アルミネと改めて
私は今植物園にいる。
のだが……
「ユミリア様!植物が育ってきましたね」
「ユミリア。僕とお話ししませんか?」
「ユミリア、また話を聞いてほしいんだが」
などなど、話しかけられている。
いっぺんに話されても聞き取れないのだけれど。
アルミネはまだ分かる。
植物が育ってきたのは本当だし、それは私も嬉しい。
なんで今日はバルドとステファンがいるのか。
というか、作業中は極力話しかけてほしくないのだが。
話しかけられても、あまり反応することができないから。
「義姉さん、また一人増えてるんだけど……」
横から小声で言われた。
実はリンもいたのである。
リンは、私の横で作業を手伝っていた。
重いものを持ってほしいと私が頼んだからだ。
「先日話して仲良く?なったのよ」
私も小声で返す。
「そっか」
リンは頷いて作業に戻る。
その前に、『さすが人たらし……』と言っていた。
私は人たらしではないと思うんだけど。
人たらしだというのなら、マリカではないか?
「バルド、ステファン。私は今忙しいのです。ですので、また後日お話ししましょう。時間をつくっておきますわ」
私は、今まで放っておいてしまったことに気づき、二人を見て答える。
笑ってごまかす。
別に放っていたからって怒るような人達ではないのは知っているが。
「そうですか。では、また」
「ふむ、それなら俺もまたにしよう」
そう言って二人は去っていった。
聞き分けのいい人達でよかった。
でも、アルミネは残っている。
いや、元からいたか。
「アルミネは用事があったのではないの?」
「私の本日の用は、ここでユミリア様と植物を育てることですので」
「そう」
そうだった。
放課後になってここに来たら、もうすでにいたんだった。
それを忘れていた。
にしても、本当に植物が好きなんだな。
私よりも植物について詳しい。
「アルミネ、いつもありがとうね」
「?なにがですか?」
「私のことを助けてくれるでしょう」
「私の方が、ユミリア様に助けていただいています」
「そんなことないわよ。植物を育てられたのも貴女がいるから、できたことだわ」
昔、彼女にコツを教わったから私はできるようになった。
彼女がいなかったら、私は今も枯らしてしまっていたかもしれない。
そう思うと、あのとき出会えてよかった。
そう考えていると、アルミネが微笑んだ。
「私は、貴女に教わったのです。自分の手が暖かいと。私は貴女に救われた。自分のいいところを知ることができた。貴女に出会ったから私は変わることができたのです。ですので、お礼を言うのなら私の方ですわ」
私が伝えたことをまだ覚えていてくれて。
そして、私に救われたと言ってくれた。
私も、誰かの支えになれるのか。
アルミネの言葉は真っ直ぐで、私は泣きそうになった。
「アルミネ、これからもよろしくね」
そう言うと
「こちらこそ、ですわ」
と、笑った。
彼女と、親友になれたようなそんな気がする。
気がするだけじゃなくて、親友だと私は思う。
アルミネも、どう思ってくれているかな。
親友だと思ってくれているといいな。




