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あなたの名前は

試合当日。早朝から9人が集まっていた。ウチ3人は戦いに向けて

それぞれ決意を固める。いくら修行を積んできたとはいえ

クローバーはやや緊張していた。無理もない、公けの場での戦いは

これが初めてである。たくさんの人間が試合を見るだろう。

そんなクローバーにストームが声をかける。


ストーム「大丈夫だよクローバー…。そう緊張してるといざ試合で

本当の実力がだせないからさ…。」


クローバー「ええ、それはわかってますが…やはりいざとなるとちょっとって感じですね。」


ストーム「ゆうとが結界を貼ってくれるから観客へ被害が及ぶことないよ…だから

思い切り全力で戦ってごらん…敵も殺す気で来るだろうから、クローバーも殺すつもりで戦って…」


クローバー「はい!」


ブラスト「なんだかわりいなクローバー。本当ならオレたちが戦いたいところだけど

呪気使いとアマテラスの参加はダメって条件つけられちまったからな。」


ミスティ「承諾するのもどうかと思うけどね。」


アマテラス「んー?ボクは今日の試合きっと勝てると信じてるよ?みんながんばれ!」


楽観的なアマテラスの態度にクローバーはあきれつつも少し気楽になった。


クローバー「アミル、アリア、リルフ!やるだけのことはやりましょう!」


アミル「もちろん。そのために六法と猛特訓したんだから」


アリア「えへへー!修行の成果みせちゃうよ?」


リルフ「負けられないな…全勝しよう。」


アマテラス「それじゃ、試合場までみんなで行こう!」


ショウ「おー!」


9人がアマテラスを筆頭に歩き出す。目指すは試合場。

1時間ほど雑談しながら歩き、到着する。クローバーは思わず驚いた。


クローバー「わー…人、多いですね。なんだかみんなこっちをみてますし。」


ブラスト「そりゃオレたち虹の神楽だからな。」


アミル「わたしたちは前の大会で恋歌と戦っていますので

そのときの試合をみていた観客もいるでしょう。あとはウチと蛇のギルドが

戦ってどっちが強いのか楽しみにしてる人達も多いかな。」


クローバー「へえー…」


その時、アマテラスがこちらに手を振ってる一派に出会う。


アダム「アマテラス―!こっちこっち!」


イブ「…」


アマテラス「父さん、母さん…」


クローバー「え!?」


クローバーは驚いた。両親がいて当然だがふたりともやはり強い気配をまとっていた。


アミル「アマテラスのご両親よ。それから傍にいるのはエデンさん。それから…」


デウス「おはよう、アミル、アリア。」


アリア「かーちゃん!きたんだ!?」


アミル「私の母のデウスよ…はあ。」


クローバー「美人ですね、お母さん。それに相当強い。」


アリス「おーっはよう!みんな勢ぞろいだね!」


クローバー「おはようございます、あの、あなたは誰のお母さんですか?」


アリス「ん?アリスはアリアとアミルのお父さんでもあるかな!」


クローバー「…どういうことです?」


アミル「16年前の若返り事件…その騒動のときにアリスは私の魔法の先生である

オリオンさんから性転換できる魔法を習ったのよ。まあ、あとは言わなくてもわかるわよね?」


クローバー「あ…そういうことですか…」


アミル「察してくれて助かるわ。」


眉間にしわを寄せてクローバーを睨み付けている女性がいる。

イブがクローバーを一周して声をかけた。


イブ「おまえ、なかなか強そうだな。オレの娘の代わりに出場するんだろ?がんばれよ。」


クローバー「え、あ、はい!」


イブ「名前、なんてんだ?」


クローバー「クローバー。クローバー・アルデバランです。」


イブ「オレはイブだ。こっちは旦那のアダム。それからダチのエデン。」


エデン「はじめまして、エデンです。よろしくね。」


クローバー「こちらこそ」


イブは照れ臭そうにクローバーに言った。


イブ「まあそのなんだ…おまえもオレの娘に振り回されて大変だろうけど、

あの子をよろしく。それと今日の試合楽しみしてっから、勝てよ。

おまえんとこの連中が負けるとこ、みたくねえから。」


クローバー「ありがとうございます!」


アダム「アマテラスって結構めちゃくちゃなことしちゃうときあるからねー。誰に似たんだろう?」


クローバーは心の中であなたに容姿も似てると呟いた。

ふとみるとリルフと同じようなごつごつした手に尻尾の生えた女性がいた。

クローバーのほうから声をかけた。


クローバー「あの、そちらの人はリルフのお母さんですか?」


リルフ「オレのおふくろだ…」


リリス「リルフ…」


リルフ「オヤジは…来てないのか?」


リリス「うん、本当はお父さんも一緒にきたかったんだけど、用事があってね。」


リルフ「そうか…」


クローバー「リルフってその…両親とはあまり仲がよくないんですか?」


アミル「まあ、いろいろあるのよ。普通の人と見た目がちがうから、ね。」


リルフ「おふくろ…」


リリス「ん?」


リルフ「試合、見に来てくれてありがとう。」


リリス「うん!がんばって!」


リルフ「おう」


そういってリルフは背を向けた。


イブ「アマテラス!オレたちは先に客席で待ってるから。かっこいいとこ見せろよ?」


アマテラス「うん」


