ベルレインの組手
三日後、幸せの呪気を纏ったまま呪気を撃つことができたことを
初代様に報告すると、初代様はそれをみせてくれといいだした。
外に木板を2枚用意しまずは呪気を撃ちこむ。
スノーレインの髪の色は白いままだ。
的にはきれいな丸い穴が空く。
スノーレイン「どうですか・・・?」
初代「合格!」
スノーレイン「やった!」
初代「待って待って。試験はもう一個あるよね?消滅弾は撃てるの?」
スノーレイン「そういうと思ってました。まあ見ててください」
スノーレインが指を差し出し的に無意識に的を狙う。
しずかに射出すると的が消えた。
ミスティ「(すごい…お母さんの呪気がどれくらい強いかわからないくらい強すぎる。
そしてこの消滅弾。並の気で防げるような技じゃない…)」
スノーレインが初代様のほうをみる
初代様「おー!まさか3日でこっちもできるようになるなんて!
無意識を体で覚えて初めてできることなのにやっぱりスノーはすごいよ!」
初代様がきゃっきゃと喜んでいる。それもつかの間、初代様が構える。
初代様「スノー、ちょっと稽古つけてあげる。かかってこーい♪」
突然のことにスノーはびっくりした
スノー「稽古って…殴り合いでもする気ですか!?」
初代様「殴り合いっていうか、組手だよ組手。そうねえあたしに
一発でも攻撃を当てることができたらとっておきをみせてあげる。
スノーがまだまだ上を目指す気持ちになれるとっておき。」
スノー「いいですね、はじめましょう」
スノーが初代様のまえで同じく構える。
ゆっくりと距離を詰め、蹴りを繰り出すが避けられてしまう。
今度は肘をつき出すがこれもさらりと躱される。
ミスティ「あ、当たらない?お母さんも幸せの呪気をまとってて同じレベルのはずなのになんで!?」
フェイ「生まれたときからあの状態が普通の初代様と
戦闘時にあの状態になっているスノー様では同じ幸せの呪気でも
地力は天と地ほどの差。当たるわけがない…普通の戦いでは」
ミスティ「じゃあ、どうしろっていうのよー!」
どうやったら攻撃を当てられるか、それはいま戦っているスノーも
感じていた。そのヒントはおそらく無意識状態にあるのだろうと思った。
無意識に当てる。攻撃することを意識することなく流れに身をゆだねる。
それができればきっと当てられるのだろう、そう考えていた。
初代様が手を銃のように形作り、人差し指をこちらに向けている。
スノー「(まずい!くる!)」
すかさずスノーも同じように構える。指先に呪気を集中する。
初代様「バーン☆」
巨大な呪気の塊が押し寄せてくる。
スノー「くっ!」
スノーも打ち返しお互いの呪気がぶつかりあい相殺された。
スノー「ふぅ…」
5分たらずの攻防でスノーは呪気を維持できなくなり
髪の色がもとにもどってしまう。
初代様「ここまでのようね。」
フェイ「(つくづく同じ呪気とは思えない。そう感じるほど力の差がみてとれる。)」
初代様「スノー、まだ幸せの呪気の状態で動き回ることに慣れてないみたいだからアドバイスあげる。」
スノー「アドバイス?あの状態を維持するのにコツがあるんですか?」
初代様「これから毎日、寝る時以外幸せの呪気を発動した状態でいること。
日常状態でこの姿でいれば自ずと慣れてくる。ちょっと動いたら元に戻るのは
まだ体が慣れてないからなのよ。呪気を慣らしていけば1週間で1,2時間は伸びるはず」
スノー「なるほど…がんばってみます」
初代様「それじゃおやつにしよ♪フェイ!今日のおやつなに?」
フェイ「クッキーとチョコレートがあります」
初代様「それじゃさっそくみんなで食べよう。」
スノーはこの呪気の修行の果てなさに内心遠いなぁと思いつつも
クッキーを頬張った。




