そして――ケイコ救出への具体的な道筋だった
「畜生め……!」
罵りの言葉は阿呆な選択をしたミヅキに向けてだったのか、そんな選択をさせてしまった不甲斐ない自分に向けてだったのか、あるいは原因を作ってくれやがったクソ虫に向けてだったのか。
こいつは……!?
そこへさらなる追い打ち。ある瞬間を境にして、ミヅキの気配が消えて無くなった。
「……どうやら死んだらしいな。醜い姿になった上に何も出来ずに死んだのか!ハハハハ!俺様に服従していればこんなことにならなかったのに。まったく、底無しに愚かな女だ!」
クソ虫が嘲笑う。見れば、ミヅキだった塊は、その脈動を止めていた。気配が消え、動きが止まる。素直に考えたなら、クソ虫の言った通りなのだろうが……
これで終わりと行くのか?あのミヅキが?
クソ虫の嘲りがその思考を浮き上がらせたというのは皮肉に過ぎる話ではあるのだが、ミヅキが見せた最後の様を思うに、その結末が無駄死にとは考えにくいのではなかろうか。俺の想定を超えたロクでもない――それでいて、起死回生となり得るような何かを仕込んでいたとは……うん?
そして思い至る。
俺の気配探りにかからぬということ。
昼間におかしくなった時とは異なり、最後の瞬間までミヅキが正気を保っていたということ。
ミヅキの肩から伸びた蔦のような存在が、何と似ていたのかということ。
これらの事実が結びつき、形を成していく。
ミヅキが見せたあの表情は……何かを成し遂げたようでもあり、賭けに勝った者のそれだとも、受け取ることが出来るのではなかろうか?
だとすれば――
そのあたりを踏まえた上で、ミヅキだったモノ。肉の塊を見上げれば、そこにあるものは別の見え方。
さながらに――卵のような。
そんな俺の印象に応えたわけでもなかろうが。
ピシリ、と。頭上から何かが割れるような音が降って来る。
「なんだ?崩れ落ちるのか?俺様に末路を見届けてもらえたことを地獄で誇るがいい!」
クソ虫はそう捉えたらしい。たしかに、塊の上部からは亀裂が走り始めていたのだが、すでにミヅキが死んだと誤解している時点で大きく的を外している。
やれやれ……。ケイト――イスズの恐ろしさは身に染みていたつもりだが、どうやらミヅキも負けず劣らずと言うことだったらしい。
卵のようだと俺は感じたが、あながち間違いでもなかったのだろう。塊を両断するように、地面近くにまでヒビが入り、殻さながらに表面が割れ落ち――
“尾”と呼ぶべき部分は、家の一軒二軒を容易く取り囲めるほどに長く、俺の胴回りよりも数段太い。
“尾”からつながるのは“胴”になるのだろうか?見上げて抱く印象は、かつてケイトと旅していた頃に訪れた名所――樹齢500年を超えると伝え聞いた大樹のようで。
そびえ立つような“胴”は砦跡を超えた高さあたりで8つに枝分かれ。それら全ての先にあったものは、体温を感じさせぬ眼と、俺の身体程度ならば容易くひと呑みにでも出来そうな口。そこからはチロチロと蠢く舌と、長く鋭い牙が顔をのぞかせる。
巨体を覆う銀鱗。その色は、ミヅキの髪とよく似ていた。
この手の存在は、物語の中だけと思っていたのだがな……
部分的には俺の予想も当たっていたらしいが、それでも圧倒されそうになる。
銀色の八頭大蛇。今のミヅキを端的に表するなら、このあたりが妥当なのだろう。
ミヅキが最後に残した言葉によるのならば、“やまたのおろち”というやつか。
「フン!おとなしく死んでいればよかったものを。わざわざ醜いバケモノになって俺様に殺されたいか!いいだろう。望みどおりにしてやるぞ。理性を失い、イクシディアも使えないお前が俺様に適うはずが――」
相も変わらずに能書きが長い。オマケに見当はずれと来たものだ。
付け加えるのであれば、醜いのはどちらなのか、とも思う。月明りに浮かぶ銀鱗には、ある種の美しさが宿っていた。
対するクソ虫はと言えば、可愛らしくもあり整ってもいたお嬢ちゃんの顔に、あまりにも似合わぬ下卑た表情を張り付かせてくれやがっている。その様は、見ていて反吐が出そうになるというもの。
まあ、度し難いほどに阿呆であるという部分は付け入る隙でもあり、歓迎すべきなのかもしれぬが。
ミヅキがどう感じたのかはさて置き、クソ虫の戯言を遮るようにして八頭大蛇が動く。
蛇頭のひとつが、真上から打ち付けるようにクソ虫に向かい、
「馬鹿め!」
雑な拳のひと振りだけで弾け飛ぶ。ミヅキの策は透けて見えていたとはいえ、それでも平然と見ていられるものでもなく、
頼むから俺の予想通りであってくれよ!
