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しろあと

作者: 秋葉竹







丘の上にかつてはたっていた

お城のあとに着いた

大きな石を積み重ねた

石垣と

登る道の少し歪んだ

石の階段

ここがしろあとなんだなぁと

信じさせてくれる


みおろすと地上の星たちが

いろんな色で光っていて

これがかつて城下町といわれていた

時代もあったんだろうなぁ


夜をみあげると天空に

無数の星たちが瞬いている

あきらかに僕の住む街でみあげるより

はるかに多い煌めき


星は

いつ落ちて来てもおかしくない

満月の雫も

まるでこぼれそうだ


うそかもしれないけれど

だけどなんだか

その星たちの瞬く音が

聴こえる気がする

星々の

まるで

美しく煌めくだけで


ヒトの気持ちなんて

なにひとつわからない

そんなに高みにいるのに


その高いじぶんより

さらに高い宇宙そらをみあげている


星たちの

歌声


ほんとうは

黙りこくっている僕と

おなじ無言しじまのはずなのに


なぜか僕には

無数の星たちの

虹のメロディーのような歌声が

ほんとうにちゃんと聴こえる


うそかもしれないけど

すくなくとも

僕の耳には


その星たちの瞬く音が

聴こえる気がする


だからこうして

このしろあとに登る








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