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10+1(イレブン)ナイン+1  作者: あまやすずのり
反撃、反撃、そしてまた
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反撃、反撃、そしてまた 14

 5回表、ジュピターズの攻撃。

 6番の近藤はカウント1-2と追い込まれながらもその後、粘り、四球を選び進塁するが、


「クソッ」


 あえて送らずヒッティングで繋げようとした結果、7番 飯岡はファーストフライ、8番 岡本はキャッチャーフライと千尋の術中に嵌ってしまう。そして、


「お願いします」


 つい先ほどとは違い、今まで通りのクールな表情で9番 本澄が打席へと入る。


(……代打、じゃない)


 こちらも千尋がほぼ限界を迎えているし、ちゃんこ自身も見逃し三振に取られているので言えた義理ではないが、降板しても文句はない状態には見えた。だが、そのまま打席に立つという事は、


(チームの意志か、個人のエゴ、か……)


 1球目外角へと外した速球に本澄のバットが小さく揺れる。ここまでの打席、ゴロ2つでアウトになっている彼女。投手だからある程度は仕方ないが、それでも他の野手に比べれば見劣りする打撃である事は既に把握済み。


「ストライク」


 それでも何かを感じ取ったちゃんこは初球を外し、様子を見たが2球目はインハイへとしっかり納める速球でカウントを戻す。


「……フゥー……」


「……」


 吐息を漏らしつつ構え直す本澄にちゃんこは訝しむ、2球目については全くの無反応だった事に。


(何か、狙ってる……?)


 2打席の分の配球を思い出しながら、続く3球目、再度インハイへ。


「ストライク」


 大分疲労も蓄積された中、それでも抜群のコントロールで要求通りにミットへと届いた1球をマウンドへと返しつつ、一瞬本澄へと視線を向けると、そこには黙々とスイングを繰り返す彼女の後姿が。


(外角……)


 素振りの軌道から、意図を探る。配球に対しての反応、ブラフの可能性、取り入れた新旧全ての情報から答えを導き出す。その行為はちゃんこにとって甘美で快楽とも呼べる時間。


(……落ち着け)


 だけど、今は、今回は酔い痴れてはいけない。チラリと視線を迎えた先で静かにたたずむ1番バッター。彼女へと回すのは極力避けたい。


(……もう一度)


 先程の回、後輩の活躍で点差を今一度縮めた。残りの攻撃を考えてもこれ以上離されるのは極力避けなければいけない。この打者を塁に出してしまえば、得点圏で火が付き始めた上位打線を迎えてしまう。


「ボール」


 だからちゃんこは確実姓を選んだ。相手に迷いを生ませるために再度ボール球を使う。次の球で決めればいい、ちゃんこ自身、自信を持って選んだ配球は、しかし結果的に本澄のチャンスを上げる原因となる事にその時のちゃんこは思いもしなかった。

こんばんわ、作者です。


2週間ぶりでございます。

先週1週お休みを頂いた事で結構体も心もリフレッシュできて、

充実した休暇を過ごせました。

ただ、また暫く祝日自体がお休みとなる為、

精神的にも肉体的にもきつくなる前にしっかりと疲れをとれるように日々送りたいですね。

もちろん、こちらの更新は忘れないようにしつつ、ですが(笑)

ってなわけで、また暫く毎週更新致しますので一つ。


ここまでお読み頂き、ありがとうございます。

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