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魔法使いは理系です  作者: 山石竜史
一章 アヤトは成長中です
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27 林の中は危険です7

「どうするんだ?」


「とりあえず、つちをいれて、

どろみずにしてうって。」


アレフは早速行動を始めた。


苦肉の策として、ただの水よりはましな泥水を撃つことにしたが

どこまで効果があるだろうか?

もっと効果のあるなにか別の方針を……


「アヤトっ、そっちにぬけたっ。」


「えっ、やばっ。」


見れば一匹のワーウルフが僕とミリアちゃんに迫っていた。


「よけてっ。」


アレフが叫ぶ。

とっさに左に移動しようとした僕の目に映ったのは、



足下の石に(つまず)き、倒れかけているミリアちゃんであった。



「ミリアちゃんっ。」


ワーウルフの方を見ているミリアちゃんは目を大きく見開き、

そしてぎゅっとつむった。


僕はとっさにミリアちゃんの前に飛び出て、庇った。


そして……


ガツンとした衝撃と電撃のような衝撃を受けて吹きとばされ、


「「アヤトっ。」」

「アヤトくん……アヤトくんっ」


みんながなにか言ってる。

なに焦った顔してるんだよ。

これぐらいすぐに起き上がって……


僕の意識は消えていくのであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ワーウルフと戦いながら進んでいた私たちは、

前方から戦闘の気配を感じました。


「おまえら、一気に突破するぞ。」


ユッドさんが全員に声をかけます。

前から多くのワーウルフが襲いかかってきます。


さっそく私は両手に持った魔導具で

氷弾を撃ち出し、敵を倒していきます。


「流石ですな、メアリーさん。」


「フリッツさんも。」


盾と魔導具を構えて、敵を止めているフリッツさん。

敵の目を的確に射貫(いぬ)いていくレンさん。

きっちりとした連携で敵を仕留めていく騎士団の方々。


もう少し。もう少しで、アヤトのところに。


「テントが見えたぞっ。」


ユッドさんが叫び、私も木々の隙間からテントを見つけます。


アヤトっ。


そう思って駆け出した私の耳に……


「「アヤトっ。」」

「アヤトくん……アヤトくんっ」


そんな声が聞こえてきました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


叫び声が聞こえてきて、

子供たちの方を見ると、

最悪の一歩手前の状況だった。


一人が倒れ伏し、

その隣で呆然としている女の子。

必死に呼びかけている男の子が一人。

盾を持っている奴は動揺しながらもよく防いでいるが、

すぐに抜かれるだろう。

そして何よりまずいのは、

いまだに真ん中に陣取っているワーウルフ。

こんな状況で次に奴がとる行動は……


「ちっ。」


倒れてる子供へ、止めを刺しに襲い掛かろうとしてやがる。

助けに行きたいが、こっちも手一杯なんだよっ。


遂に、ワーウルフが跳びかかる。

子供たちの顔が絶望に染まる。

俺は敵をなんとか振り払って子供に向かって走り出すが、このままでは間に合わない。


「畜生っ。」


あきらめかけたその時、



無数の氷弾が、ワーウルフを打ち抜いた。

すいません、今日から三日間、またまた所用により、

いつもの12:10頃投稿が出来ずに13:00までずれ込む可能性があります。

出来るだけ頑張りますが、ご理解お願いします。

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