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(`・ω・´)ゞ




 覚悟は決まった。死体をどうするか、が問題だ。このままここに死体を置いておくのは危険過ぎる。自然死に見せかけられるなら兎も角、首を掻っ切られた自然死などあり得ない。捕まえて下さいと言っているようなものだ。


 人を傷つけることに躊躇のない人間だ。死んだのは寧ろ良かったんじゃないか?


自分を正当化しないと、身が保ちそうにない。自分本位な思考回路だとは十分承知している。


死体の、処理。


 先ずは遺留品。頭部から、先ずは耳飾りを取る。ピアスなどの修飾品に馴染みがないため、取るのに苦戦した。首飾り、腕輪、指輪。


 俺は女が履く靴を取って自分の物にした。足の裏は道を歩く過程で裂傷ができていた。泥道を歩いたせいで、熱を持っていた。


 ドレス以外は何も身に纏っていない。女性の服を割いていく。

血に塗られていない部分は包帯の代わりに右足や左手にきつく巻きつけ結ぶ。


 女のドレスの裏地には2枚、輝く金貨が縫い付けてあった。


「金貨?」


歴史の教科書、または博物館などでは見たことがあったかも知れないが遠い昔だ。金メダルのような大きさ、これもテレビで見たことしか無いけれど、似てると思う。


 これが通貨であれば万々歳ではあるが、今は紙幣の時代だろう。金貨なんて、どこの国が採用しているんだ。見れば、ドラゴンが渦を巻くデザインであり、裏には男の横顔が彫られていた。


——異世界、とか?


俺はゆっくり首を振った。まさか。


 俺は女を下着姿にするまで、布を切り裂き包帯を作りながら、計3枚の金貨と暗器らしきナイフを見つけた。更にドレスを風呂敷の様に四角くナイフで形を整え、それらを包んで腰に巻く。


「ふぅ」


泥まみれの手を見ながら、俺は水が欲しいなと思った。喉の渇きを覚えるし、体を洗いたい。

聳え立つ森林はこちらにおいでと誘ってるように見えた。


 死体の処理方法はやはり埋めるのが一番だと思った。体を傷つけることがなく良心が痛まないし、ハードルが低いからだ。


 俺は女の足を右手で持ち、右足を引きずりながら歩き始めた。

読んでくださりありがとうございました。


主人公

青葉慈あおば いつく

年齢 19歳

性別 男

好きなもの 母の手料理

嫌いなもの 父親

持ち物

金貨×3

耳飾り×1

首飾り×1

腕輪×1

指輪×3

布切れ×5

風呂敷×1

ナイフ×2

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― 新着の感想 ―
[一言] お疲れ様です。 感想とは違うのですが、文頭を字下げした方が読みやすくなるかと思います。ウェブサイトでは字下げしない場合が多いですが、やはり小説ですので字下げした方が読みやすくなるかなと感じ…
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