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無職のおっさんはRPG世界で生きていけるか!?  作者: 田島久護
黒き女神の迷宮

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つまらない相手なら自分達で楽しみを

「行くぞ!」


 俺を先頭にダンジョン攻略を始める。

同じ事をしようっていうんだから、

態々探索してやる義理も無い。


「どけぇえええええ!」


 骸骨の出現位置も数も同じ。

俺は相棒を引き抜くと同時に

切り捨てて通過する。

 であっさり階の最奥であり、

最初にミノさんが居たところに到着。

つまらんなぁ実につまらん。


「おらぁさっさと巻き戻せや牛。芸が無いぞ芸が!」

「そうだそうだこの牛男ー」

「あ、えっと、バーカバーカ」


 ホールで煽る御子ちゃま達。

だがしかしあっさりリセットされ白景色に。

そして元に戻される。もうちょっと煽りたかったなぁ。


「はい2人とも行くよー……いドン!」


 今回は確認せずに走りだす。

後ろ2人から抗議の声が上がるが無視して突っ走る。

俺は最速タイムを出すのにちょっと楽しさを覚えてきた。


「シャラッ! 3分クリア―!」


 ホールでガッツポーズを後ろから来る2人に向け取った。

すると今度は2人が合流するのを待たずに白景色。

俺的には回復後の探索なので、体力に余裕がある。

あっちがリセットした場合どれだけ消耗するのかが解らない。

恐らく下まで行けるようになった時、魔力なのか精神力なのか

生命力なのか解らないが、回復中になっているんだろうと思う。

リセットという言葉からして、増設に次ぐ増設は出来ないんだろう。

それやられると無限ループになる可能性がある。

ただそれでもだるいだけで、ミノさんのダンジョン作成速度が

速いとも思えないので、そう考えるとリセットしかないのかなとも

思う。そしてペナルティがゼロというのも考え辛い。

そんなものはゲームではない。頭を使う必要もない。

俺も最終手段を躊躇なく使う事が出来る。

それはそれで楽しみではある。


 俺達はランナーズハイとも言うべきテンションになっていた。

走りながらワキャワキャしつつリセットしてまたスタート。

これ相手から見てたらキレるなぁとか話しつつダッシュ。

ゲラゲラ笑いが止まらなくなり、足が遅くなる。

何回目かのリセットでスタート地点に戻った際に座りこみ、

腹ごなしに果物を頂きつつ、誰が早いかとかくだらない事を話した。

すると動いても無いのにリセット状態になる。

あからさまに効きまくってるじゃないですかヤダー。


「しかしなんだなぁそろそろあの地点で止まるの止めるべぇな」

「んだなぁ。下まで行ってやればいいべさ」

「んだの」


 訛り始める俺達。ミノさんがつまらないから、

俺達で面白くしていこう、という方針になんとなく変えた。

イントネーションとか各々の引き出しを確認しながら小出しにする。

そんな事をしている間にも何回もリセットしているのが解る。

キレすぎだろミノさん。


「ってかんじでさぁ……よいドン!」


 俺は隙を突いて走り出す。

またしても後ろから抗議の声。聞かんし知らん。


「がはははは、勝てばいいのよ勝てばー!」


 最早この時点で小学生である。

それでも的確に処理して突っ走る。

だが今度は止まらずに下に掛け降りる。

降りたところは化け物の住処。

 俺は自然と流れで神の息吹(ゴッドブレス)

叩きつけバババッと処理した。

 部屋から出る寸前で止まる。

ここからは未知の領域だ。走り抜けようなんて

間抜けなまねはしない。2人を待つ。


「そろそろ2階も出来たんじゃないのか?」


 俺は二やつきながら、天井に向かってそう声を掛けた。

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