騎士vs元騎士 修行の成果
ショウの謎の死から1日後の早朝、アミルが新たな仕事をもってきた。
外で剣の素振りを行うクローバーにアミルが近づく。
アミル「取り込み中悪いわね、ちょっといいかしら?」
クローバーが剣を鞘に収める。
クローバー「ええ、かまいませんよ。」
アミルが手配書をだす。
アミル「今回の任務はこいつよ。賞金首。懸賞金は金貨500枚。
元王国騎士隊員のフランシェ。歳は40くらいだけど
剣を武器に使うわ。相当強いと思ったほうがいいわね。」
クローバー「フランシェ…」
アミル「ずいぶん前に盲目になったらしいけど油断しないこと。
いまは西の森に潜伏してるからストームと一緒にいってちょうだい。
目的地までストームが案内してくれるからいますぐ出発できる?」
クローバー「はい、準備してきます。」
そういってクローバーは急ぎ足で部屋に戻っていく。
広間ではすでにストームが待機していた。
ストーム「おはようクローバー」
クローバー「おはようストーム。早いですね…」
ストーム「うん…ボクは昨日の夜、話しをきいてたから…」
クローバー「そうだったんですね。ちょっとまっててください、
すぐに準備してきますので。」
ストーム「大丈夫だよ…待ってる」
クローバーは部屋に入るやいなや準備を始める。
下着に鎖帷子を身に着け甲冑をまとう。
籠手を装備し剛剣を背にかける。
そしてストームのもとへ行く。
クローバー「おまたせしました、行きましょう。」
ストーム「相手は君と同じ剣をつかうから…戦うのはクローバーに任せるよ…
危なくなったらボクが援護するから…」
クローバー「はい!」
ストーム「じゃあ、出発しよう…」
家をでるとアミルとアマテラスがいた。
アマテラス「やあ、おはよう!」
クローバー「おはようございます」
ストーム「おはよ…」
アマテラス「今回の任務はクローバーにとってちょっと
難しいかもしれないけど、がんばってね♪」
クローバー「はい!ご期待にそえるように勝ちます!
同じ騎士としても…必ず!」
アマテラス「うんうん、その意気だよ!じゃあ、いってらっしゃい♪」
そういってアマテラスとアミルが二人を見送った。
大きな荷物を背負ったストームが見えなくなってアミルが言う。
アミル「…あの子、多分殺されるわよ?」
アマテラス「そうかな?」
アミル「いまのクローバーじゃフランシェに勝てない。なのに
これをクローバーに任せたのは失敗だと思うわよ。
仮にストームが戦って生き残っても自信をなくして
ウチのギルドから脱退するでしょうね。」
アマテラス「んー…クローバーなら乗り越えられる試練だと
思うんだけどなー。これくらいの相手は一人で勝ってほしいんだけどね。」
アミル「時期尚早だと思うけど?もっとじっくり育てるべき子だと思うわよ。」
アマテラス「ま、二人が無事に帰ってくることを祈ろう♪
うんうん、きっと大丈夫だよ!」
アミル「はあ…その楽観視はどこからくるのやら…」
一方そのころ、ストームとクローバーは
駆け足で西の森を目指す。徐々に家も少なくなり
開拓されていない山の中へ入っていく。足場も悪くなり
クローバーの速度がおちる。それに合わせるように
ストームも速度をおとす。やがて険しい山道を
歩くようになった。流石にクローバーも自分が
足手まといになっていることを悟る。
クローバー「すいませんストーム…私が遅いばっかりに…」
ストーム「ん…気にしてないよ…こういうのも想定して今朝早くに出発してるから…
ちょっと休憩しようか?ずいぶん汗かいてるみたいだし…」
クローバー「すいません…」
クローバーがその場に座り込み、息をきらしながら
タオルで額の汗を拭きとる。
ストーム「そのうち…」
クローバー「?」
ストーム「そのうち甲冑も必要なくなるよ…クローバーがもっと強くなったら
重たい鎧も籠手も必要なくなる…」
クローバー「それは…重たい鎧より身軽な服装のほうが
