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詩句歌集 これまで と いまから

青黒く 脈

はぁっ 両手

を口元に持って行きながら

熱を吐いた


冷たく暗い世界に

その白色はいたく眩しくて

ふわっ と闇との境目を曖昧にしながら

溶けた


はーっ

遮るものは何もなく

ぴかぴかとした街灯の明かりの中

吐く息は暖かさを保証する

白さだ


また


空に溶けた




見上げる空は星

青黒い突き抜けるような広がりに

ぽつり ぽつり

光はゆらめいて


黒いコートでは

溶けていきそうだ


明滅しているのは

人工衛星だろうか

それとも金星だったか

明滅ではなく煌めきかもしれない


うろ覚えの知識で

星を数えて

繋げてみたり


ふーっ

両の手が酷く悴んだから

コートのポケットへと向かわせる

目の前にはほかほかと

湯気のように


こつこつと踵が鳴る

鼓動のように

空に溶ける


いや 今度は


吸い込まれた




すーっ

と 空を吸う

胸いっぱいに

ふわふわと


青黒く 脈

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