トラッティン産業博覧会①発端 3-6
6.現地協力者を求めて
行政府府庁を出るとゼネコン担当者が再び待ち構えていた。
強引にエアカーに乗せられると、中央大手ゼネコンの支社に連れていかれるのだった。
「まあ話は付ける予定でしたから手間が省けましたけれど」
オガワにだけ聞こえるようにフィオーレは目配せする。
エアカーは首都の高層ビルが立ち並ぶ中心部を走り、支社ビルへと入っていく。オガワとフィオーレは担当者とともに応接室に案内された。
入室前からセキュリティシステムが展開されており、端末からの通信も出来ずネットからオガワもフィオーレも隔離されてしまうのであった。
好都合な展開であるとフィオーレはほくそ笑む。相手に気付かれぬように。
「強引であったことは謝罪いたします」
支店長だと挨拶された男は必死だった。
本社からも契約続行は至上命令であるようである。
「わが社に何用でしょうか?」
フィオーレは妖艶な笑みを浮かべる。冷たく突き刺さるようなゾッとするような視線である。
「当社といたしましては、ジプコ様とこれからも良いお付き合いをしていきたいと考えておりまして」
弁護士らしき人物は言い添える。
ソファに座る支店長と弁護士の後ろには十人ほどの幹部が威圧するように控えている。オガワはマフィアの集まりかと思ってしまうほどだった。
フィオーレはというと入室した時から室内を観察しており、この人数ならオガワがいても対応可能だと男達の力量も加味しつつ考えていた。あくまでも、もしもの時はではあったが、それでも決して引くことはなかった。
「先日ご連絡差し上げました通り、外装の工事はお任せいたします」
「当社といたしましては、その後のこともすべてを任せていただきたいのです」
「お断りいたします」きっぱりとフィオーレは言った。
「これは違法な契約破棄にあたります。当社の受ける損害を提訴いたしましてもですか? こちら側といたしましては違約金の請求もできるのですよ」
同席している弁護人は言う。
「あら、そんな条項は契約書にはございませんよ」
「我々には請求する権利がある。こうして損害を被っているのですか」
「どこが、でしょう?」フィオーレは鼻で笑う。
「契約から発生した資材調達並びに下請け業者への支払いなども含みます」
「付帯事項に当社は契約破棄による責任は負わないとありますが?」
「このような事態になることはありえません。事前通告も無しに打ち切りなど言語道断です。企業倫理的観点からしてもあり得ません」
確かに企業の倫理としてはアインズマン達の行為はおかしいとしか言いようがない。いくら常務の指示があっても後任への子供のような嫌がらせはやるべきことではなかった。
フィオーレはこの大手のゼネコンには外装工事以上のことは任せるつもりはない。彼らもまた法を破っていたし道義的にもやってはいけないことを下請けにやらせていたのである。
弁護士が色々と言ってくるが、彼女はすべて論破し拒否するのだった。彼らが結んでいた契約に問題はなかったのである。
「前任者とそちら側の契約でしょう。私どもとしては預かり知らぬところであります」
「知らぬ存ぜぬは許しませんよ」支店長は言う。相当焦っているし苛立っていた。
「利益的観点から言えば、そちらが中抜きをしているようですし、十分にもうけは出ていると思いますわ」
「そんなことはしていない!」気色ばむ支店長だった。
「それならこれをご覧ください」
フィオーレは支店長と弁護士の端末にデータを送る。それに気づいた二人は画面を見て文書やデータ読むうちに顔は真っ青になっていく。
「私どもが何も準備せずにトラッティン行政府と打ち合わせに来ているわけではありません。今の状況を受け入れ、私どもが提示した内容に同意するのであれば、ここでのことは不問にするつもりですが、事を荒立てたいですか?」
「強がりもいい加減にしろ! そちらこそ、その身が我々の手の内にあることを忘れるな」
「あら、脅迫ですの?」
