お誘い
23話です。
今回のは外伝にしようと思ったんですけど、なんか書いてたら長くなってきたので、2話に分けることにしました。
では、どうぞ。
朝起きると、まだ5時だった。昨夜あんなことがあったが、どうやらきちんと眠れたようだ。
まだ朝食までには時間がある。2度寝するかな~などと考えていると、隣がいないことに気づいた。
ベットから起き上がり、あたりを探すと、すぐに見つかった。
シャルは、2つのベットの間に自分のシーツを巣のようにして、その中で眠っていた。まるで小動物のようだ。
シャルって意外と寝像悪いんだな・・・・
新たな一面を発見した後、サイキは着替えを済ます。とは言っても、戦闘を行う訳でもないのでいつもより軽装だ。いつもも速度を重視した装備なので、見た目は服と大差変わりない。しかし、要所要所はきちんと固めている。今の服装はそれらを外したものになっている。
次に細剣をつけていくかどうか迷った。いざという時には魔法も使えるが、どちらかと言ったらサイキは剣主体の魔法剣士だ。常日頃から魔法を練っているわけでもない。
迷った挙句、これは持っていくことにした。
鞘から細剣抜いてみる。刃がきらりと太陽の光を反射して輝く。
この手で、守れるように・・・・・
この細剣とも長い付き合いになる。しかし、最近力不足を感じてきた。実力は落ちていない。それでもシャルを守るためには、今までの力じゃ足りない。
そんなことを考えていると、時計の針が朝食10分前を指していた。細剣を鞘にしまうと、シャルの元に向った。
「シャル、朝だぞ~~」
返事はない。規則正しい寝息が響くだけだ。
「お~い」
再度呼びかけてみるが、一向に起きる気配がない。仕方がないので、肩のあたりを揺さぶってみる。
「そろそろ、起きろよ~~」
「うにゅ・・・・」
シャルが顔を持ち上げる。寝ぼけた目で虚空を見つめていたが、こちらに顔を向ける。
「おはよ」
眠たそうに目をこすりながらシャルが起きてくる。
「あ、サイキ、おはよ~~」
「早く準備しろよ、そろそろ朝食だぞ」
「ふあ~い」
まだ寝ぼけている。シャルは朝に弱いようだ。
シャルの準備を終わるのを待って、下に降りたところで、皆と合流した。その後軽い朝食を済ませる。
「具体的には今日は何を買うんだ?」
ニムが答える。
「食料や水などの基本的なものと、これまでの戦闘で消費したもの。それにこれから必要なものですかね。昨日分けておきましたんで、これをお願いします。後、自分が買うものを買い終えたら、あとは夕方まで自由行動ということで」
そう言って、一人一人に紙を渡してくる。中を見ると、ここの地図と担当するものが書かれていた。
俺が買うものは防寒具か・・・
明日から向かう氷の城のためだろう。となると、部分部分を温めるものではなく、体全体を寒さから守るものがいいだろう。
そこまで考えて、シャルに話しかける。
「シャルは何だった?」
「私はポーションとかの消費アイテムだよ」
ざっと、地図を確認してからもう一度話しかける。
「あのさ、どうせならいっしょに行かないか?」
「え?」
「あ、別に変な意味があった訳じゃなくて、ただ単に場所が近いし、おれの担当が防寒具だからローブかなんか買おうと思うんだけどシャルのサイズ知らないしさ」
早口で訳を言いきる。体温が若干高くなったのを感じた。
「うん、いいよ」
シャルからあっさりと了解が出る。
いつの間にか辺りにはサイキとシャルだけになっていた。
次回はデートってことで。
感想・アドバイス等何かありましたらよろしくお願いします。