攻撃を避けやすくて便利ということでしょうか?」
ストームの服装は鎧のように鉄製の防具らしい防具を
身につけていない。だから素早く動けるのだろうとクローバーは推測した。
ストーム「ふふ…ちがうけど…そのうちわかるよ…」
ストームがくすりと笑う。
その様子をみてクローバーがムスッっとする。
クローバー「(ありえない…戦場では身を守る鎧は必須。これがいらないなんてとても考えられい。
非現実的だ…)」
10分ほどの休憩をしたあとまた歩き出した。
こうして2時間に一度休憩を入れつつ二人は目的地まで歩き続け、
夕方になろうとしていた。
ストーム「もう日が沈む。ここらでテントを張って夜を過ごそう。」
クローバー「はい」
ストームが背負っている荷物をおろし、テントを組みはじめる。
ストーム「クローバーは適当に木を拾ってきてよ…火を起こして
もってきた食料を調理するからさ…」
クローバー「わかりました」
ストームは手際よくテントを組み立てていく。今度は
ナイフとまな板、食料を取り出し切り分ける。
クローバーが枯れた枝などをもってきた。
クローバー「用意しました。火はどうしましょう?」
ストーム「大丈夫、火打石があるから。これで火をつけよう。」
ストームが木々に酒を垂らし、石をかちあわせる。火花が
引火し、ボッっと火がついた。
ストームが鍋を火にかけ、具材をいれていく。
クローバー「ポトフですか?」
ストーム「いや、シチューだよ…」
クローバー「ずいぶん早いですね…」
ストーム「二人分だけだから量も少ないんだ…
明日の朝はチーズパン…」
クローバー「いいですね、おいしそうです!」
ストームが器にシチューを盛りクローバーに渡す。
ふたりがシチューを食べる。
ストーム「明日のお昼には目的地に着くと思うから…
ゆっくり休んでね…」
クローバー「ありがとうございます。…なんだか私、
いろいろダメですね…」
ストーム「そんなことないよ、大丈夫だよ。クローバーが失敗してもいいように
いつも誰かがサポートできるようにアマテラスが誰かとコンビを組ませるから。
何かあったらいつでもボクたちを頼っていいんだよ…新人だから…」
クローバー「申し訳ない…」
ストーム「アマテラスが君の家をギルドの本拠地にしちゃったのは
びっくりしただろうし、その分の借りを返さなきゃね。クローバーが
ウチのギルドの大家さんみたいなもんだからさ…」
クローバー「あはは、あの時は驚いたよ」
ふたりで楽しく話しながら夕ご飯を食べ終わり、
ストームが歯ブラシと水筒を渡す。
ストーム「はいこれ。水はまだあるから全部使っても大丈夫だけど
朝飲む分くらいは残してくれると助かるかな…」
クローバー「ん、ありがとう」
こうして歯を磨き終わり、クローバーは
テントの中に入って行った。ストームは火を絶やさないように
朝までおきて見張りを続けた。
8時間後…
クローバー「おはようストーム…え?」
振り返ったストームをみて驚いた。
その顔にはわずかに目にくまができている。
ストーム「おはよう…」
クローバー「ストームあなた!ずっと起きてたんですか!?」
ストーム「まあね…二人とも寝ちゃうといつ敵や獣に
襲われるかわからないから…それよりほら、朝ごはん食べようよ…」
ストームがリュックからパンをとりだす。
差し出されたパンをクローバーが手に取りかじる。
クローバー「なんだかごめん…いろいろと…」
ストーム「気にしないでいいよ…それよりこれ、昨日のシチューの
味を調整してスープにしたんだけど、どうかな…?」
そういってストームが金属のカップを差し出す。
それはとても温かくいい匂いがした。
クローバー「ありがとう…ん、おいしい♪」
ストーム「それはよかった…」
クローバー「ストームは料理が上手ですね」
ストーム「ウチのギルドでご飯作れるのはボクとアミルとクローバーの3人だから…
