表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある場所で起きた、王道ど真ん中を行くようなラブコメ  作者: 野本 美羽
本編「二人、出会ったり惹かれたり。」
7/40

私、突っ走ることにする。




先輩と別れた後自室に入った私は、とりあえずいただいた連絡先をスマホに登録した。なぜか先輩のことを考えていると少し顔が熱くなる。


うーん、これが噂に聞く恋なのかな……でも助けられて惚れるとか短絡的すぎるし……また思考が支離滅裂に、少し落ち着こう。


思い返すと、助けられてからは私の先輩に対する感じ方や接し方が他の男の人とは違う気がする。先輩の何気ない仕草にちょこちょこ目がいったり、先輩に『落ち着いて見える』って言われて喜んだり。


それに、私が玄関を閉める前に見た先輩の肩は濡れていた。何で肩が濡れていたのか?決まっている、私が濡れないように傘を傾けてくれたからだ。


さらに、たぶん先輩の家はこっちの方じゃない。こっち方向ならあの道には入らないはずだから。それを嘘ついて私が申し訳なく思わないようにしたのだろう。


とことん優しい人だ。

他の男の人とは違うし、こんな人にはもう二度と会えないかもしれない。この人以外に付き合っても良いって、一緒に居ても良いって思える人は他にいないかもしれない。


私、もしかしなくても先輩のこと、好きなんだ。


男嫌いだったはずの私がこんなことを考える日が来るとは思わなかったけど、自覚した以上止まる気はない。

今まで全く必要なかったこの容姿を最大限に活かして、今まで苦手にしていた会話もうまくできるようにして、全力で先輩を振り向かせてみせる。


この日、男嫌いの私が消えて、初恋に燃えあがる私が生まれた。



正直なところ、もっとしっかりと惚れるまでのプロセスを作りたかったんですが、今の私にはこれが限界………

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