救出劇
お昼15時を過ぎたころ、ようやくクローバーが目を覚ました。
ベッドからおり、部屋をでるといつものメンバーが
神妙な顔をして集まっていた。
何事かと思い、クローバーがリルフに尋ねる。
クローバー「何かあったんですか?」
リルフ「ああ、じつはこの前にクローバーとストームで
賞金首を狩りにいったことがあったろう?あのときスタンプに
手をだしたみたいでな。その時のスタンプはコピーの作った
偽物だったわけだが、ギルドマスターのワープがそれを
気に入らないようで。ウチのギルドからひとりでこい、と。」
クローバー「いったいだれが…あ!」
クローバーはすぐに気づいた。アミルの姿がない。」
クローバー「いつからです?アミルはいつから帰ってきてないんです?」
クローバーがリルフの襟をつかんで叫ぶ
リルフ「昨日からだ…」
クローバーはすぐにでもアミルを助けにいこうとしたが
ブラストに泊められる。
ブラスト「まてクローバー!これはギルドの問題なんだ。お互いのメンバーに
手をだしてはいけないというルールを状況はどうあれストームは破った。
その尻ぬぐいにアミルが出向いたんだ。おまえまでいくとギルド同士の戦争になるぞ!?」
クローバー「かまいません!私はアミルを助けに行きます!」
アリア「あ、ちょっ」
クローバーは外にでるやいなやすぐに変身して空へ飛んで行った。
ストーム「どうする?追いかける…?」
アマテラス「よほどの化け物相手じゃないかぎりアミルもしなないし
クローバーに任せてみよう。」
ブラスト「おいおい任せるったって、それがどういう意味かわかってるのかアマテラス!?
蛇のギルドとぶつかるぞ!?」
アマテラス「そんときはそんとき♪」
ブラスト「かーっ、まじかよ…」
クローバーは屋敷の外にでてすぐにウイングモードに。
空からアミルを探し出す。
クローバー「ダイヤ。アミルの位置を教えてください。」
ダイヤ「位置情報を修得中…西へ50キロの屋敷の中にいます。」
クローバー「全速力で飛んでいきます!」
クローバーは速度をあげて滑空する。わずか5分後、蛇のギルドに
たどり着く。入口前でナイトモードになり、屋敷の前へ。
蛇のギルドの見張り達がとりかこむ。
蛇のギルドのメンバー「なんだてめえは!?」
蛇のギルドのメンバー「どこのもんだ?」
クローバーは斬撃ではなく剣圧で見張りを弾き飛ばした。
たいあたりでドアを破壊し、中に入ってくと
蛇のギルドの幹部たちが勢ぞろいしていた。
スラッシュ「おやー?これはこれは…以前みたときの騎士様じゃぁないか…」
スタンプ「なんだよスラッシュー、あんたの知り合いかい?」
クローバーは驚いた、死んだはずのスタンプがいることに。
クローバー「スタンプ!?たしかストームに殺されたはずじゃ!?」
驚愕するクローバーをよそにスタンプはくすりと笑い、長身の女が話しかけてきた。
コピー「あれは私のコピーです。複製っていえばわかるかしら?」
クローバー「つまり偽物…」
コピー「そう、偽物。この建物も私たちも。でも感覚はある。コピーを通じて
私たちは操作できる。消したり増やしたりもできる。もっとも、その権限をもってるのは
私だけですけどね。」
クローバーは思わずたじろぐ。ここにいる幹部連中は偽物とはいえ
凄まじい闘気をもっている。おそらくレベルはクローバーはより
一回り、コピーに至っては二回りも格上の相手だろう。
ボム「それにしてもどういうつもりだ?手紙には虹の神楽の
ギルドメンバーひとりでこいと伝えたはずだがなぜおまえがくる?」
スタンプ「そーそー、これ約束破っちゃうとマジでやばいんですけどー?
