真の斬撃
一カ月ぶりです。すいません。
25日の夜、クローバーはシャンシャンに呼ばれた。
シャンシャン「こんばんはクローバー、随分強くなったみたいね。」
クローバー「ありがとうございます。」
シャンシャン「ねえ、今日の深夜あいてるならどうかしら?
稽古つけてあげてるわよ?」
クローバー「本当ですか!?よろしくおねがいします!」
シャンシャン「じゃあ、今日の0時から。よろしくね。」
クローバー「こちらこそ。さっそく準備してきます」
アマテラス「…」
シャンシャン「まーいわずもがな、クローバーの得意としてる斬撃技の
ムーン系には欠点がある。それを直してあげないとね」
アマテラス「やっぱり知ってたんだ」
シャンシャン「私の技の真似事だからねえ、らんきちより私が教えてあげないと。
本当の飛ぶ斬撃をね。」
そして深夜0時。とある湖の近く。シャンシャンの指定した場所である。
クローバー「…今日は月がない夜…でも星がきれいだ…」
シャンシャン「いい夜でしょう?」
不意にシャンシャンが耳元で囁いたので驚いて振り向いた。
気配を感じ取れなかったのだ。
クローバー「もーびっくりさせないでくださいよ!」
シャンシャン「あはは、ごめんごめん。それよりも…」
シャンシャンが刀を鞘からひきぬき、左手で適当な石ころを拾い上げる。
シャンシャン「クローバーのムーン系の斬撃技はまだ未完成なのよ。」
クローバー「え!?」
シャンシャン「だから完成に近づけるために何がダメか、どうすればいいかを教えてあげる。
いい、みてて」
シャンシャンは石ころを放りなげた。投げた石に向かって刀を振るう。
そうすると石は真っ二つに斬れた。
クローバー「おお…こんなあっさりと…華麗でした」
シャンシャン「いまからクローバーにはこれを覚えてもらうわ。
斬撃の精度をあげるの。いまのムーン系の斬撃技はとても荒いうえに
タメを必要としている。実践向きじゃない。だからフルムーンもタメずに
使えるように矯正してあげる。」
クローバー「あの威力を気力を溜めずに、ですか?そんなこといまの私じゃ…」
シャンシャン「大丈夫、できる。ちょっとみてて…」
そういうとシャンシャンは湖の前へ立つ。刀を振り下ろす。
すると湖が真っ二つに割れ、底が一瞬見えた。
クローバー「(うあ…!なんて威力!気合いを入れなくてもあんな
軽く振るっただけで水が真っ二つに斬れるなんてすごいとしかいいようがない。)」
シャンシャン「まー10%の力ならこんなもんかしらね。さ、クローバーもやってみよう。
水ならいくらでも斬れるから朝まで練習しよう。」
クローバー「はい!」
シャンシャン「目指すはフルムーンを溜めなしでなおかつ底まで斬撃が
届くようになること。あ、スーツの力に頼っちゃだめよ?
その剣で自分の闘気だけでやること。いいわね。」
クローバー「…できる限りやってみます!」
こうしてクローバーの夜の猛特訓がはじまった。
簡単そうな特訓だが困難を極めた。闘気を溜めるのにどうしても時間が
かかってしまうのだ。しかも10撃、20撃と繰り出すごとに
疲労も溜まっていく。本来時間をかけて最大まで気を溜めるフルムーンは
何発も打てる技ではない。一撃で仕留める必殺技なのだ。ものの1時間で
クローバーはフラフラになり、その場に膝をついた。
シャンシャン「まだコツをつかむのに時間もかかりそうね…」
シャンシャンがクローバーの背中に手を当て自分の気を流す。
するとクローバーの闘気が回復した。
クローバー「ありがとうございます、おかげでこの修行を続けられそうです」
シャンシャン「ふふ、その調子で頑張ってちょうだい。今宵は月のない夜。
私の力も最高に引き出せる。闘気が尽きたらそのたびに回復してあげるから
じゃんじゃん使いなさい。」
クローバー「はい!」
クローバーは立ち上がり再び剣を振るう。
両手で剣を握り、闘気を込める。クローバーはこのとき
全身ではなく剣に闘気を素早く込めることを無意識に理解した。
剣を振るう速度と威力が上がった分、先ほどより早く闘気が底を尽きた。
シャンシャンがまた闘気をわけあたえる。
クローバー「(この人…いったいどれほどの気力をもっているんだろう?)」
今夜、クローバーはさらに強くなる。




