表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いは理系です  作者: 山石竜史
一章 アヤトは成長中です
41/141

39 公都の中を散策です4

「俺は今日は一日空いているのだが、

みんなはどうするんだ?」


「そうですね……

昨日みんなが行きたいと言ったところは結構バラバラでしたし、

二組ぐらいに別れて行動しましょうか。」


公都二日目の朝、宿の一階で朝食をとっていた僕たちは

行動計画を立てていた。


「それには賛成だがメアリーさん、どうやって別れる?」


「えーと、単純に男性チーム、女性チームで別れるのはどうでしょう?」


「まあ、それが順当だろうな。フリッツはなにか意見あるか?」


「いや、それでいい。」


ミレナさんも異論は無いみたいで、今日のスケジュールが決まっていく。


「それじゃあ、夕方五時にまたここに集合としましょう。」


こうして、僕たちは二手に別れて、都へと繰り出すのだった。


そういえば、ミリアちゃんがちょっと残念そうだったけどなんだったのかな?

……あっ、そうか、フリッツさんと一緒に回れなくて残念なのか。

ミリアちゃんって、意外とお父さんっ子なんだな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さて、とりあえず広場まで出てきたはいいが、どうする?」


そう父に聞かれ、フリッツさんと僕は答える。


「俺は魔導具店に行きたいんだが、アヤト君がな……」


「僕もまどうぐてんに興味があるけど、年齢のこともあるし、

昨日は少ししか見られなかった職人街に行きたいかなと。」


「そうか、じゃあ魔導具店のことは置いておいて、

まずは職人街にいくか。」


そうして僕たちは広場から歩いて行く。

道中、


「アヤト、ミリアちゃんのことはどう思う?」


と笑みを浮かべた父が聞いてくる。


「まじ天……じゃなくて、(危ない、つい勢いで天使とか言いそうになった……)

えーと……、可愛いし、いろんなことに一生懸命だし、

身体強化とか僕より上手だし、恥ずかしがり屋だけど心の芯は強いし、

あとやっぱり可愛い(大事なことなので二回言いました。)。」


容姿もだけど、何かに取り組む姿がすごく可愛いと思う。

それに、去年ワーウルフに襲われたとき、

あんな状況だったのに自分の役割を果たしていて、

尊敬の念すら感じた程である。


そう答えると、


「ふ~ん、そうなのか~。

てっきり俺は、『好き。』とか

『将来、結婚したい。』とか言うと思ったんだけどな~。」


「なっ……」


僕の顔が思いっきり熱くなる。

顔から火花でも散ったのかというような感じがした。


「からかわないでよ、お父さん。」


そして精一杯抗議するも、


「ハッハッハ。」


と父は笑うだけだし、


「娘はやらんぞ。」


とフリッツさんはこっちを威嚇してるしで、

話にならない。


そんなこんなで、技術者の集う区画

職人街に到着するのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