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無職のおっさんはRPG世界で生きていけるか!?  作者: 田島久護
黒き女神の迷宮

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ペナルティ

「ならハッキリいってやるきゅぴ。

僕はお前のペナルティ救済助っ人きゅぴ」

「ペナルティ……覚えが無いが」


 そういった瞬間頭を叩かれる。

あの手っぽい部分ですぱーんと。

コイツ強いのか!?


「お前ホント阿呆きゅぴ。

自分の状況を振り返るきゅぴ。

あのアーサーと比べてお前がどれだけ

有利になっているか、それが誰によって

もたらされているか解っているきゅぽな?」

「そりゃ大神とかその奥さんとか」

「今お前何処に居るきゅぴ」

「あー」


 また叩かれる。と言っても叩かれても

仕方がない。ロキはバレないと言っていたが、

この世界の頂点に立つ者ならその歪みには

当然気付くだろう。このままノコノコ外に

出て行けば、それは即座に反逆の意思になる。


「と言う訳でこのまま行くと終わりきゅぴ。

そうなると流石に可愛そうだから、

ここを出るまでの間、ペナルティを

科すきゅぴ」

「どんなペナルティなのか、

それとそれを消化した時どういう状態なのか

教えてくれ」

「ペナルティはこの場所から出るまで、

お前は僕と二人で行く事と今もってる

武器を無効化するきゅぴ。

消化した後は、即終了しない

ようにはしてやるきゅぴ」

「結構重いなぁ」

「当たり前きゅっぴ。

ロキ側に付いた今、これくらいはわりと

優しい方きゅぽよ?

本来であれば救済は無しきゅぴ。

それではバランスが崩れるから救済措置を

取ってやるきゅぴ」

「バランスねぇ」

「ホント阿呆をいつまで続けるきゅぴか?

そろそろ真面目に考えた方が良いきゅぽよ?

劉玄徳の様に目が覚めるまで放浪する気きゅぽか?」


 俺が皆と暮らすためにもっとよく考えろって

事か。もっとドライに割り切れと。

星力を手に入れた今、武力においては対立の一つに

なりえると思う。となると後は場所と軍か。

よく考えろ……ロキとティアマトさんは必ずしも

手を組んでいるわけじゃない。何よりわざわざ

力を使って竜人の街の近くまで来てくれた。

ロキの目を盗んで。そして竜人にもまだ道はある。

この大地が始まりの大地だとすれば、

それこそ対抗手段が見つかる可能性もある。

 このダンジョンの中にそれがある可能性がある。


「よし、さっさと行くぞ」


 俺はまたまた叩かれた。気軽過ぎだろ。


「ホントお前は頭カラなのかきゅぴ」

「いってーな!」

「さっさと行って勝てるわけないきゅぽよ。

ロキの手持ち、なんだかわかる範囲で良いから

言ってみるきゅぴ」

「フェンリルとーヨルムンガルドとーヘルとー

スレイプニル?」

「とりあえず今はそんな感じで良いきゅぴ。

ただどれも並み居る神々をなぎ倒せるほど

強力な確固たる陣容きゅぴ」

「仲悪そうだけどね」

「皆世界を憎んでるって点だけで繋がってるきゅぴ」

「そら確固たる陣容だこと」

「お前それらを一人で薙ぎ倒す事が

出来るきゅぴか?」

「無理」


 四回目の頭叩き。


「おっ前次考えもせず無理っつったら

頭カチ割るからなぁ!?」

「きゅぴわすれてるきゅぴを」

「うっるっさいなぁ。お前ホントマジやるからな!」

「マスコット語尾付けろやボケ」

「マスコットじゃねーんだよ。事情があんだよ

こっちにもよぉ」

「こんにちわ○田○菜ですって言ってみて」

「何処のアイドルの自信満々にやる似てない物真似だ。

てかお前マジ殺すわ今すぐに!」

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