第一話 : 転機
テンプレです
「メテオ」
そう念じると俺の頭上に半径10mほどの炎の玉が出現した
「本当に出た・・・」
そして俺は実感する。ここが日本でも地球でもなく、
異世界なのだと
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気が付くと俺は空中に居た
いつも通り寝て起きて学校へ行き、授業を受け教師から叱られ、家に返ってもやることがなく異世界に行くことを妄想しすぐ寝る、
そんなルーティンワークをこなしていただけのはずだ
なのに何故・・・
状況とは反比例に俺の思考は冷静だった
「ええとこういう時は・・・」
と口には出してみたものの解決策は何も浮かんでこない
解決策が浮かばないのも当たり前で、俺はこういう状況に陥ったことがないからだ
「うーん・・・ そうだ諦めよう」
そこで俺は目を閉じ、俺の人生の終わりをただひたすらまった
・・・ただ、いくら待っても終わりはこない
そしていつの間にか空中に居た感覚も無くなっていた
「・・・なんだ?」
一体俺の身に何が起こっているんだろうか
気づけば俺が居るのは雲の上らしき場所だった
果たしてここはどこなのだろうか、とりあえず地上では無い事はわかるが・・・
「こっちじゃよ、こっち」
後ろで声がしたので振り返ってみると神様が居た
そう、白い髭を蓄えた後光が差す神様である
「なんで神様が・・・?」
「ちょっと手違いでのぉ、お主死んじゃったんじゃ」
何言ってるんだこの神様は。
「はい・・・?」
「すまんのぉ、お主死んじゃったんじゃ」
「あぁはい、それは分かったんですが・・・
なんで俺はここに居るんでしょうか」
自分で言っておいて正気を疑う
何でこんなに冷静でいられるんだろう俺
「それはな、あまりにもお主が不憫なもんで願いをなんでも叶えてやろうと思ってのぉ、わしが人間に干渉するのはこれが初めてなんじゃぞ、光栄に思っていいんじゃぞ」
「まあ言いたいことはたくさんありますがい いでしょう・・・
なんでも叶えてくれるって例えばどんな事が出来ますか?」
「大抵のことはなんでも出来るぞ
生き返って大金持ちになりたい、ハーレム作りたい、幼なじみと結婚したい
花になりたい、なんでもいいんじゃぞ」
「はぁ・・・」
ん・・・?花になりたい?
「ねえ神様、この世界って異世界とかあるんですか?」
「ん、あるぞ」
「なんだって・・・?
そこはもしかして魔法やモンスターや、人間じゃない、例えば獣人やエルフが居たりするんですか?」
「当たり前じゃ。わしがその世界作ったんじゃからな」
素晴らしい
そこにはあるかもしれない、俺の追い求めていたものが
日本に居るだけじゃ味わえない実際に自分が味わうファンタジーが
「そこに行きたいです、その異世界とやらに」
「ほぉ、生き返りたいという願望はないのかのぉ?」
「えぇ、未練などないですし異世界に行くほうが何倍も楽しめそうです」
「変わった人間じゃのぉ。
そういえば色々能力を付加出来るがどう「要ります!」・・・するんじゃ?」
「すごい勢いじゃの・・・」
「えぇ、例えばどの様な能力があるのでしょうか」
「そうじゃの、
言語理解、(魔法、剣のスキル系取得)、身体能力上昇系、保有魔法力上昇、容姿変更、神眼、みたいな感じかの」
たくさんあるな・・・
どれにしようか迷うがこうしよう
「全部ください」
「欲張りさんじゃの・・・」
「何も分からない土地ですので舐められるわけにはいきませんからね」
「まぁいいかの、神様の大サービスじゃ」
「ありがとう神様!」
「よいよい、元々はこっちの不手際じゃしの
では存分に楽しんでくるんじゃぞ」
そうして俺は白い光に包まれた
神様ありがとう俺を殺してくれて、そして異世界転生という機会を与えてくれて
そして俺の意識はだんだん手放されていく・・