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見晴らしの良い展望台〈詩い場〉  作者: 名も無きロマンシェ
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就寝

ゆるやかに、おだやかに、

 ゆるやかに、おだやかに。

 生きてたくないなぁ…と。

 ぼんやりと。

 なんでかなぁ…と。

 たおやかに、ゆるやかに。

 厚塗りの油絵ばかり、だからかなぁ…と。

 おもったり。

 あでやかに、ゆるやかに。

 唇を撫でては、眠たいなぁ…と。

 かんじなかったり。

 しとやかに、ひそやかに。

 アイスを開けて、口に運んで。

 なごやかに、ひそやかに。

 口腔が冷えて、心地いいなぁ…と。

 はいとくかん。

 食べ終えて、ソファの上で、寝転んで、仰向けに。

 あくびをひとつ。

 ぬまやかに、おだやかに。

 白む電光の冷ややかさを、眠たいなぁ…と。

 かんじたり。

 鉛筆描きの暖かさがいいなぁ…と。

 おもったり。

 たおやかに、かろやかに。

 起き上がって、寝支度を。

 してみなかったり。

 歯だけは磨いて、ベッドに倒れる

 うたかたに、まどろんで。

 生きなきゃなぁ…と。

 ふんわりと。

 明日ももう終わる。




 おやすみなさい。




衰退したい。



ぼんやりと、ふんわりと、こころよく、ここちよく、

まどろんで、うたかたに、夢を見る。

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