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ディリュージョン・ダン・デスティニー  作者: デスティノ
第3章 メシア編【アカシックレコード編】
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第87話 第六感

「メシア……、我々は彼の力を見誤っていたのかもしれない──」

「見誤っていた……?」

「ああ。ジョーカーが相手の能力をも消せるとなれば、彼は想定以上の強さとなる──」


A0-2は少しの間を開ける。

僕の目をじっと真剣に見つめながら、彼女は言い放った。


「──彼は君の脅威となりうる……。能力が使えない究極生命体など、そこらの人間とさほど変わらないのだから」


A0-2が淡々と言葉を紡いでいく。

そうだ、究極生命体というのは能力あってこそのもの……。


「メシア、たとえ究極生命体一の実力の君であっても、その光を操る能力を失えばジョーカーの前では無力──」


彼女が僕にかけたその言葉。

僕もまったく同感であった。

しかし──


「──いや、そんなことないぜ!?」


当のジョーカーはそれを否定する。


「メシアは光を操る能力なしでも十分強えよ! いいかA0-2! よく見てろ──!」

「──何をする気だジョーカー!」


「──削除(デリート)


ジョーカーがその単語を口にしたのを僕は感じとった。

彼がそれを言ったということはつまり……彼からの攻撃がくる──


僕は能力を発動しようとするが、僕の体は何の反応も示さない。

やはりジョーカーに能力を消されているのだ。

そんな中彼は──


「ロッツ・オブ・パンチング──!」


技名のような何かを言い放った。

直訳すれば「たくさんのパンチ」、しかし技名にしては安直すぎる……


そんなことを思っているうちに、先程まで捉えていたはずのジョーカーの姿が一瞬にして拡大される。

彼はすぐそこまで来ていた。


彼の握り拳が見える。

それが僕に向かって飛んでくることを予想するのは、赤子でもわかるほど容易なことであった──


やっぱり能力なしじゃ……僕は無力だ……。

テレビ局の時と同じ……、誰も守れない……!

僕は……僕は何も……、成長していないじゃないか──!


自分の無力さを感じ、僕はぐっと力強く目をつむる。

「……………………!」


……何も起きない。


「……………………、あれ?」


異変に気づき、僕はゆっくりと目を開く。

瞳孔に光が差し込んだ。

僕は目の前の光景を捉える。


「ジョーカー……?」


彼の拳は僕の目と鼻の先にあった。

しかし、それはまったく動かず、まるで時が止まっているかのよう。


「何だこれ……」


続けて僕の目に飛び込んできたのは驚くべきもの。

ジョーカーの拳はひとつではなかった。

コマ撮りのように、大量に空中に存在していたのだ。


更には、その拳一つ一つに刻まれたしわ。

彼の仮面についたかすかな傷跡。

ありとあらゆるものが、視力がありえないほど上がったかのようにくっきりと見える。


それだけでない、この部屋全体に何が、どのような配置で存在しているのか、手に取るようにわかる。

それは目に見えるはずのない、背後にある物でも同じ。


何だこの感覚は──、何が起きている──!?


自分自身を第三者視点で見ているかのように、すべてを完璧に感じ取れるのだ。

言うならばまさにそれは────"第六感"であった。

読んでいただき本当にありがとうございます!


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