入学、そして出会い
これは、ボクの大学時代に出会ったカノジョとの出会い、交際、そしてやってきた別れまでを書いた、回想録です。なにぶんにも文章が下手ですが、どうかご容赦下さい。
尾形総一郎は、自宅に届いた大学の合格通知を手にして、浪人生活から開放された喜びと実感をかみ締めていた。何しろ、毎日が胃の痛くなる精神的苦痛の連続で、しかも頭の痛くなる勉強の連続・・・と言っても、さほど成績は良くなかったのだが。ちょうど一年前の今頃は、受けた大学からは、薄っぺらい「不合格通知」が届いた。本当に薄っぺらい。これで一人の人間の人生が、決定付けられるのだと思うと、やりきれない思いをした事を、昨日のように思い出す。だが、今は違う!自分には通える大学があるのだ!しかし母親は不満を尾形にぶちまけた。「全然私からは勉強をつめているようには見えなかったわ」なんだい、自分はナニサマのつもりだ、自分はさほど勉強が出来たのか!と心の中で毒つく。まぁなにはともあれ、尾形は大学の門をくぐった。はちきれんばかりの桜。優しい日差し。そして、大勢の新入生・・・。あぁ、自分は自分なりの努力が報われたんだ・・・尾形はそう思った。そしてまもなく、尾形はあるサークルに入った。新入生の歓迎ムードも一段落したそのサークルで、尾形はある一人の女の子と出会うことになる。その子は笹本(仮名)と言って、現役で入った女の子であった。実家からは遠いので、女子寮に下宿している。あっけらかんとしていて、ボーイッシュな子であった。ショートヘアで眼鏡っ子。いつも大学へは、マウンテンバイクで通っていた。尾形は初めてカノジョを見たとき、こう思った。「なかなか濃いな・・・・」