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ある場所で起きた、王道ど真ん中を行くようなラブコメ  作者: 野本 美羽
本編「二人、出会ったり惹かれたり。」
17/40

私、嬉しさいっぱい。




先輩、思ってたよりも鈍かった。「そんなこと書いてどうするの?」と訊かれた時は絶対バレたと思ったのに……

でも、バレたらバレたでそのまま勢いで告白してしまってもよかったのかもしれない。そう考えるとなんか複雑。


それに、先輩のパーソナルデータがいろいろ手に入ったのは嬉しい。先輩には彼女ができたことが一度もないとか、す、好きな女の子のタイプとか。


『好きな女の子のタイプってありますか?』


『ある程度可愛くて、とっても優しい子がいい。高望みし過ぎだとは思ってるんだけど。』


先輩、私、がんばります!


あと意外だったのは、帰宅部だったってことくらいかな。あれだけ動けるなら、運動部所属だと思ってた。でも、女子マネージャーとかに気を付けなくていいのは良いことだ。


そんな嬉しさいっぱいの私は今、お昼の後の予定を先輩に伝える直前。先輩の服を見に行き、お礼に一着買ってプレゼントするつもりだ。あわよくば、つ、次のデートにも、着てくれたらな、って……


でも残念なことに、私は男のファッションどころか女のファッションすらよくわかっていない。学校以外に外出することもないから、考えたこともなかった。一応今日のために色々調べてはいるけれど、自信がない……


「さて先輩、好きな服の系統とかあります?」


「……服に系統とかあるの?」


「先輩、もしかしてファッションに気をつかわないタイプですか?」


「いや、だって外に出る機会とか無いからさ……」


私と同じようなことを言っている。これはチャンス!


「だったら、先輩の服一式揃えて私がプレゼントします!この前のお礼ということで!」


「いや、お金がかかるし申し訳ないからいいよ……」


「いいえ、プレゼントさせてください!私のためと思って!」


「いや、せめてお金は払わせて、情けないから……」


ぐいぐい迫ると、折れてくれた。プレゼントにはならなかったけど。


という訳で、早速お店に行きましょう!もちろんさりげなく手を握るのも忘れずに。




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