そんな、祈りにも似たことを思ってしまう。
「……ば、馬鹿な!?」
……肝を冷やさせてくれる。
都合の悪い時にのみ頼り、結果的に上手く事が運んだとて感謝なぞするはずも無し。神とやらに対してはそんな立ち位置で生きて来た俺だが、この時ばかりは祈りが通じていたらしい。驚愕を露わにしたのはクソ虫の方だった。
弾け飛んだ蛇頭が瞬く間に、修復されていたのだから。
似たような光景はすでに目にしていた。ミヅキが同じように、失われた左腕を元通りにしていたのはほんの数時間前のこと。
「何故だ!?何故適性を持たないお前がバケモノになったのにイクシディアを使えるんだ!?」
蛇だから、だろうな。
クソ虫の疑問には、胸中でのみ答えておく。当然ながら教えてやる義理なぞあるはずもなし。
もしもミヅキが望んだ“魔物化”の姿が熊や虎だったなら、早々に理性も消し飛んでいたことだろう。だが――あまりに現実離れした姿とはいえ――それが蛇であったのならばどうなるのか?
どういった理屈によってなのかは知らぬが、ケイコの存在が“魔物化”した蛇に理性を保たせているということは、俺もミヅキも知っていた。
だからミヅキは賭けたのだろう。自身を蛇の“魔物”――八頭大蛇こと“やまたのおろち”に変えても、自我を保っていられる可能性に。結果は大勝利というわけだ。
「あの女には身体のイクシディア適性は無かったはずだ!俺様が間違えるはずはない!あり得ない!そんなことはあり得ないんだ!」
よほど意外だったのか、クソ虫はわかりやすいほどに取り乱す。となれば――
お前さんがそんな状況で手をこまねいているはずはあるまいよな?なぁ、ミヅキよ?
