37話 ランニングと調整
あの後すぐに寝た瑠生は、翌朝普段よりも早い5時に起きた。予定ではもう少しの時間寝ようと考えていたのだが緊張が未だ残って居るのか二度寝をすることはできなかった。外を見るとコースに沿うような形で遊歩道が整備されているのだがそこを走る人影が確認できた。瑠生が宿泊している部屋の階数が低いこともありその走っている人物が女性で髪の毛が長いことから恐らくだが真昼だと考えることが出来た。
「真昼か?」
今の時間から考えると真昼は日の上がる前から走っていることが分かった。左腕には光バンドが巻き付いており薄暗い周辺を若干の明るくしていた。
「俺も行くか」
最近に日課となっているランニングをするために用具だけは持ってきていたので着替えてかランニングに行くことにした。
1階に降りてみると大会をやっている近くのホテルであるために瑠生と同じようにランニングに行こうとしている人を数名確認できた。そのまま入り口から出てランニングを始めた。サーキットコース自体の全長が6.2kmほどあるため一瞬距離が長いように感じるのだが走る距離を考えると意外に距離はなく4kmほどしかない。
ーーー
瑠生が走るスピードは同学年の中では早い方ではあったのだが今日の瑠生は初めて走る場所であったので速度を落として走っていた。
走っていると先に走っていたのであろう人がどんどん追い抜かしていった。瑠生も1周目が終わり坂道がある場所などが分かりペース配分を決めたので普段と同じ速度で走りだした。
1時間ほどして目の前に髪の毛を後ろで一つにまとめた真昼に追いついた。
「おはよう」
「おはよう」
「昨日は、寝れた?」
「まあ、寝れたけど。昨日はごめんなさい」
「何が?」
「怖いかっていうこと。速度の速い危ない世界で競争しているのに」
「かまないよ。実際問題ちょっと前までは同じようなこと考えていたし」
「そうなの?」
「ああ」
他愛もない話を続けながら走っていたのだがさすがに休憩することになり最終コーナーが見える場所にあったベンチに腰掛けた。
瑠生は、水筒で水を飲んでいた。いつもランニングするときは持ち歩いているのだがこの水筒自体は金属製であるがために重量があるのだがそれも一種のトレーニングだと考えていた。
「あ」
真昼は、水筒自体を忘れていた。ようで周囲を見ていた。どうも自動販売機を探しているようであったが当然サーキット場の近くではある物の郊外であることには変わりないので自動販売機は近くには存在していなかった。
「いるか」
「良いの?」
「水でいいならだけど」
「それは、かまわないけど」
瑠生は、水筒を差し出し自身の上着の裾を動かして風を送りこんでいた。この場所は高地にあるため若干気温は低いのだが、梅雨時期ということもあり湿度が高く熱く感じていた。
「ありがとう」
「うん」
水筒を受け取った。瑠生は、一口飲んでから腰に水筒を下げてから再度走る準備をしていた。脇では同じように真昼も準備を行いどちらも準備が終わったことを確認すると再度ランにングが再開された。今回のランニングは周辺を周回するのではなくホテルに戻る物だったのでそれほど長距離ではなくクールダウンが目的の走りだった。
ーーー
ランニングを終えた瑠生は、シャワーを浴びて汗を流してサーキット場に向った。今回も予選が13時か行われるのだが午前中に1時間だけ両クラス走行時間が設けられたので昨夜見ていた資料とスマホを持ってパドックに向かっていた。
パドックでは各種準備をメカニックたちが行っていたのだが、先にある程度のセッティングを終えていたので今行っているのは最終確認だった。それを確認した瑠生は、トラック内にある更衣室でレーシングスーツに着替えていた。このトラックは、停車時には左右に部屋を拡大できるので中央にテーブルが置いてあった。その上に健二のヘルメッドや手袋などの装備が置いてあったのだが本人がおらず瑠生は、時間もないので最終確認として椅子に座って足を延ばしたところで声がした。
「うっつ」
瑠生の足元から声が聞こえたのと同時に柔らかい感触が伝わってきた。おそるおそるのぞき込んでみるとそこには健二が寝ていた。
「健二、起きろ」
「うーん、瑠生?」
未だに寝ぼけている用ではあったのだが恰好はスーツに着替えていることもありある程度の準備はしている用だった。
「あと、1時間ぐらいで練習走行の時間だぞ」
