表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
疾風の翼  作者: れきさに
1章 出会い編
11/23

外2 5人で

外伝2です。

SSソードスキル)出してみました。

これで1章は終わりです。

では、どうぞ。

サイキ達が行くともうニムとカイツは来ていた。

今日はギルドの初仕事をするために、皆で同盟アライアンスで待ち合わせをしていた。

とりあえずサイキはカイツに聞いてみる。


「何で、昨日来なかったのかな~~?」


それをカイツは飄々とした態度で受け流す。


「だから、言っただろ。ギルドの仕事を選ぶからって。きちんとシルラには連絡しといたぞ」


「嘘つけ、一昨日どうしてもやりたいクエがあるって言ってただろうが」


「う・・・まあ昨日は忙しかったんだよ」


「後で付け合せはしてもらうからな」


問い詰め終わった後、今度はニムに話しかける。


「ありがとな、いろいろ面倒なことは任してしまって」


「いえいえ、大丈夫ですよ。それにサイキがやるとメチャクチャになるでしょうし」


ぐ・・・正論を突かれた。ニムから書類を渡される。それをギルドカウンターに渡して、席に着く。

皆が席に着いたところでカイツが一枚のクエストを出した。

その紙を覗き込むとカイツが言った。


「おう、これよ。このクエストが今日やろうと思ってるクエストよ。ストーンイーターの狩猟」


それを聞いてニムが反論した。


「アレはまだ私たちで狩るのはつらいのでは?」


ストーンイーターはどの地域にも生息する中級モンスターだ。通称ストーンイーターと呼ばれている。動きは遅いがその体の硬さと攻撃力は強く、上級モンスターに引けをとらない強さを持っていた。

確かにあのモンスターは簡単には倒せないだろう。

しかし、カイツは何とかなるって、の一点張りでクエストを受けてしまった。


「はぁ、まあやってみますか。ええと、ストーンイーターは土属性のモンスターで弱点は水、攻撃方法は体を使った攻撃だけですね」


ニムが一通りのモンスターの情報を述べる。

サイキはふと疑問に思ったことを聞いてみた。


「何で、ストーンイーターを狩りたいんだ?鉱石か?」


ストーンイーターは体内に鉱石を精製する性質を持っている。その鉱石は純度が高く、武具の材料にもなりやすい。

カイツはいんやと首を振り、


「ああ、違う。あいつの皮が欲しいんだ。新しい武器を作るのに必要でね」


サイキは納得した。

今度はニムがシルラに話しかけた。


「ああそうだ、頼まれてたもの作っておきましたよ」


と言って袋を渡す。それを受け取り、中を確認してシルラは満足そうに言った。


「ありがとね。これ買うと高いのよねー、アルケミストがいてよかったわー」


そう言い、中から1個を取り出して眺めていた。それに興味を持ったらしく、今まで黙っていたシャルが口を開いた。


「それなんですか?」


「これはクリスタルって言って、簡単に言うと属性の力を閉じ込めた結晶よ」


中から2,3個取り出しシャルに渡す。

クリスタルはシルラが言った通り、火や水などの属性が入った結晶だ。弓に取り付けると、属性をともなった矢が放てる。

シャルはしばらく眺めていたが、


「これ一通り貰っていいですか?魔法にも使えるかもしれないんで」


「ん?いいわよ、はい」


と言って全属性の結晶をひとつずつ貰っていた。どうやって使うのかが気になったがサイキはとりあえず場を仕切ることにした。


「皆、準備はしてきたよな。それじゃあ、行こうか」


と言って同盟アライアンスを後にした。




国を出たところでシャルが呼び止めた。


「あ、待ってください。私少しはエンハンスかけられるんで」


と言って詠唱を始めた。いつもはしないことなので全く頭に無かった。


「シールドフォース、スペルエンハンス、ライトブレス!」


シャルがエンハンスをかける。ちなみにシールドフォースは物理守備力上昇、スペルエンハンスは詠唱時間短縮、ライトブレスは命中、回避率に補正があるエンハンスだ。

そして、風のクリスタルを出して


「これはうまくいくか分かりませんけど・・・ライジングウインド!」


クリスタルが光り、エンハンスがかかった。どうやら成功のようだ。シャルは自分使えない属性をクリスタルで補い、魔法を完成させたのだ。思いつきもしなかった発想だ。

ともかくこれで風属性のダメージが半減になる。


「凄いな、シャル。クリスタルをあんな風に使うなんて」


「いえ、ライジングサンは覚えていたんで応用できないかな、と」


そして、ギルドの初仕事が始まった。



「~~敵を切り裂く真空の刃となれ、ウインドカッター!」


サイキの魔法が完成し、最後のモンスターを切り裂く。それが戦闘の終わりを告げた。

シャルが加わり、戦闘は格段に楽になった。多少のダメージはすぐに回復してくれるし、エンハンスも絶妙な場所できちんとかけてくれる。そのため、戦闘時間も短く済んでいた。