アマテラス「(ボクは試合にでられないけどね)」


イブ「おら!おまえらいくぞ!」


アリス「もー!イブちゃんってば口調荒いんだ!」


イブ「るせー。大体、あんた実年齢は…いやなんでもねえ。」


クローバーは訝しげに考えた。若返り事件が起きたのは知っている。

しかしその若返った年齢に個々の差があるらしいと。ではデウスやアリスは

本当はいま何歳なのだろう、と。しかしそれはきかないことにした。

踏んではいけない地雷のような気がしたからだ。


シュガー「リルフ!」


クローバーがその名を口にした人を見る。猿のような尻尾が生えていた。


リルフ「シュガーさん…きてたんですね…」


シュガー「弟子の晴れ舞台だからね。見に来るさ。」


リルフ「ありがとうございます。」


シュガー「あ、そうそう。例の力は半分程度までにしとくんだよ。

それ以上は多分君が暴走してしまうから。」


リルフ「ええ…ですが相手次第では全力をだしてしまうかもしれません。」


シュガー「そんなに強いのかい?」


リルフ「蛇のギルドのマスターやサブマスターの実力は未知数です。油断できません。」


シュガー「そっか…応援してるよ。くれぐれも無茶はしないように。」


そういってシュガーはデウスたちの元へ行った。


アマテラス「さ!ボクたちも行こう!受付で出場する選手の手続きを済ませて

試合場へ行かなくっちゃね。」


アマテラスはそういってアミルと一緒に受付へ行った。


ショウ「不思議だろ?」


突然ショウが話しかけた。


クローバー「…若返りのことですか?」


ショウ「ああ。本当はもう寿命で死んでたり50、60を超えた連中がいても

おかしくないのに20代後半から30代、40代しかいまはいないんだぜ?」


クローバー「でもそれって逆に大変じゃないですか?あと30年、40年したら

年寄りだらけになると思うんですが。」


ショウ「たしかに…言われてみるとそうだな。」


リルフ「若返りの事件がなければアミルとアリアは生まれてなかっただろう。

そしたらオレはみんなに出会えなかった。オレはあれはよかったと思ってる。結果的にな。」


クローバー「私は当事者ではないのでその事件がどのように解決したか知らないですけど

誰が何をしたら世界中の人間が若返るんですかね?」


アリア「そっかー!クローバーは知らないもんね。」


リルフ「オレたちが生まれる前にオレの親たちの代でケリをつけたらしい。

話しによれば宇宙まで行ったんだとか。」


クローバー「なんだかすごいですね。時間があったらぜひ詳しく聞きたいです。」


リルフ「そうだな、試合が終わったらゆっくり聞いてみるといい。オヤジの世代も

能力もちだらけですごく強かったらしいからな。」


クローバー「能力かあ…私もそういうの欲しいな」


アリア「クローバーにはその首から下げてるキューブがあるじゃん。

いいなーアタシもそういうの欲しいなあ。」


クローバー「これはキューブの力であって私の能力ではないので…」


雑談をしていると今度はブラストたちの親たちがきた。


ブラスト「お、今度はオレたちのかーちゃんたちがきたぞ!」


クローバー「あの人が…」


スノー「おはようみんな。そしてはじめまして、あなたがもしかしてクローバー?」


クローバー「はい、クローバーと申します。あなたの名前は?」


スノー「私はスノーレイン。ブラストとストームとミスティの母親よ。

あなたの話しは子供たちからきいてるわ。

いつもあの子たちと仲良くしてくれてありがとうね。」


クローバー「いえ、そんな…」


ストーム「クローバーは強いよ、母さん…」


ミスティ「そうそう、らんきちにすっごい鍛えてもらったんだから!」


スノー「まあ、それは試合が楽しみね。」


ブラスト「オレたちは試合にでられないけど、クローバーたちの活躍するところ

しっかりみててくれよな!かーちゃん、とーちゃん!」


サン「ああ、もちろん。」


親子の会話のなかに髪の白い女性がクローバーに話しかけてきた。



ベルレイン「あー!みっけー!噂の騎士だー!」


クローバー「…誰です?」


ベルレイン「ふむふむ、ほうほう…」


クローバー「あの、あなたの名前は?」


ベルレイン「ベルレイン!ベルレイン・ラッキーウェザー♪」


クローバー「はあ…?」


いきなりで困惑したクローバーだったがすぐにその異常な戦闘力に気が付いた。


クローバー「(うあ…!?何だこの人、凄まじい戦闘力、いや

戦闘力なのか?まるでシャンシャンクラスの気を感じる…)」


ストーム「この人は別次元だよ…」


ミスティ「勝てるって思わないほうがいいよー?クローバー。」


クローバー「ええ…」


フェイ「はじめましてクローバーさん。」


クローバー「あの、あなたは?」


フェイ「フェイクレインと申します、以後お見知りおきを。」


ブラスト「なー、手続きももう済んだようだし、そろそろ

オレたちも試合の控えに行こうぜ?」


クローバー「そうですね、行きましょう。」


ミスティ「それじゃお父さんお母さんフェイさん、応援よろしくね♪」


スノー「ええ、がんばってね。」


こうして試合の手続きをすませ、クローバーたちは先へ進んでいった。


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