「うーん」
「おい、起きろって」
瑠生が、声を掛けていたのだが起きる気配はなく逆に寝そうな感じまであった。さすがに1時間前であるため車両の話をしに来た石浦が入ってきた。
「お二人さん、話し合いをしたいからピットに来て」
瑠生が、健二を起こしている姿を確認した石浦はため息を着いてから健二のそばまで寄ったと思ったらいきなりデコピンをした。そのデコピンは良い音を立てた。
「痛った。何だ・・・」
無理やり起こされた健二は誰がデコピンをしたのか確認しようと確認したら目の前には怒っているのか瑠生は確認は出来なかったが健二のリアクションを見るに怒り顔の石浦がいることが予想された。
「えっと、おはようございます」
「おはよう、良く寝れたか?」
「はい」
「そうか、瑠生」
「はい」
「おれは、健二とお話しないといけないから先にピットに行ってくれ」
「わかりました」
瑠生は、ヘルメッドと手袋を手にしてからトラックを後にした。
ーーー
健二のお説教自体にはそれほど時間はかかることなく終わったようですぐに出て来た。
マシンのセッティングや、空気圧など軽く説明を受けてから自身のメカニックである黒宮と話していた。
「瑠生、タイヤ使いすぎんなよ」
「え、タイヤってどれくらい準備してあるの」
「タイヤ自体は晴れ雨4セットずつ持ってきてるけど、パンクとか考えると今日は2セットまで」
「練習走行ではそんなに派手には消費させないから」
「そうだな」
その後は、タイヤとブレーキについて話していると練習走行5分前になったのでマシンに乗り込んだ。相変わらずマシンは、狭いのだがそれが心地よく感じていた。その狭さで落ち着いていると周囲からエンジンが掛けられる音がし出した。すると、瑠生のマシンも同じようにエンジンを掛ける準備に入り目の前でエンジンを掛けるしぐさをメカニックがすると後ろに居た別のメカニックがエンジンを掛けた。すると、いつものように轟音が響きその音がエンジンが好調であることを表していた。
同じよに二人もエンジンが掛けられ出発を合図された健二は飛び出すようにピットを後にしていった、その後を追うように真昼、瑠生の順でピイトレーンに出て行った。
ーーー
練習走行が始まり瑠生、タイヤのコンデイションと路面の状況を確認しながら1周した。その頃には、瑠生のマシンはクラスの最後部で走行していた。そのまま、最終コーナー手前から加速をはじめたそのまま加速を始めて瑠生のマシンはホームストレートから緩やかなカーブの1コーナーを抜けて2コーナーで普段以上に手間で減速してまた加速してすぐに減速した。その走り方は速度は違うが真昼が選ぶようなラインで走っていた実際真昼も同じラインを走行していた。そのまま走り終えた瑠生は、1周してピットに戻って行った。
まだ、ピットに戻ると考えてはいなかった整備士たちは瑠生が想定より早く戻ってきたことに驚いていた。同時に何かの問題が起きているのではないかと考えていた、そしてその予想は合っていた。
「黒宮さん、これ止まらない」
瑠生は、ピットの中に収められる中で黒宮にブレーキの問題を伝えた。それを聞いた黒宮たちはブレーキの調整にすぐに取り掛かった。マシンを降りた瑠生は、データを確認していたのだが他の二人と同じように止まれている様ではあったのだがコースインしてその違和感にすぐに気が付いていた。
「瑠生、どんな感じで止まらないんだ」
「石浦さん、どうもこうもないですよ、2コーナで既に惰性でも強めにブレーキ踏むじゃないですか」
「ああ、踏むなあの車速なら」
「それで、少しの直進3コーナー、4コーナー抜けてから直進の間で100km以上出すと5コーナーが止まれなくてその後はずっとずるずる」
4コーナーと5コーナーの間には800mほどの直線があるため100kmはこのカテゴリーでも到達するさらに言えばホームストレートともとなると140km後半に到達するコースで止まれないは死活問題だった。さらに瑠生は、ブレーキを多用するためそうなってくるといつものように走るとコースアウトする状況だった。整備士側からしてみればせてっぃすぐに寝た瑠生は、翌朝普段よりも早い5時に起きた。予定ではもう少しの時間寝ようと考えていたのだが緊張が未だ残って居るのか二度寝をすることはできなかった。外を見るとコースに沿うような形で遊歩道が整備されているのだがそこを走る人影が確認できた。瑠生が宿泊している部屋の階数が低いこともありその走っている人物が女性で髪の毛が長いことから恐らくだが真昼だと考えることが出来た。
