ギルドマスター
ワープ「っふ」
ワープは瞬間移動しリルフの後ろに回り込む。だがそれをわかっていたように
リルフは尻尾でワープを弾き飛ばした。ワープも腕で防ぎながら後方へ下がる。
ワープ「やるじゃん」
リルフ「そうくるのはわかってたし、あんた本気でやってない。」
ワープ「じゃあ、ちょっと強くいくぞ?」
また瞬間移動したが今度は違う。移動した先で攻撃が完了している。
右脇腹を殴る、移動する、正面から喉を突く、移動し背中を肘で殴り
リルフを突き飛ばした。追い打ちをかけるように瞬間移動し上からリルフの
頭を踏みつけ、地面にたたきつける。大きな亀裂が入り轟音が鳴り響く。
クローバー「つ…強い!これがギルドマスター!しかも本気じゃないなんて。」
ショウ「オレがやられたの、あいつだ!間違いない!あいつの瞬間移動しながらの
攻撃で武器を体にねじ込まれたんだ。一方的にやられたよ…」
クローバー「その気になれば一瞬で終わらせられるんでしょうね…あの能力なら。」
アミル「ワープは戦いを楽しんでるのよ。だからリルフを場外に出さない。
結界の外へ放り出してしまえば決着がいともたやすくつくというのに。」
ブラスト「あんの野郎…!完全に舐めてやがるぜ…」
アマテラス「早くリルフのとっておきがみたいなあ」
リルフが起き上がり、首に手をあてぐいっと曲げポキっと音がなる。
リルフ「まいったな…ちょっと本気をださせるといまのオレじゃとても
あんたにはかなわない。」
ワープ「ははは、ご謙遜を。キミだって力隠してるよね?
見せてほしいな、恐竜人の本気を。」
リルフ「純血じゃないがな…じゃあ、見せてやる!」
そういうとリルフのゴツゴツした手足がさらに大きくなっていく。
鱗を帯び、爬虫類のソレになった。キバもむき出しになっている。
リルフ「秘儀・獣帰り…!」
ワープ「こりゃすげえ」
リルフは長い尻尾を振り回し、ワープに当てようとする。
ワープは瞬間移動し間合いから離れる。
リルフは追いかけて長い腕を伸ばした。しかしワープはまた瞬間移動し逃げる。
リルフ「鬼ごっこか?一日中でもできるぞ?逃げずに戦ったらどうだ?」
リルフが挑発する。するとワープはのってきた。
ワープ「じゃあいくぜ、恐竜さん!」
ワープは一瞬でリルフの懐に潜り込み、大きく顎を蹴り上げた。
それだけじゃない、目にもとまらぬ速さで20連撃あびせて見せた。
殴る、蹴る音だけが確かに20回聞こえた。
クローバー「早い…そして強い!」
アミル「ね?ギルドマスターは強いでしょう?あれくらい強くないと
勤まらないのよ。」
クローバーは深く頷いた。
クローバー「(ということはアマテラスもあのレベルかそれ以上の強さを
有しているということですね…)」
かなりの連撃をくらったリルフだが倒れなかった。そればかりか
余裕ぶっこいていたワープにラリアットをかまして思い切り結界の壁に
叩きつけた。
ワープ「うわ!?マジかよ!なんてタフさだ。結構力入れたつもりなのにな。
ノーダメージかよ、まいるなぁ」
リルフ「あんたも本気で来いよ?じゃないといまのオレには勝てないぜ?」
ワープ「しょうがねえな…じゃあもっと力込めていくぞ?」
ワープはまた瞬間移動し、今度はリルフの頭をかかと落としで攻撃した。
怯んだリルフの尻尾を掴み、思い切り地面へ叩きつけた。
そして追撃にリルフの背中を踏みつけさらに大きく地面に穴をあけた。
ブラスト「あいつ…どこまで実力を隠してるんだろうな…?底が知れねえ」
ストーム「流石、ギルドマスターなだけのことはあるね…」
ミスティ「あたしたちも油断してたらやられるかもしれないわね…」
クローバー「そんな、呪気使いの3人がそこまでいうなんて。やっぱりワープは強いんだ…」
