夢をみる
最近、夢をみる。
寝ている時にみるものだ。
しかも、いい夢ではなく悪い夢。
その夢は起きると、嫌な気持ちだけが残る。
恐ろしく、怖いのだ。
その夢の中で私は私ではない。
だが、ユミリア・シスカではあるのだ。
みんなで笑いながら過ごしている。
その日々が少し続いたあと、暗転する。
そして、自分に意識が戻ったと思ったらみんなが倒れている。
その中で私だけが、ユミリア・シスカだけがナイフを持ち立っていたのだ。
私は泣き喚くが、みんなの意識はもう戻らない。
それが、私が最近ずっとみている悪夢である。
こんな夢をもうみたくはない。
けれど、なにかがつかめそうな気がする。
例えば、この夢がゲーム内での隠しルートのバッドエンド。
そうなのだとしたら、それを防ぐ方法もみつかるのではないかと思う。
『私』は隠しルートまではクリアできなかった。
隠しルートというか、もう一人の攻略対象が分からなかったから。
誰だったのだろうか、もう一人の攻略対象は……
今更すぎて、考えてもでてくるわけがない。
とにかく、この悪夢のことは誰にも言えない。
私だけの秘密だ。
ユミリア・シスカ。以前の彼女だったらああなっていたのだろうか。
あんな非人道的なことをするのだろうか。
ゲームのキャラだから、か。
けれど、今は私がユミリア・シスカだ。
私はあんなことはしない。
少なくとも、もう友達だとみなした人にあんなことは絶対にしない。これは断言できる。
原作がなんだ。それがどうした?
最初は、オタク魂を貫いて原作通りに進めようと思っていた。
だが、あの悪夢のようなことも原作に入っているのであれば、私はもう原作に忠実には、しない。
忠実に生きるのはもうやめだ。
これは、私の人生だ。
日本で生き、日本で死んだ私の第二の人生だ。
誰にも邪魔させるもんか。
これは、私の物語だ!
OLの底意地、なめるなよ!!