「真昼か?」
今の時間から考えると真昼は日の上がる前から走っていることが分かった。左腕には光バンドが巻き付いており薄暗い周辺を若干の明るくしていた。
「俺も行くか」
最近に日課となっているランニングをするために用具だけは持ってきていたので着替えてかランニングに行くことにした。
1階に降りてみると大会をやっている近くのホテルであるために瑠生と同じようにランニングに行こうとしている人を数名確認できた。そのまま入り口から出てランニングを始めた。サーキットコース自体の全長が6.2kmほどあるため一瞬距離が長いように感じるのだが走る距離を考えると意外に距離はなく4kmほどしかない。
ーーー
瑠生が走るスピードは同学年の中では早い方ではあったのだが今日の瑠生は初めて走る場所であったので速度を落として走っていた。
走っていると先に走っていたのであろう人がどんどん追い抜かしていった。瑠生も1周目が終わり坂道がある場所などが分かりペース配分を決めたので普段と同じ速度で走りだした。
1時間ほどして目の前に髪の毛を後ろで一つにまとめた真昼に追いついた。
「おはよう」
「おはよう」
「昨日は、寝れた?」
「まあ、寝れたけど。昨日はごめんなさい」
「何が?」
「怖いかっていうこと。速度の速い危ない世界で競争しているのに」
「かまないよ。実際問題ちょっと前までは同じようなこと考えていたし」
「そうなの?」
「ああ」
他愛もない話を続けながら走っていたのだがさすがに休憩することになり最終コーナーが見える場所にあったベンチに腰掛けた。
瑠生は、水筒で水を飲んでいた。いつもランニングするときは持ち歩いているのだがこの水筒自体は金属製であるがために重量があるのだがそれも一種のトレーニングだと考えていた。
「あ」
真昼は、水筒自体を忘れていた。ようで周囲を見ていた。どうも自動販売機を探しているようであったが当然サーキット場の近くではある物の郊外であることには変わりないので自動販売機は近くには存在していなかった。
「いるか」
「良いの?」
「水でいいならだけど」
「それは、かまわないけど」
瑠生は、水筒を差し出し自身の上着の裾を動かして風を送りこんでいた。この場所は高地にあるため若干気温は低いのだが、梅雨時期ということもあり湿度が高く熱く感じていた。
「ありがとう」
「うん」
水筒を受け取った。瑠生は、一口飲んでから腰に水筒を下げてから再度走る準備をしていた。脇では同じように真昼も準備を行いどちらも準備が終わったことを確認すると再度ランにングが再開された。今回のランニングは周辺を周回するのではなくホテルに戻る物だったのでそれほど長距離ではなくクールダウンが目的の走りだった。
ーーー
ランニングを終えた瑠生は、シャワーを浴びて汗を流してサーキット場に向った。今回も予選が13時か行われるのだが午前中に1時間だけ両クラス走行時間が設けられたので昨夜見ていた資料とスマホを持ってパドックに向かっていた。
パドックでは各種準備をメカニックたちが行っていたのだが、先にある程度のセッティングを終えていたので今行っているのは最終確認だった。それを確認した瑠生は、トラック内にある更衣室でレーシングスーツに着替えていた。このトラックは、停車時には左右に部屋を拡大できるので中央にテーブルが置いてあった。その上に健二のヘルメッドや手袋などの装備が置いてあったのだが本人がおらず瑠生は、時間もないので最終確認として椅子に座って足を延ばしたところで声がした。
「うっつ」
瑠生の足元から声が聞こえたのと同時に柔らかい感触が伝わってきた。おそるおそるのぞき込んでみるとそこには健二が寝ていた。
「健二、起きろ」
「うーん、瑠生?」
未だに寝ぼけている用ではあったのだが恰好はスーツに着替えていることもありある程度の準備はしている用だった。
「あと、1時間ぐらいで練習走行の時間だぞ」
「うーん」
「おい、起きろって」
瑠生が、声を掛けていたのだが起きる気配はなく逆に寝そうな感じまであった。さすがに1時間前であるため車両の話をしに来た石浦が入ってきた。
「お二人さん、話し合いをしたいからピットに来て」
