任務
29日目…それぞれのメンバーにアミルから仕事が言い渡された。
アマテラスとアミルはギルドバトル参加表明のためお城へ。
アリアは食材の買い込みへ、ストームは屋敷でお留守番。
ブラスト、ショウ、クローバーの3人は金貨2000枚のお尋ね者を仕留めに、
リルフとミスティは書類整理をすることになった。
クローバーが身支度をすませ、屋敷に残った3人に挨拶をする。
クローバー「金貨2000枚…相当やばそうな相手ですね…」
ミスティ「能力もちかもしれないから気をつけることね。」
アミル「情報ではこの町の裏闘技場にいるみたいよ。
首狩りのラバン。殺した人間の数は50人以上。文字通り
首を切断してアジトに飾ってたらしいわよ。」
クローバー「…許せる相手ではないですね。殺しても構わないなら…」
ブラスト「オレとショウのふたりも一緒にいくんだぜ?つまりそういうことだ。
殺してもかまわねーってこと。それより怪我すんなよクローバー?
お前は明後日試合があるんだから。」
クローバー「大丈夫です。油断も慢心もありません。」
ショウ「お、頼もしいね。じゃあラバンの相手はクローバーにまかせて
オレとブラストは裏方にでもまわろうかな。逃がさないようにしないとね。」
クローバー「ありがとう」
アマテラス「それじゃみんなそれぞれのお仕事をこなそうか。じゃあ、また夜集合ね。」
アリア「おっけーい」
リルフ「了解」
クローバー「はい!では行きましょう!」
ブラスト「おう!」
クローバー、ブラスト、ショウの3人はさっそく町の裏闘技場を目指して
歩きだした。
クローバー「それにしても…普通こういうのは国が取り締まるべきなのでは?」
ショウ「普通の兵士じゃ送り込んでも殺されたりするんだよ。真実は闇の中ってわけ。
それに能力持ちは貴重な存在だから万が一にも失うわけにはいかないんだよ。」
クローバー「国の兵士にも能力者がいるんです?」
ショウ「そりゃそうだろ。いないほうが不思議なくらいだけどな。でもいても
せいぜい2、3人くらいかな。それくらい能力に目覚めるヤツがいないからな…」
ブラスト「隊長クラスの兵士は闘気を操ったり魔法使いだったりするぜ?
それでも能力には勝てなかったりするけどな。相性もあったりいろいろだ。
能力もそうだけど魔法が使えるヤツも気をつけたほうがいいぜ?
かかっちまうとあっという間にやられてしまうからな…」
クローバー「気をつけます。」
3人が歩いて2時間ほど、目的地に着いた。
クローバー「この民家の地下…?」
ブラスト「ああ、情報によるとな。よっしゃ!強行突破といくか!」
ブラストが正面入り口を呪気で吹き飛ばした。
見張り「な、何事だ!?」
ブラストが見張りを蹴とばす。
ブラスト「よしいけ!クローバー!どっかに地下に通じる階段があるはずだ!」
クローバー「はい!」
ショウ「オレもいくぜ」
民家に蔓延っている見張りや番人どもをブラストが蹴散らしていく。
ふたりは地下へ通じる階段を見つけた。
クローバー「1階はブラストに任せて地下へ行きましょう。」
ショウ「おう」
ふたりは薄暗い階段を下りていく、すると開けた場所にたどり着いた。
ほこりっぽいその会場の中央にラバンと思わしき人物とみたことある
人間が戦っていた。それはスラッシュだった。
ラバン「なんだ?てめーの仲間か?」
スラッシュ「おーっと、よそ見はダメだねえ!」
そういうとスラッシュがラバンの首目掛けて拳銃を撃った。
ラバンは回避しようとするものの、弾はカーブし首にぶち当たった。
するとラバンの首が斬れて飛んだ。
ラバン「え…」
そのままラバンの胴体が崩れ落ちる。その様子をみていたクローバーとショウが構える。
スラッシュ「おんやぁ?誰かと思えばいつぞやの騎士様じゃあないか。
久しぶりだねえ?」
クローバーが剣を握る。
スラッシュ「まーてまて、まって。今日はあんたらと戦う気はないよぉ?
オレはこいつに用があっただけだからねぇ。」
そういってスラッシュがラバンの首を手にとる。
クローバー「どういうことです?」
スラッシュ「こいつ文字通り賞金首だからねえ~オレんとこのギルドも
金がほしいわけさぁ。ま、早いもん勝ちってことであきらめてくれるかなぁ?」
クローバー「…そういうことならしょうがないですね。」
スラッシュ「おやぁ?聞き分けがよくて助かるよ。あーそうそう、大会には
オレもでるからさぁもし当たったらよろしくなぁ~。楽しみにしてるよぉ」
ショウ「こいつはやべえやつが大会に出場することになったな…」
スラッシュはラバンの首を袋に詰めて、クローバーとショウを
通り過ぎて階段をあがっていった。
クローバー「このままここにいてももう意味がない。私たちもでましょう。」
ショウ「そうだな。」
そのころ、1階では…
ブラスト「な、なんでてめーがここに!?」
スラッシュ「お仕事だよぉ~」
ブラストがスラッシュのもっている袋に目をやる。そして察した。
ブラスト「国はウチのギルド意外にも依頼をだしていたのか…」
スラッシュ「んん~?妙だねぇ。ウチんとこのギルドに依頼がきたのは
ほんの三日前なんだけどねえ~。」
ブラスト「(げ、ていうことはアマテラスたちが妖怪の世界に行ってる間に
随分前から依頼がきてたのか…しまったぜ!)」
スラッシュ「まあ、この首はウチのギルドが国へ献上しておくよぉ。
金貨2000枚は大金だから譲るわけにはいかないからねぇ。」
ブラスト「かまわねえぜ!」
スラッシュ「なんだてっきり君の性格ならオレから奪うと思ってたよぉ~?
無駄な争いをせずにすんでよかったよ~あははは♪」
ブラスト「ところでオレら呪気使いと霊光拳の使いてであるアマテラスを
大会にださせない提案をしたのはおまえか?」
スラッシュ「いんやぁ?知らないねえ。だけどウチのとこのワープやコピーなら
あんたらの強さを理解してるから勝ちを封じたんだと思うよ~?
もっとも、そっちの5人目が誰になったかしらないけどねぇ。」
ブラスト「きっと驚くぜ?」
スラッシュ「あっはっは♪楽しみにしてるよ~。」
そういってスラッシュは立ち去って行った。入れ替わるように
クローバーとショウがブラストと合流する。
クローバー「ブラスト、あの…今回の任務なんですが…」
ブラスト「ああ、多分取り消しになってたんだろうな。アミルも期限までは
把握してなかったんだろう。オレらが出遅れてしまっただけだ。しょうがないし帰ろうぜ!」
こうして煮え切らないまま任務は失敗し、帰ることになった。
屋敷にもどるとアミルが出迎えてくれた。
アミル「ごめん!あの任務だけど2週間も前に依頼されたものだった!
期限はとっくにきれてて3人とも無駄足だったね…本当にごめん」
クローバー「いえ…それよりスラッシュに会いました。大会楽しみにしてる、と。」
アミル「そう…いい、クローバー。蛇のギルドのだれと当たっても
絶対に無理だけはしないで。負けそうになったら降参していいからね?」
クローバー「大丈夫です、わたしは勝つつもりですから!」
ストーム「意気込みはいいけど、本当に無理はしないでね…」
クローバー「もう!みんなして心配しすぎです!」
アミル「そうね、勝つために修行を積んだのだから、うじうじいってられないわね!
がんばりましょう!」
こうして29日が終わった。