あんた独断ならギルド壊滅するよー?最も、最初にしぬのはあんただろうけどー!」
クローバー「関係ないです。私はアミルを助けにきた。だからここにいます。
戦争になってもかまいません。なんなら、いまここで戦闘になることも覚悟しています。」
それをきいてボムが前に出ようとしたが、コピーに制止される。
ボム「オレひとりで十分だが、なぜ止める?」
コピー「まあまあ…クローバー。アミルは生きています。ここの地下牢のなかでね。
助けにいけるかどうかはあなた次第です。私の指定する者を倒せれば
他の者は手をださず、この屋敷を無事に脱出できることも保証しましょう。
さあ、どうしますか?」
クローバーは考えた。おそらくノーといえばここにいる全員が
襲ってくるのだろう。3人までならなんとかなるかもしれないが
それ以上となると苦しい、確実に殺されるだろう。クローバーは仕方なく
提案をのむことにした。
クローバー「わかりました。で、誰と戦えば?」
コピー「スタンプ、あなたにお任せします。」
スタンプは待ってましたといわんばかりに前へでる。
スタンプ「へへっ、この前コピーといえどストームにやられてるからなー?
おまえで思い切り憂さ晴らしさせてもらうぜー!?」
スタンプは手にもっていたフォークを巨大化させ、先端がクローバーに迫る、
クローバーはジャンプして避けるが今度は投げ捨てられた針がふってきた。
剣で針をはじく。
スタンプ「いいねいいねえ!そうこなくっちゃ遊びがいがないぜえ!?」
クローバー「すいませんが遊ぶつもりはないんで…」
スタンプ「はあ?そりゃいったいどういう意味…」
クローバーが剣に意識を集中する。
クローバー「ニュームーン!」
もっていた剣を横へ思い切りふるい太い斬撃がスタンプの胴体を消し飛ばし
奥の壁には穴があいた。クローバーのその実力をみて
幹部たちはクローバーに対する過小評価を検めざるをえなかった。
ボム「(なんだ…この強さは?)」
スラッシュ「(あれれー?たしか下っ端でオレの銃すら避けられないはずの
雑魚だったんだけどなあ。実力を隠してたのかぁ?)」
メタル「(いくらオレが硬いとはいえこの威力!本体でさらに硬化しなければ
かすり傷がついてしまう。)」
ランス「(やべえ…オレより強いかも…どうしよう。戦いたくねえー…)」
ウィッチ「(…流石は少数精鋭のギルド。末端でさえこの強さ。アミルもいい仲間を
もったものね。)」
スタンプ「な、なんだこりゃー…!?体が、腹がねえー…?
あ、そろそろ意識がとびそう…ちくしょうがああああああああ…」
わるあがきにスタンプが爪を巨大化させるがクローバーが一刀両断する、
偽物のスタンプはここで力尽きた。
コピー「素晴らしい!なんて素晴らしい力!どうです?あなたさえよければ
ウチのギルドにきませんか?いろいろと優遇しますよ?」
クローバー「お断りします。それより約束、守ってください。」
コピー「ええ、もちろんですとも。みんなクローバーに手をださないように。」
その時、一番奥で座っていた男が立ち上がった
ワープ「さあて、そんじゃ地下牢以外移動させるか。」
クローバーは思わずゾっとした。冷や汗すらでた。本物なのか、偽物なのかはわからないが
アマテラスと同等の気配を感じた。
クローバー「あなたが、ワープ?」
ワープ「ん?そうだぜ。数ある蛇のギルドの頂点に君臨してる、それがオレだ。」
ワープ「地下は右にいったさきにある。アミルは生かしてる。さっさといってこい。」
そういってワープは地面に手を当てると屋敷と患部連中が消えた。
クローバーの足元には絨毯があり、右に通じていた。
そのまま右に進み、地下に続く階段を下りて、アミルを見つけた。
アミルの両手は鎖に繋がれていた。
クローバー「アミル!」
名前を呼ぶ声に反応しアミルが目を覚ます。
アミル「…クローバー…?どうしてここへ…」
クローバーは鉄格子を切り裂き、牢屋の中に入り
鎖を引きちぎった。
クローバー「助けにきたんですよ。ずいぶん疲れてるみたいですね…」
クローバーがアミルを抱っこする。
アミル「まさかあなたに助けられる日がくるなんてね…ずいぶん強くなったのね。
でもわかってるの?蛇のギルドと戦争に…」
