診断テスト-2
「まじかぁ、確かにかわいいもんな橋本さん」
花島はにやにやしながら晴翔にいう。
「そ、そうだよ、めちゃめちゃかわいいんだよ!悪いか!」
晴翔は逆切れをしていた。
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「き、きた」
テストを見る建斗。数学70点、英語68点、理科78点、国語65点、社会72点、合計353点。学年95位
最高記録更新である。
「おー建斗前回より点数高いじゃん!おめでとー」
そんなことを言う沙紀はというと、数学97点、英語90点、理科84点、国語95点、社会95点、合計461点。
学年3位である。
「さ、沙紀はいつもどうり点数いいんだな」
「もっちろーん頑張ったもん。でも今回こそは1位だと思ったんだけどねぇ」
沙紀は3位であることを悔しいと言っているが全くに悔しくなさそうである。それどころか相当自慢げである。
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ホームルームが終了後
「き、きたーーーー」
そう言うのは晴翔であった。そう順位1位は晴翔であった。
わけもなく晴翔は合計点439点順位51位である。こちらも建斗同様に最高記録更新であった。
「お、なんかうれしそうだな、テストの点よかったのか?」
花島だ。こいつは敵である。そう1位はこいつである。
それにもかかわらず当たり前のようにこいつは俺にテストの結果を聞いてきている。
「お、お前に比べたらまだまだだわw」
「そ」と少し残念そうにしながら教室から出ていった。
テストの結果を自慢でもしたかったのだろうか、そんなことを考えながら俺も教室を出た。