枯葉「人間だけど化け物だねえどっちも。強さが妖怪の域に達しているよ。」
クローバー「枯葉…」
穴からリルフが出てくる。ヨロヨロとしている。どうやらダメージがあるようだ。
リルフは師匠であるシュガーのほうへと目を向けた。
シュガーは小さく頷いた。
ワープ「まだ見せてくれるのかい?その先を?」
リルフ「ああ、とっておきだ。本当はやりたくなかったがそうもいかないらしい。
あんたに勝つためにはな。」
リルフはみるみる大きくなっていく。
目はギラ付き、体全体が大きく大きくなっていく。
ワープ「おお…」
スタンプ「見ろよあれー!もろ恐竜じゃんー!初めてみるぜー!」
ランス「(こ、こえええ!戦ってるのがオレじゃなくてよかったぁ)」
シャンシャン「あらまあ!すごいわね、本物ってこんなに大きいのね!迫力あるわ!」
游月「…しかしあの変身、長くはもたないでしょうね…」
らんきち「おそらく完璧には慣れてないかと。」
クローバーは初めてみるリルフの変身に驚いていた。
クローバー「す、すごい。これがリルフ!?」
アミル「リルフの恐竜の部分が100%でた姿よ。よくみておきなさい」
クローバー「はい!」
アマテラス「わー!でっかーい!久しぶりにみたな。」
リルフ「グルルルルル…」
リルフがその巨大な尻尾を振るう。ワープは瞬間移動するが、
瞬間移動した先で尻尾にぶち当たった。ワープが壁に激突する。
ワープ「(こいつ、回転したな?オレがいま当たったのは2週目の尻尾か。)」
リルフ「グオー!」
リルフが大きなクチを開け、キバをむき出しにワープへかみつこうとする。
そうはいかないとワープは反対側の隅へ瞬間移動する。…せまい!
リルフが巨大すぎて逃げ場がないのだ。逃げた先でリルフの後ろ蹴りをくらう。
ワープ「(逃げ場がねえな、しょうがない。本気だすか)」
ワープがリルフの頭上へ瞬間移動し、両足で思い切りリルフを蹴とばした。
リルフは思い切り地面へ叩きつけられ、試合会場全体を壊した。
リルフは動けず、体が縮み元の姿に戻った。
ワープ「ま、こんなもんか。」
バンクル「勝者ワープ!」
ワープは観客へ手を振りながらギルドメンバーの元へと戻っていく。
ワープ「どうよ、勝ったぞ。」
コピー「お疲れ様です、ワープ。」
スラッシュ「流石だねえ~マスター。やっぱあんた強いねえ~
オレたちとは次元がちがうよ~。」
スタンプ「あと一回勝てばアタシたちの勝ちじゃんー!
この勝負はもらったようなもんじゃんー!余裕ー♪」
メタル「オレとスラッシュどっちが勝ってもいい。あと一勝すればいいだけ。
簡単なことだ。」
ボム「っち、人間相手ならオレが爆破して勝ってたところを…」
ランス「(うう、でもまだクローバーとかいるんだよなあ。ホントに
勝てるのかなあ?)」
動けないリルフにクローバーが駆け寄る。
クローバー「リルフ!動けますか?」
リルフ「…すまんが肩をかしてくれ。ひとりじゃ歩けん…すまない」
クローバー「そんな…相手が悪かっただけですよ。」
リルフ「のこり2試合、アリアと一緒に任せたぞ…」
クローバー「ええ、必ず勝ちます!」
ボロボロになった試合場が元にもどっていく。
バンクルが高らかに宣言する。
バンクル「第四試合、始めます。両者前へ!」
蛇のギルドからはメタルが、虹の神楽からはアリアがでてきた。
アリア「お前、硬そうだな!でもあたし勝つよ?」
メタル「そうか、残念だがオレに打撃や斬撃は効かないんだ。つまり
この試合、戦う前から決着がついている。」
アリア「それはどうかな?やってみないとわからないと思うけど?」
バンクル「試合開始!」
いま、メタルとアリアの試合が始まる。




