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疾風の翼  作者: れきさに
2章 氷の城編
22/23

偽名と告白

22話です。

今回はちょっと恋愛シーンを書いてみました。

うまく書けたかどうかはわかりませんが。

では、どうぞ。

部屋の前に着くと、サイキは立ち止まった。

一応、異性と同じ部屋なわけだし・・・・・

とりあえず、ノックしてみる。しかし、反応がない。ノブを回してみると、鍵はかかっていなかった。

このまま、部屋の前に突っ立ってていても不審に思われるので、中に入る。

部屋の中は大きな広間のようになっており、そこにベットなどがある。そして、入ってすぐの左手に洗面所と浴槽がある。

部屋を見渡すが、シャルの姿はない。洗面所に行っているのだろう。

特にすることもないので、ベットに腰掛ける。そのまま明日のことをぼんやりと考える。

すると、不意に洗面所の扉が開いた。

そっちを振り向くと、シャルがいた。バスタオルだけを纏った。


「え、あ・・きゃあ!?」


そう言って、また洗面所の中に逃げ込んでしまう。どうにも反応できず、シャルがもどってくるのを待つ。

少したって、洗面所から夜着に着替えたシャルが控えめに出てきた。そのまま、ベットに座る。


「えーと、とりあえずごめん」


こちらから切り出す。すると、シャルも返してきた。


「あ、いや・・私も鍵掛けてなかったし・・」


そして2人とも沈黙する。さっきのシャルもかわいかったが、口には出さない。

幾分か経ってから、口を開く。


「あ、そうだ。明日は休みにするから・・」


「う、うん。わかった・・」


さっきのことがちぐはぐとした会話になってしまう。

シルラめ、面倒なことを・・・・

この雰囲気を変えるため、何か話題を考える。そして、1つ思いついた。


「シャル、少し真面目な話しいいか?」


「え?あ、大丈夫だよ」


「シャルの名前のことなんだけど・・」


「名前?あ、そっか・・・」


「ああ、ミドルネームのことなんだけど」


シャルにはミドルネームがある。つまり、シャルが上流貴族であるということだ。


「そうだよね。いつかはばれるとは思ってたけど・・」


「いや、別に正体を聞きたいとかそういうのじゃなくて」


「え?」


「それはシャルが話せるときでいいから。それよりも、偽名を作った方がいいと思うんだけど」


まだ、護衛ならばわかるが、上流貴族がギルドに入っているのはおかしい。毎回本名を言い続ければ、シャルの正体に気づいてしまう人が出ても可笑しくない。だったら、偽名を作ってしまった方が安全ではないか。

その考えにシャルも気づいたようだ。


「そっか、さすがに隠しきれるもんじゃないよね、ミドルネームって」


「ああ、幸いデスクは気づいていなかったようだし」


「うーん、偽名ねぇ。なにがいいんだろ?」


シャルはもう自分の偽名を考えているようだ。


「普通に名前はシャルでいいんじゃないか?別に俺がつけたものだし」


「そうだね。それじゃ、家名はギルドを文字ってユリネスでどうかな?」


「シャル・ユリネスか。いいんじゃないか」


「じゃあ、これから私はシャル・ユネリスね」


その後も、シャルといろいろ話した。そうこうしている内に時間は過ぎていた。いつもなら、もう眠りに落ちている時間だ。シャルはもう欠伸をしている。


「そろそろ、寝るか」


「うん、そうだね。おやすみ」


にこっと笑顔を返しながら言ってきた。シャルの笑顔がかわいくて、つい恥ずかしくなる。


「あ、ああ。おやすみ」


それを聞くと、シャルは布団に顔をうずめた。

それから少したって、隣から規則正しい寝息が聞こえてきた。もう眠ったようだった。

しかし、サイキは中々寝付けなかった。さっきのシャルの笑顔が浮かんでくる。

さっきのシャルの笑顔は、謙遜でも、お世辞でもなくかわいかった。

その笑顔を思い出すたびに、恥ずかしさ以外のなにかで胸の鼓動が高まるのをサイキは感じていた。

どうして・・・・・?

そう考えていく内に、いくつかの考えが1つの事実にたどり着いた。

俺がシャルのことを好き?

そこまで考えついた時、最後のはまらなかったパズルの一ピースがはまった。

俺はシャルのことが好きになっていたのか・・・・

自分の中でそれを自覚する。となりのベッドに居る彼女を見ると、たまらなく愛おしく感じる。

これが・・恋か・・・・・

ふと思い立ったようにベッドから抜け出す。向かう先は隣のベッド。

そこからシャルの顔を覗き込む。その距離は五センチも無い。

そこでサイキは鼓動が早くなるのを、顔が熱くなるのが分かった。

それで今度こそ確実に確信した。

俺はシャルのことが好きだ。


「俺は君のことが好きになったみたいだ・・・・・」


そしてサイキはシャルの唇にキスをしようとして止めた。


「これは想いが伝わった時だな・・・・」


そうつぶやいて額にキスをする。

その後サイキは、足早に自分のベッドに戻って、眠れない夜を過ごした。

どうだったでしょうか?

こういうのは書いたことがないんで、感想とかあったらよろしくお願いします。

次は外伝入れる予定です。

感想・アドバイス等何かありましたらよろしくお願いします。


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