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1.世は見苦しい程に無情で


藍本佳奈は、生活感が殆ど感じられない部屋の中にいた。

もう夜の11時だと言うのに電気も点けず、ただただ映し出されるだけのテレビがぼんやりと部屋を照らしている。


…ぱら、ぱら、


そんな中、彼女は雑誌をめくっていた。

膨大な量の情報が入り乱れるその上には、


『人気俳優、トップグラビアアイドルとスキャンダル?!』


『国会議員の拳銃密輸の証拠を激写!!』


…良くはない記事が目立っていた。


「………………」


…ぱら、


彼女はただページをめくる。


…不意に、彼女は振り返った。


「どうした?」

「ええ…何でもないわ。」

「そうか。」

「ええ、」


 突如表れた彼と主語のない言葉を交わす。


 …ふわり、


彼は後ろから彼女を優しく抱きしめる。


「…無理すんなよ。」

「ええ…」


………………

 ……………



沈黙が、舞い降りた。

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