瑠生が、健二を起こしている姿を確認した石浦はため息を着いてから健二のそばまで寄ったと思ったらいきなりデコピンをした。そのデコピンは良い音を立てた。
「痛った。何だ・・・」
無理やり起こされた健二は誰がデコピンをしたのか確認しようと確認したら目の前には怒っているのか瑠生は確認は出来なかったが健二のリアクションを見るに怒り顔の石浦がいることが予想された。
「えっと、おはようございます」
「おはよう、良く寝れたか?」
「はい」
「そうか、瑠生」
「はい」
「おれは、健二とお話しないといけないから先にピットに行ってくれ」
「わかりました」
瑠生は、ヘルメッドと手袋を手にしてからトラックを後にした。
ーーー
健二のお説教自体にはそれほど時間はかかることなく終わったようですぐに出て来た。
マシンのセッティングや、空気圧など軽く説明を受けてから自身のメカニックである黒宮と話していた。
「瑠生、タイヤ使いすぎんなよ」
「え、タイヤってどれくらい準備してあるの」
「タイヤ自体は晴れ雨4セットずつ持ってきてるけど、パンクとか考えると今日は2セットまで」
「練習走行ではそんなに派手には消費させないから」
「そうだな」
その後は、タイヤとブレーキについて話していると練習走行5分前になったのでマシンに乗り込んだ。相変わらずマシンは、狭いのだがそれが心地よく感じていた。その狭さで落ち着いていると周囲からエンジンが掛けられる音がし出した。すると、瑠生のマシンも同じようにエンジンを掛ける準備に入り目の前でエンジンを掛けるしぐさをメカニックがすると後ろに居た別のメカニックがエンジンを掛けた。すると、いつものように轟音が響きその音がエンジンが好調であることを表していた。
同じよに二人もエンジンが掛けられ出発を合図された健二は飛び出すようにピットを後にしていった、その後を追うように真昼、瑠生の順でピイトレーンに出て行った。
ーーー
練習走行が始まり瑠生、タイヤのコンデイションと路面の状況を確認しながら1周した。その頃には、瑠生のマシンはクラスの最後部で走行していた。そのまま、最終コーナー手前から加速をはじめたそのまま加速を始めて瑠生のマシンはホームストレートから緩やかなカーブの1コーナーを抜けて2コーナーで普段以上に手間で減速してまた加速してすぐに減速した。その走り方は速度は違うが真昼が選ぶようなラインで走っていた実際真昼も同じラインを走行していた。そのまま走り終えた瑠生は、1周してピットに戻って行った。
まだ、ピットに戻ると考えてはいなかった整備士たちは瑠生が想定より早く戻ってきたことに驚いていた。同時に何かの問題が起きているのではないかと考えていた、そしてその予想は合っていた。
「黒宮さん、これ止まらない」
瑠生は、ピットの中に収められる中で黒宮にブレーキの問題を伝えた。それを聞いた黒宮たちはブレーキの調整にすぐに取り掛かった。マシンを降りた瑠生は、データを確認していたのだが他の二人と同じように止まれている様ではあったのだがコースインしてその違和感にすぐに気が付いていた。
「瑠生、どんな感じで止まらないんだ」
「石浦さん、どうもこうもないですよ、2コーナで既に惰性でも強めにブレーキ踏むじゃないですか」
「ああ、踏むなあの車速なら」
「それで、少しの直進3コーナー、4コーナー抜けてから直進の間で100km以上出すと5コーナーが止まれなくてその後はずっとずるずる」
4コーナーと5コーナーの間には800mほどの直線があるため100kmはこのカテゴリーでも到達するさらに言えばホームストレートともとなると140km後半に到達するコースで止まれないは死活問題だった。さらに瑠生は、ブレーキを多用するためそうなってくるといつものように走るとコースアウトする状況だった。整備士側からしてみればセッティングが難しいカーボンブレーキで温めすぎると先ほどの様に止まれなくなり逆に冷えすぎると同じように止まれなくなるという負の連鎖が続くもので調整はしてきたのだが今回から初めて使うということで問題が発生してしまった。その後調整が終わったということでコースに戻った瑠生だったのだが今度は冷めすぎ問題が発生して調整をしているうちにほとんど走れず練習走行が終わってしまった。
時間が終わっても整備士たちは話し合いを続けそこに瑠生も加わって話した結果この場所でやってみるという値を決めほとんど博打に近い状態で予選をすることになった。