家の中じゃボクと母さんとフェイクレインさんが料理担当なんだ…」
クローバー「それで料理が得意なんですね。」
ストーム「ミスティは探し物が得意だしブラストはああみえて掃除が得意なんだよ…
なんでもできるようにみえるけどそうじゃないんだ…
ボクにできることはみんなのお手伝いくらいだよ…」
クローバー「そんな、そんなことないですよ。だれだって
いいところはあると思います。ストームにはストームの
いいところがありますよ。強くて優しいところとか。」
ストーム「ははは…それ、ウチのギルド全員に言えることだね…」
15分ほどで朝食を済ませ、ふたりはまた歩き出す。
4時間ほどしてストームが足を止める。
クローバー「…?どうしたの?」
ストーム「川辺…ここから300メートル直進した先にいる。
でもふたり…」
クローバー「ふたり!?」
ストーム「ひとりはフランシェ。でももうひとりは
近づいてみないとわからない…あっちはボクが相手するから
フランシェはクローバーにお願いするけど…大丈夫?」
クローバー「任せてください!」
ストーム「うん…じゃあ行こう…」
慎重に足を進める。100…200…300。そこには確かにいた。
こちらに背を向けて川の水で顔を洗っている者。近くに
たたずむ者。みたところ二人とも女性のようだ。
顔をタオルでふき、こちらへ振り向く。
フランシェ「追手か?それとも賞金稼ぎか?ずいぶん若そうな連中だ。」
ストームがゆっくりと荷物を降ろす。
ストーム「あんたを捕まえにきたよ…」
フランシェ「はいそうですかとはいかないよ。こちらも抵抗させてもらう。」
それを聞いてクローバーがフランシェに斬りかかる。
フランシェの大剣とクローバーの剛剣がぶつかりあう。
その様子をみてもう一人のほうにストームが声をかける。
ストーム「蛇のギルドか…どういう繋がり…?」
スタンプ「あはは!答えるとでも思ってるわけー?
あんたさー虹の神楽のストームだろー?しってるぜぇー!
人間やめた化け物みてーな強さしてるってよー!」
ストーム「…」
スタンプがジャンプで川を飛び越し森の中へ誘導してくる。
スタンプ「こいよストームゥ!!ここであんたを殺してさー、
おまけと一緒に死体は川に流してやるよ!きゃはははは!」
ストームはスタンプを追いかけるように川を飛び越えて走りだした。
クローバーはフランシェと鍔迫り合いをしていたが、その腕力に
驚いていた。若く、力が強いはずの自分が押されているのである。
クローバー「(うわ…なんだこの人?40とは思えない力だ…このままじゃまずい!)」
そう思ってるとクローバーは思い切り弾き飛ばされ
背を思い切り木にぶつける。
クローバー「ぐあっ…!」
フランシェ「いまのでわかったろう?力の差が。君が王国騎士か知らないが
その程度じゃ私に勝つどころか捕まえることなんてできないな…」
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スタンプとストームが戦っている。
スタンプは小石を広い上げるとそれをストームに投げつける。
スタンプの触れた小石は巨大な岩へとなってストームに降り注ぐ。
スタンプ「ぶっつぶれろーーーー!」
巨大な岩をストームが拳で真っ二つに割る。
ストームに攻撃させまいとスタンプが木の枝をとり
ストーム目掛けて巨大化させ、腹目掛けて枝の先端が伸びる。
ストームは枝を掻い潜り避ける。
ストーム「便利な能力だけど…それだけじゃボクには勝てないよ…」
ストームが呪気を開放し、ヒーローモードの姿になる。その姿をみて
スタンプは激怒した。
スタンプ「てめえーどういうつもりだおい!あたし程度ならその変身で
十分ってかー?なめやがってー!」
スタンプがナイフを巨大化させ、思い切りふりおろした。
ストームは右手に呪気を込めてナイフを粉々にした。
スタンプ「(バカな…どれだけの質量があると思ってやがる!?
