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夢みる籠のことり  作者: 宮原 奏音
3/5

楽園の部屋

「豆知識っぽいの2」

この回の途中のカタカナの部分は、実際に断章として投稿してたんでまとめたらいい感じになってるかもしれないです。

それから朧は毎日会いに来てくれた。

学校帰りの夕方に、前と同じ場所に…。


―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―


夏夜乃(カヤノ)は何か得意なことはあるのかい?」

「んー、料理、かなぁ。オムライスとか得意。」

「オムライスかぁ。また夏夜乃の作ったオムライスたべてみたいなぁー」

「じゃあまた作ってあげるよ」

また…作ってあげられるような時がくるのなら。


「あ、時間だ。じゃあね、また明日!」

「あ、うん。ばいばい。」


―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―


幸せ。

大好きな人と、毎日話すことができるなんて。

いつか本当に朧にオムライスを作ってあげられる時だってくるのかも。


―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―



夏夜乃ト朧ハ絶対ニ結バレナイ

二人ガドレダケ抵抗シテモ

夏夜乃ノ父ト母ニ勝ツコトハデキナイ

逆ラッタラドンナ目ニ会ウカワカラナイ

朧、ソレガ君デモ変ワラナイ



哀レナ朧

アノ家ニ潜ム罠ヲシラズニ夏夜乃ニ近寄ッタ

直ニ、自分ノ不運サヲ嘆クコトニナルダロウ



―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―


ある日のこと。

珍しくお父さんお母さんに呼びだされた

嫌な予感がする

二人に会える時なんて滅多にないからいつもは嬉しい

自分を外に出してくれなくても、やっぱり私は二人が大好き。

でも、今日は違う

いつもと違った冷たい雰囲気

そして、冷たい顔で私を見降ろしている二人。


―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―


「夏夜乃、お前は私たちに内緒で人と会っていたな」

心臓が凍ってしまうかと思った。

「あ…ち、違うのっ」

ショックで震えながらも必死で、否定の言葉を口にする

それしかできなかった

「いい訳をしてもだめよ、夏夜乃。お手伝いさんが見たって言っていたわ」

まさか、見られていたなんて…。

もう、これで朧に会うことができなくなってしまう

ゲームオーバーだよ夏夜乃。


―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―



光が…消えていく。

闇に覆われていた私を救ってくれたあの光を見ることすらできない。

また、暗くて孤独な生活に逆戻りだね。



―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―*☆*―


気がつくと、部屋の中にいた。

この部屋は『楽園』

一人きりの彼女のために、二人が作ってくれた楽園。

ここにはなんでもある。

食べ物も、服も、遊び道具も、なんだってある。

ここは、彼女のためだけにある所。



「でも、ここは本当の楽園じゃない」

本当の楽園は、朧と話すことのできたあの時間。

朧どころか誰もいないこの部屋を楽園なんて呼ぶことはできない。


ちなみにこの小説はもともと1章が3段階になっていておおよそ☆の部分で区切られてたんですけど字数が少なすぎたんで今回1章のを全部まとめてみました。

サブタイトル変えたりいろいろ手を加えてますが不自然な感じになってたら教えていただけると幸いです。

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