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くのいち妖刀伝  作者: ひろーら


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1/7

第一話 天然くのいち参上

登場人物紹介

霧山 カスミ 霧山流忍者の末裔

氷室 レイ  カスミの仲間

桃田 スミレ カスミの仲間

猿川 アンナ 抜け忍、カスミを狙う

成瀬 シズル 闇忍、カスミを狙う

カナン    鍛冶屋

お館パピィ様 霧山流忍術の師範


*登場する名称は全てフィクションです。

時代は戦国。群雄割拠する武将達を支える忍者軍団が栄えた。だが、ここに断絶寸前の忍者達がいた...。


「ねぇねぇ、カスミちゃん。修行しなくていいの?」

「ん?スミレちゃんはあんなの好きなの。」

「別にやりたい訳じゃないけど…。」

「面倒くさいんだよな。」

「レイちゃんまでダメだよ。」

「いや、ぶっちゃけシノビとか今時どうなんかね。」

「他の所では活躍してるみたいだけどね。」

「大体、この辺りなんかド田舎過ぎて支配する気のある武将すらいないじゃん。」

「周り何にもないしね。」

「普通に暮らしてもつまらないよね。」

「そうだ、鍛冶屋のカナンさんの所に遊びに行かない?」

「お、いいねぇ。あそこは面白いからな。」


村の鍛冶屋。この時代、争いは絶えず武器の製作は必須だった。

「カナンさん、こんにちは。」

「おや、霧山さんのお嬢さん。刀の注文かい。」

「ちょっと仕事場に遊びに来たよ。」

「アンタらも暇人だね。まあいい、ゆっくり見ていきな。」

カナンさんが刀を打っている。

凄い気迫だな。

「カナンさん、何か珍しい刀とかあるんですか?」

「珍しいか…、そうだな、私が打ったものでは無いが、そこに預かったものならあるよ。」

「これですか...、何だかヤバそうな感じしますね…ん?」

カスミが刀を鞘から抜くと異様な感じがした。

「ちょっ、それ抜いたらマズい奴だよ。」

「何か、カスミ抜いちゃってますが…。」

「…仕方ない奴だな…、それ妖刀だから抜くなって言おうとしたのに…。」

「ヨウカン?」

「羊羮じゃなくて妖刀な。刀なんか食えんだろ。」

「それよりカナンさん、刀の力で何か起こるんですかね。」

「うむ、この刀は都の陰陽師から預かった物だから詳しくはその者に聞かないと分からんよ。」

「カスミちゃん大丈夫?」

「ん?特にいつもと変わりない…ってあれ?」

「どうしたカスミ!」

「何かめちゃくちゃ修行したくなった。」

「おいおい、そりゃヤバいよ。」

「何じゃ、忍者なら修行するの当たり前じゃろ。」

「サボり魔のカスミが修行したがるなんて、天変地異の前触れだよ。」

「どんな忍者だよ…。」

「まあ、妖刀だからほっとく訳にもいかんな。この紙に持ち主書いてあるから、訪ねて何とかしなさい。」

「ありがとカナンさん。さあ、冒険に出発だぁ。」

「何かカスミのテンションヤバくない?」

「いつも天然だけど、益々天然に磨きがかかってる…。」

「そんなん、磨かれんでもいいやつやん…。」


霧山道場。

「かっ、カスミ...、その刀どうしたんじゃ!」

「カナンさんの所で抜いたけど...。」

「何で抜くんじゃ、妖刀だぞ。」

「パピィ知ってるの?」

「パピィって呼ぶな。お館様じゃろ。」

「オヤツさま?」

「もういい、それより刀の呪いを解くなら都に行くしかないじゃろ。」

「あの、お館パピィ様。」

「変な呼び方すんな。」

「呪いの解除方法はあるんですね。」

「勿論じゃ、持ち主は陰陽師といった所じゃろ。ならその者ならなんとか出来るな。」

「カスミの呪いってどんなモノなんですか?」

「それは分からんが、何か変わったことは無いか。」

「そう言えば修行するとか言っていましたね。」

「なっ、なっナニーーー!!修行するだと!あのサボラーのカスミがそんな事言ったのか!」

「はい、確かに言いました。」

「うーむ、かなりヤバい呪いだな…。」

「いやいや、何で修行したがるのがダメなんですか。」

「レイ君、スミレ君、私が修行しているのを見た事があるかね?」

「パピィさんの修行ですか...、そう言われてみると見たこと無いですね。」

「お館パピィ様の修行が何か関係あるんですか。」

「我が霧山流忍術の極意はサボりにある。」

「そんなん、自慢になりませんよ。」

「そんな極意もあるんですね。」

「このままでは霧山流も絶えてしまう。」

「そんなくだらない流派ならいいんじゃないですか。」

「そう言うな、レイ君。まあ、カスミの呪いは解いた方がいい…、いや解かない方がアリ...、うーん…。」

「何悩んでるんすかお館パピィ様!解くに決まってるでしょ。」

「真面目なカスミちゃんは本当のカスミちゃんじゃないですからね。」

「あのねー、さっきから聞いてたら随分ひどくねー?私がマジ修行じゃいけないの!」

『それはマズいでしょ!』

何でみんなでハモるのよ…。


「それじゃパピィ、都に行ってくるよ。」

「カスミ...、そうじゃ重大な事言い忘れた。」

「何頂戴だなんて。」

「頂戴じゃない。重大じゃ。」

「私10代だけど、それが何か?」

「その刀、狙われてるよ。色んな忍者に。」

「何でそれ早く言わないの!私危ないじゃない。」

「まあ、何とかなるんじゃない。」

「パピィお気楽だね。」

「それが霧山流の真髄じゃからな。」

「そんな流派止めちゃいなよ。」

「まあ、兎に角気を付けて行くんじゃよ。」

「お、間に合ったかな。」

「レイちゃん、スミレちゃん、どしたん?」

「アンタ1人だとむちゃくちゃ不安だから一緒に行くよ。」

「カスミちゃん、天然な真面目になっちゃったからねぇ。」

「どんなんだよ…。」


第二話 予告

ヤバい呪いにかかったカスミ。都を目指す道中で変な忍者に襲われる!

次回 「抜けた抜け忍?!」

カスミの珍道中が始まりました。

さてさてどうなることやら...。

ではまた。

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