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夢みる籠のことり  作者: 宮原 奏音
4/5

朧の楽園解体

「豆知識っぽいの3」

実はここから2章は書いてはあったものの未公開にしてあったんですよ。

なので人に読んでもらうのは初めてなのでちょっと心配です。

夏夜乃(カヤノ)は今日もあそこにいるだろうか、

いつの間にか夏夜乃と会うのが楽しみになっていた。

初めて会った時、学校に行ってないと夏夜乃が言った時、登校拒否か、それほど貧乏なのかと思った。

だが、次に聞いた言葉に驚きを隠せなかった。

『私、ここから出られないの』

出られないとはどういうことだろう

何か理由があるのだろうか?

その疑問は次の言葉でわかった

『お父さんとお母さんがダメって言うから…私、二人には逆らえないの』

親が学校に行かせないようにしているのか?

学校に行くのもダメということならかなり問題だ。

というか、義務教育なのだから正直に言うと、異常なまでの過保護だ。

帰り際、また来てという夏夜乃を見て、やはりそれほどまでに外の人と話したことがないんだとわかった。

話しているときに時々見せる、悲しそうな顔。

自分が一緒にいてあげることで、夏夜乃の顔が笑顔になってくれればいいなと思ったから、引き受けた。



*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―



いつからだろう

夏夜乃に会いに行くようになってから、だんだん夏夜乃のことが気になってきた。

学校にいる間も、今日は何を話そうか、どうしたら夏夜乃が笑ってくれるだろうとか。

とにかく夏夜乃に関することばかり考えていた。

そう、僕は夏夜乃に恋をしてしまった。

でも夏夜乃は…夏夜乃は僕のことをどう思っているのだろう。

それに、夏夜乃を決して外に出してくれない両親。

もし、僕らが相思相愛だったとしよう。

だとしても、夏夜乃の両親はどうするだろう。

外の人間に合わせていないはずの夏夜乃が、いきなり彼氏を連れてきたら…

両親は夏夜乃をつらい目に合わせるだろう。

言われたことを無視したら、ひどい目にあわされたと言っていた。

それくらいはやりそうだ

…僕らはこれからどうしていけばいいんだ。

僕は、このまま何も告げずに夏夜乃の前からいなくなることができるのだろうか…


*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―


結局夏夜乃は、その日いつもの場所にこなかった。

心配で、夜いろいろと考えてた。

まさか、両親に僕と会っていたことがばれたのかも…

心配で最悪のことを思い浮かべてしまった。

きっと…体の調子が少し悪くて外に出られなかったんだ。

明日はきっと…会えるさ。


*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―


次の日も、その次の日も夏夜乃はこなかった。

最悪の考えがまた浮かんできてしまった。

使用人だろうか?偶然近くで掃除をしていた人に聞いてみた

「あの、いつもこの庭にいた女の子はどうしたんですか?毎日のようにここにいたのでつい気になって…」

会っていると思わせないように、ただ一方的に見ていたと思わせるような口ぶりで聞いた。

しかし、その使用人の言葉で朧の思いがすべて引き裂かれる。

「あぁ、あなたがいつも夏夜乃さんと会っていたのでしょう?あなたのせいで…


*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―


気がついたのは、次の日の朝だった。

『あなたのせいで、夏夜乃さんは、楽園という名の部屋に閉じ込められています』

あなたのせい。

この言葉が一番重かった。

考えないようにしていた最悪の結果だった。

両親に知られてしまったのだった。

その、楽園という部屋に閉じ込められているだけと聞いたが、それだけでも黙っていられなかった。

夏夜乃を…助けに行こう。

たとえ僕らが一緒にいられないとしても、夏夜乃が閉じ込められたのは僕の責任だ。

夏夜乃を…見捨てておくことなんてできない。


*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―


その日朧は、夏夜乃を助ける決心をした。

さすがに夜出歩くわけにも行かないので、昼間行くことにした。

こんなので夏夜乃を助けることができるかなんてわからない。

せめてもの思いで、いつも夏夜乃と会っている時間に乗り込むことにした。

乗り込むといっても、夏夜乃の家に忍び込んで夏夜乃を探し出す程度の物だ。

でも、一つだけ大きな問題があった。

自分が夏夜乃を探したあと、どうするのか。

朧としては、夏夜乃をあんなひどい両親のいる家から出してあげたかった。

でも、夏夜乃の気持ちはどうだろう。

もしかしたらそれでも家を離れたくないと言ったとしたら。


でも、たとえそうなるとしてもやっておかなければいけなかった。

全ては夏夜乃が決めることだから、

行くだけ行ってそこで彼女に決めてもらおう

そう、判断していた。




そして、朧は夏夜乃の家へはいって行った。


後の使用人の話によると、朧はなにかにとりつかれたようだったという。

会った者に夏夜乃がいる部屋を聞き、そこに向かう。

普通のことのようだが、朧の様子は普通ではなかったらしい。

その話が真実かは、今ではもうわからない。

今回の話は朧視点です。今全て読み返してみたんですけどけっこうgdgdな気が…。

本当にここまでたどり着いた人はいるのでしょうか?

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