「うわぁっ!?」
そんな予想はすぐに現実となる。残る7つの首も、次から次とクソ虫に殺到。
「クソ!どこまでも俺様に逆らいやがって!殺す!ぶっ殺してやるぞ!」
口汚い罵りとともに振るわれる拳で容易く弾け飛ぶ蛇頭は、
「何故だ!?何故イクシディアが使えるんだ!?」
どれもこれも、すぐさま元通りになっていく。
さて、ミヅキのおかげで差し当たりは窮地を抜け出せたわけだが……
ようやくえぐられた俺の腹も9割ほどが元通りになって来た。代償として、ミヅキに人であることを辞めさせてしまったわけだが、そのあたりを悔やむのは後日に回す。最優先にするべきはお嬢ちゃんを助け出すことであり、まだまともに動けない今、思考の全てはそのために費やすべき。貴重な時間を悔恨で浪費するなぞ、それこそミヅキが見せた覚悟への侮辱になるというものだ。とはいえ――
どこまでも厄介な……
遠目で見に集中している今ならば、クソ虫の動きもいくらかは把握出来る。そして、だからこそわかってしまった問題点がさらにひとつ。
不意打ちと言ってもいろいろとあるわけだが、挙動の全てを完全に終えるまでの一切を相手に気付かせない、などという状況は、おいそれとあるものではない。
現実的なところとしては、相手の気付きをわずかでも遅らせ、結果として対処を拙いものに抑えることが出来れば、不意打ちは十分に成功したと言っても差し支えは無い。
例えるならば――見通しのいい10メィラ先から石を投げられた場合と、10メィラ先にある茂みの中から石を投げられ、5メィラの位置まで石が迫ったところで気付いた場合。防ぐにせよ避けるにせよ、どちらがやりやすいのかという話だ。
だが……
目の前で繰り広げられる攻防。雑で稚拙で考え無しの立ち回りをするクソ虫に対して、“やまたのおろち”の方からは、駆け引きや動作の組み立てといったものが見て取れる。
それでも――
クソ虫の前方右手から蛇頭が迫り、時間差で前方左手からも蛇頭。だがそのふたつはどちらも囮。本命は、頭上からの蛇頭。そしてクソ虫は本命に気付いていない様子。
そんな状況であっても――
「鬱陶しい!」
正面の二頭を殴り飛ばし、至近まで迫っていた本命の蛇頭も、気付いてからで同様に粉砕してしまう。
気付きが遅れようとも、尋常ならざる速さだけで対処を追いつかせる。結果として、不意打ちが不意打ちとして成立しなくなっているというわけだ。
ミヅキ自身、本気で攻め切れていないというのもあるのだろうが……
俺たちにとっての勝利条件は、お嬢ちゃんを助け出すこと。もしも、お嬢ちゃん諸共にクソ虫を殺したなら、それは俺たちの負けとなる。ミヅキが“魔法”を治療以外に使っていない理由はそのあたりにもあるのだろう。
囮の中に紛れ込ませる本命が、どれも顔に狙いを置いているあたりは少しばかりミヅキらしからぬ気もするが。
ただでさえまるで見通しが立っていないというのに……
お嬢ちゃんを助け出すと言っても、具体的にどうすればいいのかは皆目見当も付かぬ。まずは動きを止めた上で、くらいは考え付くが、それにしても困難を極めそうなところ。
認めたくない事実だが、今のクソ虫は恐ろしく強い。そんな相手を殺さずに捕らえるというのはどれほどに難しいのかと言う話だ。
クソ虫が“魔法”を使ってこないのは不幸中の幸い……うん?
そこまで思考が及んだところで、違和感を覚える。
何故にクソ虫は“魔法”を使わない?
考えてみれば妙な話だ。あのクソ虫は、自身が優れた“魔法”の使い手であると散々繰り返してきた。厄介なことではあるが、それも事実だろう。
クソ虫が“魔法”を使わないというのは、こちらにとって都合の良いこと。なれば、それを当然と思うな。上手く運んでいる事に対してこそ、理由を曖昧にしておくな。
かつてケイトから学び、この40年間に何度も俺を死に損なわせてくれやがった考え方。お嬢ちゃんやイスズやミヅキのついでに俺自身も死なせたくはないのだと。そう自覚した今ならば、そこに思考を向けることに躊躇いは無い。何かの間違いででも、使えそうなモノをつかみ取ることが出来るやもしれぬ。
まず思い付くのは、“魔法”で強化された身体だけで十分だから、といったところか。事実、それでも俺を容易く瀕死に追いやり、ミヅキを相手取ることが出来ているわけだが……いや、違うな。
その線はすぐに消える。
こうしている今とて、クソ虫はわかりやすく苛立ちを見せている。奴の気性を思えば、意図して使っていないとは考えにくい。
であれば、「使わない」のではなく「使えない」と考えるべきか。だが、何故に?