幹部と目される大男達が指や首を鳴らし迫ってくる。
それを見ながらもフィオーレは笑みを絶やさない。
「私どもが本当に何も対策を立てないで、この場にいるとお思いですか?」
「ここは密室だ。外部との連絡は出来ない」
「だそうですよ。クロカワ課長?」
フィオーレは手にしていたタブレットを弁護人と支店長に見せる。先ほどまで府庁で会談していたお歴々の顔がそこにはあった。
「この部屋はネットワークから隔離している。フェイクだろう! そうに決まっている!」
「どこから仕入れたセキュリティシステムかは存じ上げませんが、穴だらけですよ。当社のセキュリティやガードシステムを使うことをお勧めいたしますわ」
『当推進本部と行政府から、遺憾の意を表明する』また隣にいた施設施行課の課長からも『この談合資料と行政府職員への賄賂は見過ごせません。担当者を処分するとともに銀河保安局に通報しました』
その瞬間、機動力に優れた銀河保安局の調査員が室内に乗り込んでくるのだった。
彼らは脅迫容疑でも逮捕訴追されることになる。
銀河保安局での事情聴取に、思いのほか時間がとられてしまう。
そのため本来予定していたジプコ・トラッティン支社への訪問は明日に延期されてしまうのだった。
それでも支店長自らオガワとフィオーレを迎えに保安局まで来てくれ、街を案内してもらうとともに食事をしつつ酒を酌み交わすことになる。
「事を荒立てなければ、外壁の工事くらいなら請け負えましたものを」
フィオーレはワインを空けながら言う。
「お疲れ様」オガワは彼女のワイングラスにワインを注ぐ。「あそこまで強硬に出るとは思わなかったよ」
「パピリオンともなると億単位のお金が動きますからね。その契約が破棄されたとなると、大きな失態になるのでしょうし、会社としての痛手も相当なものになるのでしょうから」
「デライト君もすまないねぇ。本来なら私の方から支社に挨拶に伺うところだったのに」
「オガワさんこそ大変だったご様子」オガワとはテーブルを挟み向かいに座っているのは支社を任されているデライト・グルドアである。「あいつら中央資本であることを鼻にかけていましたし、いい噂も聞きません。うちの仕事も雑にやられたことがありますからね。いい薬です」
「困ったものだね。信頼こそ大事なのに」
「それにオガワさんをお誘いできるのは嬉しいですよ。本社時代は本当にお世話になりましたから」
「君がトラッティン支社にいてくれて助かったよ。異動の時は辺境だからと腐っているんじゃないかと心配していたけれど、うまくやっているようだね」
「ご心配おかけしました。確かに最初は辺境かと思いましたけれど、良い星ですよトラッティンは、活気もありますからね」
デライトは二年前からトラッティンの支社長を務めている。営業畑だったが採用されたばかりころからオガワには気に掛けてもらっていたし、飲みにも連れて行ってもらえた。異動の前後にはオガワから色々とアドバイスを受けていたし、うまくやれているか励ましの連絡もくれたのである。土地に馴染めず気苦労も多かった頃だったので本当にありがたかった。
「酒の席で申し訳ないが、トラッティン支社の力を借りたんだ。君を見込んで頼みたい」
「あ、頭を上げてください。オガワさんからの頼みであるなら、お役に立って見せますよ」
恩返しができるとデライトは喜んだ。
「助かるよ。だがこれまでの経緯も考えると支社内から反発も出るだろう。あまり無理はしなくてもかまわないよ」
「確かに前任の方は、うちの支社を無視して建設を進めていました。本社から乗り込んできて勝手振舞う面白くない連中だと部下も憤慨していましたが、オガワさんは違います」
「裏話をするとね。プロジェクトを進めていたアインズマンは常務の子飼いなんだ。その常務は産業博覧会を成功させて手柄の独占を目論み、アインズマンのチームだけで話を進行させていたんだよ」
「あの常務ですか。やりそうなことですね」本社時代の派閥抗争を思い出すデライトだった。「うん? ということはオガワさんは今専務派ですか?」
