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圧勝

1カ月ぶりかな?更新しました。

次からまた修行パート入ります。

開幕早々、ヘルヒルズがクローバーに向かって走ってくる。

クローバーはそれを軽くいなすように技を放つ。


クローバー「クレセントムーン…」


剣を構えるクローバーをみてヘルヒルズの口角が上がる。


ヘルヒルズ「(さきほどの斬撃を出す気か…くらったらオレとて

無事ではすまないが、斬撃の起動は直線、避けるのは容易いねえ!)」


そんな余裕をもっていたヘルヒルズだが、すぐに後悔することになった。


クローバー「マシンガン!」


クローバーが剣を高速で振り回し、土砂降りの雨のように大量の斬撃が

ヘルヒルズ目掛けて飛ぶ。この大量の斬撃に思わずヘルヒルズが怯む。


ヘルヒルズ「(なっ!?なんだこの斬撃の量は!?一発でもまともにくらえば

致命傷だというのにこの数…正面からでは避けきれない!)」


ヘルヒルズはその場から高く大きく飛び上がった。その隙をクローバーは

見逃さなかった。


クローバー「ムーン・ピアス!」


鋭い突きを放ち、ヘルヒルズの腹に丸く大きな穴が空いた。

空いた穴からは向こう側が見えた。


ヘルヒルズ「ぐふっ!」


即死レベルの攻撃をくらいヘルヒルズが床へ落下する。

吐血して倒れていた。死の間際、ヘルヒルズは笑っていた。


ヘルヒルズ「ふふふ…ははは…くくくくく…!そうか…そういうことか…

死ぬってことは、殺されるってことはこういうことなのか…

神は…オレをどこへ連れてってくれるだろう?」


クローバー「…私はあの世とかこの世とか天国とか地獄とかよくわかりません。

そういうことを信じていないので。ですが多分、あなたは

いい場所へは行けれないないでしょう。」


ヘルヒルズ「だよな…にしても…オレ、自分に懸けられた賞金からして

腕には自身あったんだけどな。あーあ…負けるってのは嫌…だ…」


この言葉を最期にヘルヒルズはこと切れた。

戦いの一部始終をアマテラスが覗き見ていた。


アマテラス「(わー…金貨10000枚の極悪なお尋ね者を

無傷で殺しちゃったよ…クローバーは本当に強くなったなー。

ギルドマスターとしてもメンバーが強くなることはとてもうれしく思うよ♪)」


そう思いながらアマテラスがクローバーへと近寄る。


アマテラス「お疲れ様、クローバー。いやーすごいね。ボクが助太刀することも

援護することも必要ないようだったね!」


クローバー「…それはどうでしょうか?ほんの数十秒の攻防でしたが

ヘルヒルズは強かった。最初から全力を出していれば私と互角だったはず。

ですが彼は油断していた。完全に自分より格下の相手だと思い込んでいた。

だから、距離をとって相手の出方や様子を伺うということをしなかった。」


アマテラス「なるほどねえ…でも、過程はどうあれ結果はクローバーが

勝ったという事実は変わらないよ。それは誇っていいことだとボクは思う。」


クローバー「…ありがとうございます。ところでこのヘルヒルズの遺体は

どうしましょうか?」


アマテラスが視線をおとす。


アマテラス「あー、それならボクがクビを国へ献上して

報酬を受け取っておくから安心して。クローバーは先にお家へ帰ってていいよ♪」


クローバー「わかりました。では、後のことは任せますね、アマテラス。」


アマテラス「うん!」


そういってクローバーは寂びれた教会を去り、戻った。


あまりに早い帰還に一同は驚いた。


アミル「あら、おかえりなさいクローバー。」


クローバー「ただいま」


リルフ「ん…?随分早かったな。」


クローバー「はい!勝負は一瞬でついたので…」


リルフ「なんだと!?」


ショー「うへー…万枚クラスの賞金首を瞬殺かよぉ…どんだけ強くなってんのー…」


ストーム「(…ヘルヒルズって結構強い部類に入るんだけどなぁ。

クローバーが返り血ひとつ浴びてないところを見るに本当に一撃か、

必殺技で片付いたんだろうな…)」


アリア「おー!すごいぞクローバー!」


ブラスト「いまのお前ならマジでオレたちにも勝てるかもしれねえなおい!」


アミル「(…たしかにクローバーは今までとは見違えるほど強くなった。

けれど、実力はまだ下から数えたほうが早いというか、ウチのメンバーの中では

やっとスタートラインに立てたっていったところかしらね…)」


アミル「お疲れ様、クローバー。今日はもう休んでいいわよ。」


クローバー「はい。」


アミル「それから、游月に連絡はしておいたわ。明日から三カ月、

修行に励んできなさい。」


クローバー「ありがとうございます!」


そういってクローバーは意気揚々と自分の部屋へ戻り、仕度を始めた。


リルフ「なあアミル…」


アミル「ん?」


リルフ「クローバーは3カ月の間、妖怪の世界で修行するのだろう?

オレはあの日の大会で負けた。オレも修行して強くなりたいと思ってる。」


ショウ「あー!じゃあーオレもいい?このメンバーの中じゃオレって

ダントツで弱いわけじゃん?すげー稽古つけてもらってみんなと

同じくらい強くなりたいんだよぉ!」


アミル「いいわよ、じゃあふたりともクローバーと一緒に妖怪の世界へ

いってらっしゃい♪」


リルフ「すまんな…メンバーが少ないのに…」


ショウ「少数精鋭ってやつ?」


アミル「そうね…質の悪い人を集めてもギルドの評価が下がるし

個々の強さがある程度の水準に達していないとウチでは活躍できないわね…」


ショウ「なるほどなー…」


ミスティ「アタシたち呪気使いも呪気が使えるってことに胡坐かいてると

クローバーに追い抜かれそうね…うーんどうしよっかなー。修行しようかな?」


アミル「流石にこれ以上人が減るのは困ります。ここに残ってる人達で

3カ月依頼をこなしていかなきゃならないんです!ちゃんとがんばってくださいね!」


ブラスト「うへー…」


アリア「びえーん…」


ストーム「(…ショウはともかく、リルフはこれ以上強くなれるのかな…

試合で見せた獣帰りもそうだけど…身体能力の基礎をあげないときびしいかな…)」


こうしてクローバー、リルフ、ショウの三人は明日、シャンシャン率いる

妖怪の世界へいま再び行くこととなる。



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