クソ虫が“魔法”を使えないのだとして、それはいつからだ?
クソ虫が見せた“魔法”を思い返す。
まずは、俺たちを吹き飛ばした“魔法”の風。
次に、お嬢ちゃんの身体を“魔法”で強化した。
ミヅキや蛇共をあっさりと無力化した光の鎖。あれは“魔法”だった。
俺を窒息死寸前まで追い込んだ光の輪。あれも“魔法”だったはず。
それから……
俺がどうにかこうにかで拘束を解いた後は……もう一度俺に対して同じ“魔法”を使おうとしたところで俺も身構えて……
そうだった。結果的に“魔法”を使うことは無く、代わりと言わんばかりに俺の腹をえぐってくれやがったのだったか。
つまり、その瞬間こそ“魔法”を使えなくなった境目。
思えば直後、倒れた俺のところにミヅキが駆け寄ってきていたが、拘束してた光の鎖はどこへ行ったのか?クソ虫が“魔法”を解いたとはまるで思えず。かと言って、ミヅキが自力で“魔法”を破ったというのも、直前までと照らし合わせれば考えにくい。
であれば……
そして、クソ虫はこうも言っていた。
『くそっ!どいつもこいつも俺様に逆らいやがって!』と。
元より俺とミヅキはクソ虫に逆らっていたが、あの状況で俺たちに向けたにしては不自然なセリフ。であれば、誰に向けられたものだったのか?
…………………………………………ああ、そういうことだったのか。
そして気付く。イスズも蛇共も、あの時にこれと言った動きは見せていなかった。消去法で考えたなら、残るはひとりだけ。
どうということはない。イスズやミヅキだけでなく、お嬢ちゃんにも、俺は助けられていたというわけだ。
どのようにしてなのかはわからぬが、お嬢ちゃんがクソ虫の“魔法”を妨害していたのだと考えれば、すべてに筋が通る。
やれやれ……。イスズと言いミヅキと言いお嬢ちゃんと言い……
本当に、どこまで俺を惨めにしてくれたら気が済むのやら。
まだ幼いと言ってもいいお嬢ちゃんが……いや、格上をお嬢ちゃん呼ばわりも非礼というものか。
ケイコも必死で抗っていたというのに、俺は早々と諦観に流されていたわけだ。全くもってどこまでも、情けの無い話だ。
いや、自嘲も後日に繰り越すとしよう。
どうにもならぬ状況でようやっと見えて来た光明。どうにかして、モノにせねばな。
差し当たりは……逆に考えるなら、クソ虫が“魔法”を使えずにいる限りは、ケイコが抵抗を続けていると見ていいだろう。
なれば、ケイコの抵抗をどうにかして強めてやれば、身体の主導権を戻せるのではないか?
ようやく見えて来た可能性の切れ端らしきものに、わずかながら口の端がつり上がる。とはいえ、ここからさらに組み上げていく必要があるわけだが。
ケイコの抵抗を強めると言っても、具体的にはどうすればいい?
結局、そこを突き止められなければ、どうにもなりはしない。
そもそもが、今のケイコとクソ虫はどういった状態なんだ?
ベティーラドとかいう異世界から、“魔法”で魂だけをこの世界に送り、ケイコの身体に入り込んで好き勝手をしやがっている。
クソ虫の言葉によればそういうことらしい。
そういえば、魂に関してはイスズからも聞いていたか。死を迎えると魂は身体を離れ、あの世に向かう川に流されていく、だったか。
クソ虫がそのあたりを知っていたのかはともかく、身体から魂を離すとなれば、いかに阿呆のクソ虫と言えど、多少は慎重になるということだろう。だから少しでも距離を短くするために、空の穴の真下であるこの場所までケイコを連れて来させたということなのだろう。だが……
そうだとして、妙な点が見えて来る。
もっと早く――俺やミヅキがやってくる前に、ケイコの身体に入り込むこともできたのではないか?
