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無職のおっさんはRPG世界で生きていけるか!?  作者: 田島久護
黒き女神の迷宮

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252/570

探索にて

「あらいらっしゃい」


 俺達が部屋を出ると、奥から骸骨の集団が

それぞれ武器を携えて向かってきた。

こいつらが居るって事は、ネクロマンサーも

居るって事だろう。

てかひょっとしてミノさんに給仕係も居るのか?

ロキの奴一人で引き篭もって心折れた時を想定して、

万全の体制で引き篭もらせているのかもしれない……。


「くそぉっ……なんて羨ましい……」


 俺は骸骨を捌きつつ、つい心の声が漏れてしまった。

だがよくよく考えてみれば疎まれてるかそうでないかの

違いだけで、俺も変わらないなぁという結論に至り、

凹んだ。


「先生!」


 ギトウの声にハッとなる。見るとギトウの戦っている

相手が減ってない上に増えてる……。

避けながら攻撃しているものの、砕くまでは行っていない。

いつの間にか俺のほうには誰も居なくなったので、

その戦いを見てみると相手を砕くというより、

押すという感じで打っていた。

彼に足りないのは見極めだ。

能力は間違いなく高い。経験を積めば俺も負けると思う。

酷ではあるが慣れて掴むしかない。


「ギトウ、インパクトの瞬間素早く引いてみて」


 ギトウは言われた通りにインパクトの瞬間引いて見る。

すると骸骨の腕はインパクトの瞬間バラバラになった。

速度は流石だ。


「ギトウ、頭蓋骨を飛ばして肋骨を砕け!」


 素早い切り返しで頭蓋骨を飛ばし、肋骨を砕く。


「でもあれじゃ倒せなくない?」


 エウリュアレーが声を掛けてくる。

確かにその通りだ。この骸骨自体はネクロマンサーの

呪術によって動いている。それを取っ払うには、

完全に機能停止させる為に砕くか、その呪術を吹き飛ばすか

払うしかない。死霊使いによって生前の能力を感情を排して

自律行動させている。だから説得とかは出来ないし、痛みで

撤退も無い。

 俺の場合は気を纏っている。所謂生きている者が持つ

生命力を使っている。師父に習ったが、これで相手の傷の修復を

促進したりも出来る。

 回復魔法の原理はどうか解らないけど、回復術とか俺の使うもの

に関しては、相手の細胞の修復を促進させることでしかない。

それは生命力が尽きかけている人や、尽きている人には意味が無い。

 ちょっとズレたが、これを使っているからこそ、

骸骨など不死系に効果的なダメージを与えられる。

そう考えると難しい問題なのかもしれない。蟻の生命力というか、

そもそも経穴とかあるんだろうか。


「コウ、前々」


 ハッとなり前を見ると、ぐだぐだになってしまっている。

俺は間合いを見てカットインして蹴散らしていく。

ギトウを狙って追撃しようとしたものの、俺はそれを

後ろから突いてカットする。


「アタシも参加する?」

「頼むわ」


 骸骨を取り合えず退けた後、恐る恐る俺の顔を覗きこんで

そう提案してくれた。有難いマジで。


「でも良いのか? 制限とかないのか?」

「特になし」


 だそうだ。俺はてっきり動力源に近いから自分の魔力が

元になっている所為で無効化されるのかと思ってた。

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