鉄の塊だぞ!?それを粉々ってありえるのかよー!?)」
距離を一気に詰めたストームが呪気でスタンプの胸を貫いた。
スタンプ「ごふ…!」
スタンプ「あ、あんた…わかってるのか?あたしを殺したら
蛇と敵対することになるぞ?」
ストーム「承知の上だよ…」
スタンプ「っへ…いまにみてろ。後悔しやがれ…」
そういってスタンプは絶命した。
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追い詰められたクローバーだが背を向けて逃げることはしなかった。
両手で剛剣を持ち、フランシェに立ち向かう。
クローバー「(ここで負けるわけにはいかない!騎士として、剣士として
この人を超えなきゃ私はずっと…)」
クローバー「うおおおおお!」
クローバーの乱暴な太刀筋を見切るようにフランシェが左右に揺れて避ける。
フランシェ「(若く乱暴な剣だ…焦りさえ感じる。何を急いでいる?)」
クローバーが剣を振り上げ、思い切り振り下ろすのと同じタイミングで
フランシェの剣が剛剣とぶつかり、砕いた。そしてそのまま左肩から刃が入り、
クローバーの胸まで切り裂いた。
クローバー「が・・・は・・・」
痛みと出血で両ひざを地につく。
フランシェ「あと10年、鍛錬すれば私に追いついたかもな…さようなら」
クローバーにはこの最後の一撃がゆっくりと見えた。ゆっくり首に向かってきている。
全てを悟り、目を瞑った次の瞬間だれかの声が聞こえる。
???「やあ」
クローバー「…!?」
はっと気づくと目の前に金弧がいた。あたりは真っ白でどこまでも広がる空間。
クローバー「ここは…いや、なぜ金弧が…」
金弧「この前きみにかけたおまじないを覚えているかい?」
クローバー「ええ…」
金弧「あれはね…君が絶体絶命の危機に陥った時、私と話しができるように
術を施したのさ。君の意識のなかで話してるから周りの時間は止まっているよ。」
クローバー「ああそうか…そうだ…フランシェに剣を折られて…そのまま首を…
私は死んだのですね?」
金弧「それはまだわからない。」
クローバー「…どういうことです?」
金弧「ここが正念場ってことだ。右手は動くんだろう?なら鞘から曲刀を取り、
いまこの瞬間鉄を斬ればいい。そして斬撃を飛ばして君が勝つんだ。
それがいま君のできる限界にして最良の選択。」
クローバー「鉄を…斬る…それに斬撃を飛ばすだなんて。両方を一度に、それも
この瞬間になんてとてもできっこない…」
金弧「ふふふ…できるさ。実は君はもうその域に達している。できるはずがない、できるわけがないと
頭で否定してるから、次のステージへあがれないだけなんだ。
体の動くまま感じるままに身を委ねてみればいい。」
クローバー「身を…委ねる…」
金弧「さあ、そろそろ始めようか。いいかい?いち…にの…さん!」
クローバーの意識が戻る。激しい痛みと呼吸困難に見舞われるがいまは
そんなことはどうでもよかった。これと次の二撃で決める。そう思ったし
それしかないと考えていた。まずは鉄を斬る。この首をおとそうとする剣を斬る。
・・・パキン!