「そんな訳がないよ」オガワは苦笑する。「会長派、いや中道社長派かな」
「そんな派閥ありましたか? 確かに社長は中道でしたが」
「TDF部長はパーン・ロス・ヘルメナスなんだよ。私は部長代理で彼のサポートをしている」そう言ってオガワは名刺を差し出す。
「あの少年が!」酒を吹き出しそうな勢いだった。「え、え~と、なんて言っていいのやら」
「あの子のことは好きに言ってもいいですわよ」フィオーレは微笑む。
今でもパーンに関してはろくなうわさが流れていない。
「私は技術職に復帰できたし、楽しくやっているよ」
「それも驚きです」
「それにTDFは発足して間もない部署でね。人がいないんだよ」
「少数精鋭ですわ。オガワさん」
「そういえば聞こえもいいが、本当に人が足りないんだよ。一人一人は一騎当千なんだけれどね」
「このぐらいの規模のイベントで有れば、最低でも五十人は必要ですよね?」とデライト。
「実はねTDF所属は現在八人しかいなくてね」
「秘書は借りものですしね」フィオーレはクスクス笑う。
「大丈夫なんですか、オガワさん?」
「だからこそ、トラッティン支社の助力も必要なんだよ。人員補充は続けているがTDFだけでは立ちいかなるのは眼に見えている」
「我々地元の支援が必要ということですね」
「そうだ。よろしく頼むよデライト君」
オガワはデライトの肩を叩き、彼が頷くと顔をほころばせ握手していた。
『仏のオガワ』の異名は伊達ではないとフィオーレはそれを見て思う。オガワの徳は広い人脈に活かされているといってもいい。遠く辺境といわれているトラッティンにも知古なる人材がいるとは普通思わないだろう。
彼のおかげでトラッティン支社の全面的な協力を取り付けることが出来そうだ。フィオーレは協力が得られたとしても一部か、それを取り付けるにも時間を要するかもしれないと思っていた。
来年まで現場に手が回らないTDFは作業進行を直に見て管理して、施工業者と協力してくれる人員がどうしても欲しかったのである。それがこうもあっさり支社長から協力が受けられるのはオガワの人徳以外の何物でもない。
「こちらは問題ありません」
「支社にも良い人材はいるだろう?」
「もちろんです。こちらとしましても才媛といわれるカティエスさんと仕事ができるのです。技術者、プログラマーにはいい刺激になるはずです」
実際にフィオーレから示された設計図は驚くべきものだった。
それにTDFから仕事を依頼することで、資金も支社に流れることになる。それはトラッティンへ還元されることにもなるのである。
「うん。ティーマとトラッティンを結ぶ強固な通信ラインを築き上げるために頑張ろうじゃないか」
酔いが回ってきているのだろう。オガワとデライトは上機嫌で話を続けていた。
翌日にはトラッティン支社で打ち合わせが始まる。
三十名ほどの小さな支社ではあったが、活気づいてきたのであった。
オガワとフィオーレはトラッティンでは中堅どころの建築設計会社ミタグラを訪れていた。メインステージの建設と音響設備の契約を行いたいがためだった。
初めての会談である。
門前払いは受けないにせよ。話もロクに聞いてもらえない可能性もあり、トラッティン行政府にもお願いして正式なアポイントメントを取ってもらっていた。
そのためミタグラの副社長と営業部長が応対してくれた。
もちろんティーマから連絡を入れてリモート会議をおこない契約を結ぶこともできたが、オガワのモットーとして直接会い会話をすることで相手を知りたいということがあった。
彼は時間をかけてでも誠意を伝えたいのである。
この会社はフィオーレが見つけてきてくれた。トラッティンでは多目的ホールの建設や講堂、音楽施設の内装工事に実績があり技術力も確かであるという。会社規模を考えるとかなり大きな仕事になるかもしれないが、是非受けてもらいたいとオガワは考えている。
ミタグラ社の玄関前では、副社長のシンゴ・ヤマネが迎えてくれた。
