助けにいく
私は目を覚ました。
身体を起こし、周りを見るとみんながいて驚いた顔をしている。
ベッドのそばでは、アルミネが両膝をついている。
どうしたのだろう。
「ゆ、ユミリア…もう大丈夫なのですか?」
「えぇ。バッチリよ!」
私は親指を立てて言った。
「それなら良かったです」
と、ステファンがホッとした顔をした。
みんなもしているけれど。
心配させてしまったのだろうか。少し申し訳ないな。
っと、それより!
「みんな、マリカのところに行くわよ!」
私はベッドから出て立って言う。
すると、今度はみんなが驚いた顔をした。
「行くって、どこにおられるか分かったのですか⁈」
アルミネが問いかける。
私はそれにこう答えた。
「夢が教えてくれたのよ!」と。
ポカーンと、口を開けて呆けている。
変なことを言っただろうか?
でも、事実だしな。
「それってあてになるのか?」
ナチェラが言う。
「なります。それに、これから行けば、信じてもらえるでしょう」
私がそう言うと、みんなが頷いてくれる。
そして私達は、夢の中でなっつんに教えてもらった場所に向かった。
実は、とても身近な場所にマリカは隠されていたのだ。
なぜ気づかなかったのか、と不思議に思うくらいに。
生徒会室には、隠し部屋がある。
それがなっつんから教えてもらった内容。
そうして、生徒会室につき、壁を見ると少し凹んだ部分があり、そこを押した。
すると、隠し部屋への通路が開いたのである。
隠し部屋へと続く階段を降りると、マリカが鎖でつながれていた。
「本当にいるとは……」
驚いている声が聞こえた。
私も驚いた。教えてもらったとはいえ、初めてこんな場所に来たのだから驚く。
隠し部屋って、なんかロマンがあっていいなとか、思ってないから!
「ユミリア様…それに他の皆様も……」
マリカが呟く。
私はマリカに駆け寄った。
「マリカ、無事?それと、なにがあったの?」
「平気です。私は……」
マリカは奥の方にある扉を見ながら言った。
私は、か。なにか含みがある。
もしかして、会長の身になにかが?
「会長になにかあるのね?」
マリカが頷く。
そして、なぜこんなことになったのかを話してくれた。
会長は、闇の魔力を持っていること。あの騒動を起こしたのが会長だということ。それを言い当てたからマリカは眠らせられたのだ。
会長にどんな事情があるのか分からない。
過去になにかがあったのかもしれない。
分からないことだらけ。
それはあたりまえだと思う。人のことは、その人にしか分からない。
その人が考えていることも、抱えてる事情も全て、その人だけのものなのだから。
だから、シェルド・モールト。貴方になにがあったのかを、貴方の今思っていることを私は聞きにいきます。
この扉の向こうにいる貴方に——




