おにごっこ
玄関に向かうと颯が待っていた。
こちらを見つけるや否や手をふっている。
それをみて速足になる。
颯「にゃにゃー!?どういうことにゃ!?また闘気が増えてるにゃ…
本当に何があったにゃ!?」
クローバー「そういわれても…私も自分の身に何がおきてるのかさっぱり…」
颯「{…にゃ?この匂い…枯葉と佐丸の匂いがするにゃ。あのふたりが
なにかしたにゃね。ふたりができることといえば、治療とか再生のはず。
てことはこの状態のクローバーがいつものってことか…}」
クローバーはキューブをつかって変身する。
それと同時にダイヤも起動した。
ダイヤ「おはようございます、クローバー様。本日はどのようなご用件で?」
クローバー「颯と鬼ごっこをしたいので動きやすい恰好をおねがいします」
ダイヤ「それならハンターモードをおすすめします。」
クローバー「ハンター…狩人ですね?」
ダイヤ「隠密、追跡、逃走に適しています。山の中を走るならちょうどいいかと」
クローバー「じゃあ、それで」
クローバーの服装が一瞬で変わる。武器は二の腕、足にベルトにナイフが固定されている。
腰には小型のボーガンがあった。
颯「おお、いかにもって感じの恰好にゃね。じゃあ、これを腰につけてほしいにゃ」
そういって颯が鈴を渡す。渡された鈴のひもを腰のベルトに結び付けた。
クローバー「それじゃはじめますよ?」
颯「3秒数えたら追いかけるにゃ。いまからいくにゃよ?3…」
それをきいてクローバーが一気に山の中へ入っていく。
颯「2・・・1・・・さて、何分もつかにゃ」
すぐに颯が追いかける。山に入って20秒。なんと1分も経たず
颯はクローバーの背後まで迫ってきていた。
ダイヤ「クローバー様、颯が近づいています。加速しないと
このままでは7秒後に鈴をとられてしまします。」
クローバー「了解!」
クローバーは闘気を足から放出し、飛び跳ねて急加速する。
まるでジェットのように体を押し出す。
50メートルは突き放しただろうか?
しかしそんなことおかまいなしに颯はどんどん近づいてくる。
クローバー「流石に早い…それにこのペースで闘気を使ってたら
あっという間にばててしまう。」
闘気を放出して逃げるのも限界がきて2分と40秒後、
抱き着かれるように颯に捕まってしまった。
クローバー「参りました・・・」
颯「うんにゃ、クローバーの闘気の使い方がなってないにゃ。
いいかにゃ?闘気の放出は基本的に攻撃範囲を広げるために使うものにゃ。
にゃのに何度も加速するために闘気を放出したらだれでもすぐに使い果たしてしまうにゃよ。」
クローバー「ではどうすれば?」
颯「闘気を体からもらさないように走ればいいにゃ。全身を闘気で包み込む感じにゃ。
さあ、さっそくやってみるにゃ!」
クローバーが闘気を全身にたぎらせる。最初は全身から放出してたが
すぐに体が慣れて全身を闘気が包み込む。手足を軽く動かしても
溢れることはなかった。もう、クローバーの闘気は外へ漏れ出ない。
颯「いい感じにゃね。それじゃもう一回はじめようか?」
クローバー「ええ、よろしくおねがいします。」
そういってクローバーが走り出す。先ほどとは疾走感がちがい
軽く5倍の速度はでていた。
颯「(なかなかいい速度にゃね。楽しむくらいには。この鬼ごっこは
ただ走るだけじゃないにゃよ…そのことに気付いてほしいにゃね。)」
1分後、クローバーが振り返ると颯の姿が見えた。
やはり颯は早い。そこでクローバーはナイフを颯目掛けて投げる。
思わず足を止める颯に今度はボーガンを射抜く。
颯は矢をつかみ取る。第二のルールを理解したことに
颯はうれしかった。思わず笑ってしまった。
クローバー「通り名はきいてますからね…ただ逃げるだけじゃ無理だと
思ってましたよ!」
颯「そうにゃ!これは逃げながら戦う遊びにゃよ!」
颯が木の上に飛び上がると、クローバーめがけて蹴りをくりだす。
クローバーは回避した際に煙幕を使った。数秒間だが目くらましになる。
そのままクローバーは走った。だがその走った方向が悪かった。
颯「あ!にゃー!そっちはダメにゃ!山を抜けるのはダメにゃよ!」
クローバーはおかまいなしに木々を掻い潜り山を抜けた。
そこは荒野が広がっていた。だが様子がおかしい。
異様なにおいと大量の骨が散らばっていた。
腐敗「…!おまえ!オレの領域に入ったな!?」
クローバー「え?あ!すいません、すぐに」
腐敗「いやいい。ここでおまえを仕留めれば今日見た事も全部なくなる。覚悟しろ」
颯「にゃ~…だからダメだっていったのに」
クローバー「先に言ってくれませんかね…」
腐敗が妖気を流すと地中から次々と死体たちがでてきた。
腐敗「さあいけ屍ども!こいつらを殺してしまえ!」
鬼ごっこから一転、腐敗との闘いがはじまってしまった。
クローバーはナイトモードに変身する。
颯「こうなった以上戦うしかないにゃよ?」
クローバー「ええ、大丈夫です。ちょうどいろいろ試してみたかったところですから」