名刺交換をするとヤマネはオガワ達の希望通り社内を見学させてもらえることになる。
副社長は年齢五十代くらいでオガワとは同年代に見えた。厳つい雰囲気だったが薄い水色の瞳は柔和で、顔に刻まれている皺には技術と経験が刻まれているといった感じがする。
実験設備や研究施設を案内され、フィオーレにヤマネ副社長は質問してくる。
「如何でしたか当社は?」
「期待以上でしたわ」本当に。
それが終わると営業部長の待つ会議室へと二人は案内される。
営業部長との名刺交換が終わると、早速オガワは話に移る。
「当社へ仕事の依頼と振興課のウエノ課長から伺っていますが、どのような内容でしょうか?」
「ジプコとしましては御社にこれから建設予定のパビリオンメインステージをお願いしたいのです」
「メインステージですか? 確かジプコさんは中央のゼネコンと契約されていたのでは?」
「お恥ずかしい話ですが、前任がすべての工事契約を打ち切り、プロジェクトからも撤退してしまったのです」困った表情を見せオガワは説明すると、フィオーレがそれに付け加えてくる。
「私共はその後任になりまして、トラッティン行政府にお願いし、御社を紹介していただいた次第です」
「なるほど、そうすると工事期間もあまりありませんね」
「そうなります」オガワは申し訳なさそうに話している。
「もしかして内部設計も一から見直されているのですか?」と副社長。
「外装は致し方ありません。多少いじりますが、内容に関してはすべて変更しています。これが工期と依頼したい内容になります」
それを見た副社長の顔が渋いものになる。
「かなりタイトですね」
「ご無理させてしまうかもしれませんが、御社にお願いしたいのです」
オガワが頭を下げる。営業畑ではないはずたが、頭の下げどころと話の持って行き方は心得ている。
「私としては受けたい仕事ではありますが」営業部長は工期を除いてこの契約は金額、内容ともに破格すぎてすぐにでも飛びつきたいものだった。「副社長としてはどうでしょう?」
問いかけられた現場を統べるヤマネ氏は眉間にしわを寄せている。
会社の営業収入を考えれば受けるべきなのだろうが、やはり工期の短さがネックだった。そして要求もかなり細かい。設計変更もありうる。現有戦力を考えると総動員しなければならなくなる工事だった。
「それではこれを見ていただきたいのです」
フィオーレは内部設計の図面を見せる。
「こ、これは」副社長がうなり声を上げる。
フィオーレはその表情からも信頼に値すると思えた。
「稚拙ではありますが、当部長と私が設計いたしました」
「どうですかな。ヤマネ副社長としては」
隅々まで見入っていたヤマネに営業部長は訊ねる。
「こことここをもう少しカーブを効かせて音響効率を上げた方が良い」
気になったのであろうヤマネ副社長は指摘してくる。フィオーレは流石プロだと思った。電算室の助けを借りていたとはいえ、パーンも彼女も設計に関しては素人同然である。穴はいくらでもあるはずだ。
「鋼材よりもここは石材の方がいいが……そうすると資金面できついか」
その指摘を受けてフィオーレは頭の中で設計の見直しを図っていく。
「ありがとうございますヤマネ副社長。これは素人の私ともう一人が急遽設計したものです。ご指摘があればありがたく受け取りますわ」
TDFでのフィオーレは時折高慢な言葉を投げ掛けたり高飛車な態度を見せるが、それは相手を見てのことであって、プライドなど度外視してこうして頭を下げられるのも彼女の美徳のひとつである。
フィオーレ・カティエスはその美しさだけで評価されがちだったが、才媛であり比類なき頭脳を持っている。プレゼンテーションに関してもその能力はいかんなく発揮され、話術だけでなくその美貌までも計算に入れて相手を魅了していく。
フィオーレは推進本部長に見せた3D映像を展開する。
「貴社の卓越した技術力をお貸ししていただけると、パビリオンはより良きものになると思いますわ」
担当者を感嘆せしめた映像と音を副社長と営業部長に見せるのだった。