そのまま進んでいくとカイツが声を上げた。


「おい、いたぞ!ストーンイーターだ!」


見ると、崖と大岩のわずかな幅に奇妙な生き物がいる。一言で言えば巨大なミミズワームだった。

ストーンイーターは熱心に食事をしていた。体の先端についた丸く開くその口には、いくつもの尖った歯が生えている。その名の通り岩を食べていた。

サイキは皆に合図を送ると、魔法を放った。


「~~一陣の風となりて敵を貫け、ウインドアロー!」


風の矢がストーンイーターに向って飛んでいく。ウインドアローはウインドカッターに比べ威力は落ちこむが、狙いがつけやすい。サイキは体の中心を狙って撃った。

ズドンと音がして命中する。

キイィィィィ!

ストーンイーターが発した金切り声が鼓膜を打った。それが戦闘開始の合図となった。

カイツが隠密を使い、回りの景色に溶け込む。サイキは他の3人の前に立ちふさがるようにでた。

シルラが矢を放つ。しかし矢はきぃんと音を立ててはじかれた。


「やっぱり堅いか・・」


ストーンイーターは標的をシルラに決めたようで、勢いをつけ突進してきた。

それをサイキが細剣(レイピア)で弾く。押し返せこそしなかったが、軌道を変えることには成功した。


「~~戦意を喪失させよ、弱体ネスト)よ!」


ニムの魔法が決まり、相手の攻撃力が落ちる。そこにシルラがもう一度矢を放った。


「これならどうよ!」


見ると矢が水の属性をまとっている。矢は今度は弾かれること無くストーンイーターに突き刺さった。

そこへ隠れていたカイツが現れ、矢が刺さった場所に小刀を突き刺した。すぐに引き抜き、敵の攻撃範囲から離脱する。

サイキも細剣単発SSソードスキル、シャープランスを使い切りかかるが弾かれる。


「SSでも通らないなんて、堅すぎるぜ・・・」


その時、シャルがあっ、と声を上げた。どうしたのかと見ると、


「水で通るんなら・・・」


と何かを思いついたようだ。彼女はポーチから水のクリスタルを取り出すと詠唱し始めた。


「~~新たな力を授けたまえ、アクアアディション!」


魔法が完成し、全員の武器に水属性が付加される。彼女は属性付加もクリスタルで応用したのだ。

その応用力の高さに感心しながら、サイキは次のSSを使うための力をためる。

そのまま射程距離に入り、細剣3連撃スキル、トライショットを放つ。

今度はきちんと通った手ごたえを感じた。続けて残りの2発を放つ。

弱点の属性攻撃を連続で食らいストーンイーターが荒地に横たわる。全身が何度か引きつるように動いていたが、すぐにそれも止まった。ようやく絶命したようだ。

カイツが近寄り、皮をはいでいた。そして一通りとり終わるとそれをポーチに詰めていた。

本当に必要なものしか取らないやつだな、などと思いながらサイキもストーンイーターの死体に近寄る。

皮をはがれて結構えぐい姿になっていたストーンイーターだったが、構わずサイキは切り裂いた。

中は噛み砕かれた岩がどろどろの土になっていた。その中からサイキはお目当てのものを見つけると、それをつかんで引き抜いた。

握り締めた手のひらを開くと、輝く石が握られていた。

綺麗な赤い鉱石だ。火の光にすかすと、石の中で炎が揺らめくように輝く。

名前を亜鉛鉱石という。これはその中でも紅亜鉛鉱と呼ばれるものだ。かなり大きく、純度もよかった。

これは何かに使えそうだな・・

それをしまい、皆のほうを見てみると、なにやらカイツとニムが話していた。


「これ、帰ったら作っといてくれよ。よろしくな」


「なっ・また私にやらせる気ですか。工房でやってもらえばいいでしょうに」


「だって、工房でやると金がかかるしな。そこんとこお前ならタダだ」


ドンマイ、ニム。と心の中で思いながらサイキは荷物を片付けた。

こうして、ギルドの初仕事は終わったのであった。

次からは次の国に向け出発したいと思います。

感想・アドバイス等何かありましたらよろしくお願いします。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