修行中と修行の成果
指がかじかんで上手く動かないです(´・ω・`)
一週間後、クローバーは朝から晩までらんきちに稽古をつけてもらっていた。
クローバーの使えるモードも増えた。
クローバー「カメレオンモード…」 スゥ…
クローバーの姿が透明になっていく。次第に肉眼では見えなくなった。
だが、らんきちは冷静に対処する。地面をけり砂埃を巻き上げ
姿をあぶりだそうとした。だが、近くにクローバーはいなかった。
その時、風をきって何かがらんきちにせまってきた。らんきちは咄嗟に避けた。
らんきち「(姿を消して斬りかかってくるかと思ったら距離を置いて
弓で攻撃してくるなんて、ずいぶん柔軟な戦い方ができるようになったわね…)」
らんきちがふっと笑う。それもつかの間、空からクローバーが奇襲をかける。
ウイングモードで空を舞い、ナイトモードで剣を首筋目掛けて突き立てる。
だがらんきちは片手で構えた対魔刀で受け止め、回転しクローバーを蹴り飛ばす。
クローバーも受け身の体制をとる。ふっとんだクローバーに追撃する。
雨のような斬撃が繰り出されクローバーは受けるのに必死だった。
耐えきれなくなったクローバーがモードを切り替える。
クローバー「ディフェンスモード!」
巨大な盾が目の前に現れ斬撃を防ぐ。だが、盾の耐久力より圧倒的に
らんきちの力が強く盾はひび割れて砕けた。そして首元に刃を突きつける。
クローバー「くっ…参りました…」
らんきち「スーツに頼りすぎてる。戦略の幅を広げることは大事だけど
基本を疎かにしてはいけない」
クローバー「はい!」
らんきち「これから修行するときはできるだけスーツの力を使わないこと。
己の剣技と体恤だけで私に立ち向かってきなさい。」
クローバー「え!?でも…」
らんきち「さっきもいったけどスーツのせいで基本がおろそかになってる。
いまのクローバーの戦い方はスーツに依存しすぎている。
それは魔力を消費していろいろなことができる。けど、魔力がつきたら
何もできなくなってしまう。それじゃダメ。あなたが騎士だというのなら
道具に頼らず剣に身を委ねなさい。」
クローバー「わかりました。」
クローバーはスーツの変身を解いて剣を構える。
らんきちは居合の体制に入った。
クローバー「(うあ…本気だこの人。この一太刀は殺す気なんだ…)」
一週間後、クローバーは朝から晩までらんきちに稽古をつけてもらっていた。
クローバーの使えるモードも増えた。
らんきちは居合の体制に入った。
クローバー「(うあ…本気だこの人。この一太刀は殺す気なんだ…)」
思わず冷や汗が流れる。その刹那らんきちが動く。動きを捕らえられなかった
クローバーは右腕を切り落とされた。
クローバー「う・・・ぎぃ!」
クローバー「(腕一本で助かった…油断していたら頭も胴体も
斬られていた…これほどの実力差が…まだ…)」
らんきち「その腕もって佐丸に治療してもらいなさい。今日の
修行はここまで。」
そういってらんきちはそそくさとどこかへ行ってしまった。
クローバーは右手を拾い、止血をし、床を汚さないよう服でくるみ
佐丸の部屋までたどり着いた。
佐丸「あら、今日は腕一本もってかれたのね。でも大丈夫、くっつけてあげる♪」
クローバー「いつものことながらありがとうございます…はあ…はあ。」
佐丸「血を流しすぎてフラフラなのね…よく自力で歩いて帰ってこれたわね…」
クローバー「これくらいできないと…試合に勝てないかもしれないですから」
佐丸「そう…輸血もしてあげる。横になって腕を置いて。」
クローバーが横になると注射のようなものを打たれ麻痺していく。
肉の触手が縫合しているが痛みは感じない。
10分後、クローバーの腕は完全にくっついた。縫合跡はない。
ぐー、ぱーと手を確かめる。
クローバー「す、すごい…まだ痺れる感覚はあるけど治ってる!」
佐丸が自慢げに語る
佐丸「ま、私にかかればこんなもんよ!」
クローバー「いつもありがとう♪」
佐丸「どういたしまして」
クローバーは佐丸にお礼を言い、部屋をでた。そこには詩依がいた。
クローバー「あ、詩依さん!こんにちは」
詩依「こんにちは、クローバー。じつは遠くからあなたのことをみていたの…」
クローバー「はあ」
詩依「この一週間、めちゃくちゃな修行してるみたいだけどこのままじゃ
しんじゃうよ?もっと楽な修行をしたほうがいいと思うの」
クローバー「それはできません!あと3週間後に絶対に勝たなきゃいけない
試合をひかえているので…」
詩依「でも!いまのクローバーとても無理をしているようでみてるこっちが辛いよ…
いくら佐丸様の治療でなんでも治せるからって痛いものは痛いよ…」
クローバー「たしかに骨を折られたり手足を切断されると痛いです。
これからも強烈な打撲とかあるでしょうし、嫌になる気持ちもないわけじゃないけど
もっともっと強くなりたいと私は思うんです。」
詩依「クローバーは十分強いよ?」
クローバー「いえ、そんなことはないです。上にはもっと上がいるんです。
私はそんな世界に足を踏み入れたい!」
詩依「そう…クローバーがそこまで言うなら私もう止めないよ。がんばって!」
クローバー「はい!」
そういった詩依は笑顔で手をふってくれたが少し物悲しそうだった。
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一方スノーレイン。あれから一週間が経った。常に呪気をまとっていて
初代と姿は似ている。維持するのも手慣れていた。
初代「そんじゃ、試験の結果をみせてもらおうかな?」
スノー「はい、みててください!」
スノーは幸せの呪気をまとったまま初代に殴りかかる。
スノーは呪気を維持したまま戦闘がこなせるようになっていた。
ミスティ「すごい!すごいよお母さん!初代様と互角に戦ってる!」
フェイ「確かに呪気を維持したままここまでやれるとは流石スノーレイン様。
もはや合格といってもいいでしょう。」
一通り動いたあと、初代が待ったをかけた。スノーの拳が止まる。
初代「おめでとうスノー、合格よ♪」
その一言に思わずスノーが飛び跳ねる。
スノー「ありがとうございます!」
初代「いやーまさかこの短期間でマスターするとは驚き!よくできました!」
そういって初代がスノーの手をとる。
初代「みてて」
その瞬間、初代がスノーの呪気を吸い上げていく。
思わず声が漏れる。
スノー「うあ!?」
スノーの髪の色はあっという間に黒に戻り呪気が空っぽになった。
初代「幸せの呪気はなんでもできる。最初にいったよね。こういうこともできるのよ。
エネルギーを吸い取って回復したりもね。そして…」
初代はさきほど奪ったエネルギーをスノーに返した。
スノー「あ…!」
初代「そう、これは呪気で怪我を治すことの応用。3日もあればできるようになる」
初代「ていうことで次の10日後までに呪気を吸い上げるのを覚えておいてね♪」
スノーはこの呪気の奥深さを改めて知らされることとなった。
スノーとクローバーのふたりの修行はまだまだ続く。




