。」
「猿川さん…、あなたの師匠は霧山ですよね。」
「当たり前でしょ。あんなアホは他にいないでしょ。」
「カスミちゃん…、その師匠の娘なんです…。」
「何か分かる気がする。同じアレを感じるわ。」
「あの、猿川さんが宜しければ私達と都に行ってくれませんか。」
「いいわよ。暇潰しになるし。」
「それと、この妖刀を作った鍛冶屋とか知りませんか。」
「この刀の作者が知りたいと…。何で?」
「気になっちゃうんですよね。何か馬鹿馬鹿しくて。」
「ここだけの話、妖刀とか言ってるけど、私からすれば珍刀ね。」
「刀に鍛冶屋の魂が宿ったんですかね。」
「んー、何かサボりの極意とか、お気楽な真髄が宿ったんじゃないかしら。」
「パピィみたいだね。」
「まあ冗談はさて置き、刀自体は都で作られた物よ。製作には陰陽師も一枚かんでる。」
「まだ妖刀には裏があるんですか。」
「裏と言うより、莫大な懸賞金かけて全国に回収命令出てるわよ。知らなかった?」
「じゃあ、私が持っていたら?」
「当然狙われるでしょうね。金目当てのバカどもに。」
「何か想像してたのと違う…。」
「珍刀サザレイシ...、なんだこれは!」
第三話 予告
狙われたのはカスミでは無く妖刀?!
笑撃の事実を知り、また新たなる忍者が忍び寄る。
次回 「闇、やみ、ヤミーな忍者さん」
アンナパイセンも苦労したんだねぇ。
次回は闇忍…いやヤミー忍か?
ではまた。