フランシェ「なに!?剣が!いや…その深手でなぜ動ける?」
直後フランシェは直感的に嫌な予感を感じてクローバーを過ぎ去り
そのまま走りだした。
フランシェ「(あの気配はまずい…剣を折られて死んだ気迫が一瞬で活きている…!)」
背を向けて逃げるフランシェ目掛けて今度は斬撃を飛ばして
攻撃しなければならない。だがいまのクローバーはできるできないを考えておらず
腕の動くままに剣をふった。そのとき斬撃が走りフランシェの背中を斬った。
クローバー「や・・・った・・・」
そのままクローバーは倒れた。
フランシェ「(ぐっ!背中を斬られたか…だが致命傷にはなっていない。
もしあの者がまだ無傷だったら私が真っ二つになっていただろう。まさに九死に一生…)」
フランシェは血痕を残しながらも森の中へと消えていった。
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4時間後
クローバー「うっ…」
クローバーがストームの膝の上で目を覚ます。
ストーム「よかった…生きてるようだね…」
クローバー「私…鉄を斬って斬撃を飛ばして…ああでも逃げられて…」
ストーム「大丈夫だよ、大体の状況は話さなくてもわかるから…」
クローバー「そうだ!私左肩から斬られて死にかけて…え?ええ!?」
クローバーが右手で左肩あたりを触ると、肩はつながっており腕は動いた。
ストーム「呪気で治したよ。」
クローバー「ああ…この黒いモヤのような光のような…これが呪気なんですね…」
ストーム「呪気が見えるの…!?」
クローバー「呪気?そうかこれは呪気なんですね。じゃあ右手の青いのはなんでしょう?」
ストーム「それは闘気だよ。クローバーの体をめぐるエネルギーだと
思ったらいい…すごいねクローバー。とうとう見えるようになったんだね…」
クローバーがストームのひざから頭を起こし、立ち上がろうとする…が、
まだ体がふらつき、思ったように動けない。無意識にクローバーが
左肩あたりに手をかざす。するとその部分が青白く光る。
クローバー「…これ、みたことありますね。この癒される感じも…
リルフに怪我を治してもらったときと同じですね。」
ストーム「驚いた。もう回復までできるなんてすごいよ…ウチのギルドで
治療、回復ができるのはボクとリルフとアミルとアマテラスだけなのに。」
クローバー「ごめんストーム、もう少しこのままでいいですか?」
ストーム「別にいいよ…それよりいろいろ聞きたそうだね。」
クローバー「ええ…このエネルギーのこととか、扱い方も知りたいです。
多分これが鉄を斬る力であり飛ぶ斬撃の正体だと思うんです。」
ストーム「じゃあ…君をおぶさって帰り道を走りながらでもいいかな…?」
クローバー「はい、お願いします。」
そういってクローバーはストームの後ろから両手をかけ、抱き着いた。
走りながらストームが説明する。
ストーム「まず、気には4種類…いや妖気や法力とか合わせて7種類あって…」
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スノーレインは相変わらず呪気の修行に励んでいた。コツはつかめているものの
中々進展しない。何発呪気を撃っても、体が力んでしまう。
スノー「はあ…はあ…」
フェイ「スノーレイン様、そろそろ休憩にしましょう。」
スノー「でも…」
フェイ「もうすぐ3時になります。おやつでも食べてゆっくり休んだ後
もう一度はじめましょう。」
そういってフェイクレインは家に入り紅茶とプリンの準備をしている。
スノー「あーあ…もっとこう、簡単に指先から出れば楽なのにな…バン!なんてね」
そういうとスノーの指先から呪気が射出され木が跡形もなく消滅した。
スノーは無意識に消滅弾を使ったのである。
スノー「うわ!」
あまりの出来事にスノーは驚き思わず声をあげた。その声を聞いて
あわててフェイがとびだしてくる。
フェイ「どうかなされましたか、スノーレイン様!?」
スノー「いまできたの!指から無意識に呪気が!当てようとか
狙おうとかそんなこと考えずにできたのよ!」
フェイ「…もう一度できますか?」
スノー「やってみる…」
スノーレインは集中することもなく指先を木片に構えた。
そして消滅弾を撃つ刹那、一瞬だけ髪の色が白くなった。
木片は音もたてず塵と化して消えた。
フェイ「やったじゃないですか!攻撃を意識しないで無意識に
呪気モードになることもできて一石二鳥ですね。」
スノー「無意識…そっか…初代様は無意識状態で幸せの呪気を
使いこなせってことだったのね。もしこれが普段からできるようになれば
戦闘でかなり役に立てそうな気がする。」
フェイ「よかったですね。スノーレイン様、ちょうどおやつの準備ができてます。
一緒に食べましょう」
スノー「ええ、もちろん」
こうしてスノーレインもまた一段階強くなった。