「素晴らしいものを見せていただきました」
営業部長は拍手喝采だった。その横で副社長のヤマネは茫然としていた。
「これが可能なら是非受けるべきだ」彼は呟いた。「これは会社の益になる」
「分かりました」営業部長は頭を下げる。
「我が社の全力を傾けることになりますが、要求以上の成果を上げて見せますよ」ヤマネ副社長は力強く頷いてくれた。
「ありがとうございます。弊社としてもよろしくお願います」
オガワは安堵するとともにフィオーレを誇らしげに見つめる。
彼女には人を惹きつけてやまない魅力が外見だけでなくあるとオガワは感じるのだった。
彼らはがっしりと握手し契約を交わすことになる。
尚、外装工事に関しても産業博覧会推進本部からの推薦を受け、地元のゼネコンから優先的に選んで工事を発注するのであった。
オガワはトラッティンの行政府や支社と直接会話しながらここでの足掛かりを得ていくことになる。TDFはこうしてトラッティンでの協力者を確保しつつパビリオンの運営管理をこなしていくのだった。
次の日にはオガワは再び行政府を訪れ打ち合わせをしにいく。産業博覧会の推進本部だけでなく関係する各課とも次々と話を進めていくとともに、顔を売っていきジプコとTDFの名をトラッティン行政府に浸透させようとしていた。
フィオーレは朝早くからミタグラを訪れヤマネ副社長と設計課の面々とステージ設計や設備のことを詰めていく。改正点があればとことん意見を戦わせ、必要なものは吸収しあう。それが終わると支社に向かい今度は設計部門と通信ライン施設部門と会合を持った。精力的に依頼内容を説明し協力を求める。
夕方になってジプコ本社財務と総務に契約の話を通し終えオガワが支社に姿を見せる。
会議が終わると二人は総務の担当者から地元レストランに招待される。親睦会が催され歓迎を受けた。レストランは貸し切りとなり支社の社員も全員参加だった
フィオーレはその席でも美貌だけでなく自慢ののども披露し歌でも参加者を魅了する。
出張はさらに一日延長することになったが、ヤマネ副社長とも懇意になり、ミタグラの社員達とも打ち解けることが出来た。
最終日にはトラッティン支社全員の見送りを受けるほどであった。
「トラッティンとも太いパイプが出来ましたね」
宇宙港の物産館でTDFへのお土産を二人は選んでいた。
「来年にはトラッティンにTDF側からも社員を派遣したいから、良い拠点づくりにもなった。ありがたい話だよ」
「オガワさんの人徳ですわ」
「君の美貌と才媛があってのことだろう。男女問わず魅了していたからね」
「ディのように好かれる美女を演じるのも得意ですから」
フィオーレは優しい笑みを浮かべていた。
「普段TDFでもそうしていればいいのに」
「あいつらが付け上がりますし、ディがいるのですから、このような私はTDFに不要ですわ」
「そういうものかねぇ」
「それぞれの役割があります」
「役割か。まめに若手の面倒を見てくれているよね。それに今回の出張ではフィオーレがいてくれて助かったよ」
「今回は多少お手伝い出来た程度です。設計やシステムに関しては私の分野でもありますからね。私はオガワさんのように円滑に事を進め人間関係を構築することは出来ません。トラッティンでの良好な関係か築かれたのはオガワさんの成果でありますよ」
「私は出来ることをやっただけだよ」
「オガワさんがいてくれることが、それだけで心強いのですよ。私も含めTDFの全員がそう感じているはずです」
「嬉しいが、なんか照れるね」
「こうして言葉にしないと伝わらないこともありますからね」
フィオーレはカートに買ったお土産をしまうと、オガワとともに搭乗手続きを始める。
トラッティンでの成果は上々だった。
二人は晴れやかな気分でトラッティンを後にするのである。
読んでくれて本当にありがとうございます。
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