クローバー「何度もききましたよ。リルフもブラストもアマテラスも本気で
私を止めようとしなかった。だから私はここへくることができましたし、
スタンプを倒すこともできました。」
アミル「そう、スタンプに勝ったのね…もう弱者じゃないわねクローバー。
こうして私を抱っこしながら移動しつつ、自分の闘気を私に流して
治療してくれている。」
クローバーは少し照れつつ答えた
クローバー「倒したといっても偽物ですけどね。本物がどれくらい強いのか
検討もつきません。とくにワープとコピー、あのふたりは別格です。
私じゃまだかなわない相手です。」
そんな中クローバーは疑問に思った。
クローバー「ところでアミルはだれにやられたんです?やはりあの集団に…」
アミル「ウィッチよ…」
クローバー「ウィッチ…」
アミル「ウィッチはね…私が魔法教室に通っていた時の同期なのよ。
同期のなかで最強の魔法使いだった。私よりずっと魔法だけは強かった。
それはコピーの作り出した偽物でも変わらず強くてね。負けたわ…」
クローバー「そうだったんですね…」
アミル「ねえクローバー…」
クローバー「なんです?」
アミル「助けにきてくれてありがとう」
クローバー「っふふ、どういたしまして♪」
20分後、自宅に帰ってきたクローバーとアミルをみて
一同は驚いた。
ブラスト「おまっ!勝ったのかよ!?」
リルフ「信じられん。外傷がないということは一方的な戦いだったというわけか」
アリア「おかえりー!アミルへとへとっぽいね。ベットでゆっくりおやすみ…」
クローバー「ただいま」
アマテラス「おかえり。よくやったよクローバー。じつは念のため
ストームに追跡させてたんだけど、余計なお世話だったみたいだね。」
クローバー「いえ、もしものことがあったら私はストームに頼っていたと思います。」
アマテラス「そっか…アミルを助けてくれてありがとね。」
クローバー「ギルドメンバーとして当然のことをしたまでです。
それでは、私はアミルを部屋に連れてった後、自分の部屋にもどりますね。」
そういってクローバーは部屋にもどっていった。
クローバーが自室に戻ったのを確認したあと、ストームが衝突に話しかける。
ストーム「…そこにいるよね?ウィッチ…」
ブラスト「は!?」
そういうとウィッチは現れた。
リルフ「こいつ…いつの間に!?」
ウィッチ「ふふ、姿と気配を消す魔法を使ってたのにどうしてばれたのかしら?」
ストーム「わずかに魔力がもれてた…」
ウィッチ「さすがといったところね。」
アマテラス「で、本物が何しにきたの?さっそく戦争?」
ウィッチ「1カ月後に国の開催するギルド同士の大会があるでしょ?
あれにそちらのギルドが参加してウチのギルドと戦いなさい。」
アマテラス「もし断ったら?」
ウィッチ「コピーが作った大量のギルドメンバーの軍団が
ここを潰しにくることになる」
アマテラス「いいよ。大会にでる。」
ブラスト「おいおいいいのかよ!?そんな簡単に決めちまって!」
ウィッチ「条件はひとつは5vs5。もうひとつはそちらのギルドマスターおよび呪気使いの参加の禁止。」
ミスティ「はあ!?ふざけんじゃないわよ!それじゃこっちは人数が足りないじゃない!」
ウィッチ「足りない人数はそちらで人を雇うなりしてください。」
ストーム「…こっちが不利すぎるね。とてもじゃないけど…」
アマテラス「いいよ。」
ウィッチ「いさぎよい返事でよろしい。1カ月後の大会、楽しみにしています。
それでは…」
そういってウィッチは消えた。
ブラスト「おいおいアマテラス!どうすんだよ。こんな負けると決まってるような
試合やるのかよ?おまえと呪気使いのオレたちとアリア、リルフ、アミルそんで
クローバーの4人じゃ同じギルドにいても実力差は明らかだぞ?」
アマテラス「んー?ボクはクローバーなら大丈夫だとおもうけどなあ。
それにひとりたりないけど、雇えっていってたよね。つまりそのひとりは
だれでもいいってことだよね?」
リルフ「おまえ…まさか」
アマテラス「恋歌のギルドからひとりでてもらおう♪」
こうして表だって代表5人同士によるギルドバトルが1カ月後に
始まることになった。