それ以前にも――昨日もケイコはこの場所に来ていた。その時でもよかったのではなかろうか?
ミヅキ曰く、空の穴は近いうちに閉じるとのこと。であれば、ここまでギリギリになるまで遅らせる理由なぞ、クソ虫にあったとも思えぬ。
なにかがある。
勘がそう告げて来る。“魔法”を使えないことにしてもそうだった。クソ虫の挙動に存在する不自然。そこには奴にとっての不都合――こちらにとっての好都合が埋もれている可能性はある。
そういえば……
ふと思い至る。空の向こうから視線を感じたことは何度かあったが、その正体はクソ虫だったのだろう。そして、昨日この場で感じた視線には、ロクでもない感情が乗っていたはず。
それはつまり、あの時に俺が、クソ虫に取って望ましくない何かをやっていたということ。
思い出せ。たしかあの時は……ウトウトとしていたケイコに声をかけ、起こした。
そのことがクソ虫にとっての不都合になるとしたらそれは……
……あの時もケイトの身体を乗っ取ろうとしていたということか?
俺が呼びかけなかったなら、ケイコはそのまま眠っていたことだろうが……。身体を乗っ取るとして、目を覚ましている相手と眠っている相手、どちらが与しやすいかと問われたなら、答えは後者ではなかろうか?
明確な根拠こそ持てはしないが、印象としては間違いなくそちらだろう。
だから、それを阻止した俺に対して……いや、だとすれば……
そう考えた場合、別の矛盾が浮き上がる。
先ほどケイコが目を覚ましたのは、ヤーゲことクソ野郎を処理した後のこと。つまりそれまでは、意識を失った状態のケイコがこの場に居たわけだ。なれば、とうに身体を乗っ取っていたはず。
それ以外にも理由があるのか?
先ほどにケイコが目を覚ました前後、そして昨日。状況の差は意識の有無以外にもあったのではないか?
記憶を辿り、思考を巡らせる。
先ほどにケイコが目を覚ます前後と昨日。それらの状況を照らし合わせ――
蛇共の存在か!
そう思い至る。
蛇共がケイコの中に入る先は心。クソ虫の魂が入り込みやがった先も同じく心の中だというのは、十分にあり得そうな話だ。
それに、今の状況は上っ面だけを見るのであれば、ケイコの心の中に居たイスズが身体を借り受けていた時ともよく似ている。あの時は互いに合意の上であり、イスズがケイコを尊重する意思を明確にしており、イスズがケイコ相手に一切の悪意を持っていなかったからということで蛇共も受け入れていたのだろう。
イスズとは対照的に、クソ虫が悪意を持ってケイコの身体に入り込んだことに疑いの余地は無く、その際に蛇共が居たならどうなっていたのかも、想像には難くない。
だから、蛇共が外に出た瞬間を狙って来たというわけか。多数の蛇共を相手取るくらいなら、目を覚ましていたとて、ケイコ単独を狙ったほうがマシ、というわけだ。
仮にだが、昨日は俺がケイコを起こさなかったなら、蛇共不在である上にケイコが眠っているという格好の状況を狙えたということだろう。
そして、空の穴が閉じてしまってからではどうにもならぬ。だから、ケイコが蛇共を外に出したところで仕掛けて来たというわけだ。
だとしたら……
待て!それならばミヅキは?
気にかかっていたことがあった。あらためて八頭大蛇を見る。やはり本命を顔に定めているようだがよく見れば、顔というよりも――
どうやらミヅキも同じことを考えていたらしい。
あの傲慢極まるクソ虫が慎重さを見せていたということ。
ケイコの抵抗で“魔法”を使えなくなっているということ。
これらを合わせて考えた結果として見えて来るモノは――
クソ虫の魂がケイコに対して持っている優位性は、そこまで圧倒的ではないという可能性。そして――ケイコ救出への具体的な道筋だった。




